タイではネコは「幸運の象徴」とされているそうで、戴冠式の祝賀行事の一環としてネコや家財道具が王に献上される伝統があるそうです。
今回のワチラロンコン国王の戴冠式の儀式でもシャム猫と白い雄鶏が献上されたそうです。
が、このネコ、実は作り物だったのでは?疑惑が持ち上がっています。
ロイター通信さんの記事からお写真をお借りしてきました。
確かに、毛並みが不自然な気がしますね。
それに目も。こんなに周囲が明るいのに瞳孔が開いています。
ネコは興奮すると瞳孔が開きますが、もし興奮状態ならこんなに落ち着いて座っていないと思います。
隣の雄鶏もフェイクかもしれませんね。
個人的にはフェイクの方が良いと思います。
ネコにとってはきっと迷惑な行事でしょうから。
タイでは他にもネコを使った雨乞いの儀式があります。
ネコは濡れるのを嫌うので「ネコが啼けば雨が降る」という迷信があるのだそうです。
本来は、ネコをカゴに入れて数人で担ぎ、街中を練り歩きながらカゴを揺すったりネコに水を掛けたりして啼かせます。
大きな声で啼くほど効果があるのだとか。
ですが、最近では「ネコがかわいそう」との意見から、代わりにドラ○もんやキ○ィちゃんの人形が使われるようになったそうです。
それはそれで凄い発想ですけどね。
今回献上されたのが本物かフェイクかについて、王宮関係者は言及していません。
ですが「本物かどうかではなく、儀式そのものが重要だ」という見方を示しています。
日本にも「見立て」という文化がありますから、何となく言わんとしていることは分かる気がします。