経済
韓国政府と韓国銀行はずっと「上低下高」と言ってきていました。それは当初、いわゆる「V字回復」をイメージしていたと思います。それが第3四半期に入っても貿易収支は黒字転換したものの半導体は相変わらずの不振が続き回復傾向が限定的であったことでいつ…
OECDは経済成長展望の修正値で主要各国を上方修正したのに対し、韓国は1.5%に据え置いています。その理由の一つかどうかは分かりませんが、本日OECDが発表した7月までの貿易統計によると、韓国はOECD加盟37ヵ国中で輸出額減少は4番目に、輸入額減少は最も大…
米国(2021年)1844社、日本(2018年)612社、韓国(2021年)26社...海外から国内に拠点を戻したUターン事業所の数です。日本だけ年が統一されていないのがちょっと気になりますが、大体年平均で600~700が戻っているんだそうです。台湾も年平均70ほどがUタ…
OECDとADBが経済成長展望の修正値を発表しましたが、日本を含む主要国を上方修正したのに対し、韓国はそれぞれ1.5%(OECD)、1.3%(ADB)に据え置きました。特にOECDは日本の展望値を1.3%→1.8%と0.5%上方修正しており、これによって日本と韓国の成長率展望値…
韓国では毎年毎年この時期(チュソク=秋夕、秋盆)になると賃金未払い問題が取り上げられます。チュソクには親族が集まります。昔に比べて大分簡素化したりしているようですけれども、それでも今でも日本よりはずっと親戚縁者の付き合いが「濃い」です。豪…
先日の続きで、対外要因から韓国経済楽観論を分析したものです。前回は「対外要因=中国の不振」に焦点を当てていましたが、今回は「ウォン安ドル高」と「ロシア‐ウクライナ戦争」です。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); ザ・スクープの…
韓国政府や韓国銀行が主張する「楽観論」について対外変数(記事中では「弱い輪」と表現)から分析している記事を紹介します。対外変数ということもあり、韓国国内のインフレ状況や不動産市場の動向、家計負債などの国内の火種には触れず、あくまで韓国経済…
昨年、韓国人の1人当たりブランド消費額は世界1位(325ドル)でした。当時の分析ではこの理由を「1.不動産価格の高騰」「2.コロナによる渡航制限」の2つの代替消費と見ていました。つまり、高騰する不動産価格により住宅購入を「諦めた」庶民層・若者層が…
GDP比100%超えの韓国の家計負債はOECD内では4位です。が、ここにはジョンセ金は含まれていません。ジョンセ金は賃貸人と賃借人との間の「個人的な借金」と見なされるためです。ここにジョンセ金を上乗せすると1位となります。また、規模よりもその拡大スピー…
当初予測されていた半導体回復は今年下半期からでしたが、今は10月以降とも言われています。韓国の半導体の主力はメモリ半導体です。ですから、一番大きいのはデータセンター需要です。ざっくり言うと、データセンターへの設備投資増が、そのままメモリ半導…
今年下半期から反騰すると予測されていた半導体ですが、思わしくないようです。また、連日ニュースになっている中国発の不動産バブル崩壊リスク(恒大集団と碧桂園)などもあり、中国頼りの景気回復(リオープニングで上手くいく)も説得力が無くなってしま…
信用取引融資残高がまた20兆ウォンを超えました。今年の4月以来です。今月に入っての急激な伸びは恐らく、上旬には例の超伝導体関連の影響が大きいと思うのですけど、その後は主に二次電池関連に集中しているそうです。信用取引は証券会社に一定の資金を証拠…
日本の第2四半期の成長率が発表されましたが、予想外の数値に驚いた方も多かったのではないでしょうか?韓国メディアでも取り上げられています。特に韓国の第2四半期は「不況型成長」との分析が出るなど、あまり思わしくない状況であることも相まってか、成…
サムスン電子の第2四半期の実績の確定情報が発表されました。売上約60兆ウォン、営業利益6685億ウォン。営業損失は4兆3600億ウォンです。売上は前年同期比-22.08%、営業利益は‐95.26%となります。半導体部門だけに絞ると、売上は前年同期‐48.31%の14兆7300億…
韓国経済は第2四半期に前期比0.6%増加し、数字の上では改善されました。しかし、その中身を見てみると、消費・投資・輸出が減少しており「不況型成長」と分析されています。成長の主な要因は輸出と純輸出(輸出 - 輸入)が増加したことです。輸出は半導体と…
プロジェクト・ファイナンス(PF)問題は去年あたりから度々持ち上がっています。簡単に言うと、まだ出来上がっていないマンションなどの建物(建設計画、建設予定地)を担保にお金を集める方法です。PF自体が悪いわけではありませんが、最近の韓国では審査…
しばらく減少傾向だった韓国の家計負債が再び急増し、2021年11月の歴代最大(1060兆9000億ウォン)を越えました。 最近、基準金利が据え置かれていることも影響しているかもしれません。それにしても、1ヵ月で住宅担保貸出が7兆ウォン急増しており、これを「…
今回の記事とは直接関係ありませんが、昨日の補足として。昨日お伝えした徴用訴訟の代位弁済「供託」の件、結局4件とも「不受理」となったそうです。やれやれ。日韓関係の改善の前提条件が徴用訴訟の解決だったはずですが...どうするつもりでしょうね?一部…
2015年に終了した日韓スワップ(ドルベース)が復活するそうです。規模は当時と同じ100億ドル(約1兆4400億円)。「復活」というか、「復元」と言った方が良いでしょうか?別に前に進んだわけではないといのがポイント。2歩下がったのが2歩進んでも、前進と…
韓国の家計負債は2021年12月以降、前月基準ではずっと減少傾向にありました。韓銀が利上げを始めたのが2021年8月です。このときの引き上げは0.25%で(0.5%→0.75%)、引き上げ後の金利は2020年5月以前の水準と同じだったため、ほとんど影響は無かったはずです…
韓国の輸出不振は中国経済が回復すれば回復する、という意見が主流です。しかし、最近発表された中国の5月小売売上高(13.6%)と鉱工業生産(3.6%)はかなり微妙な数字でした。前年同月比は12.7%と3.5%です。これだけ見ると凄い数字ですが、予測値はそれぞれ…
韓国で5月の雇用動向が発表されました。5月としては歴代最高だそうです。それだけ聞くと「良いこと」のように聞こえますけれども、60代以上の雇用ばかり増えていて逆に青年層と40代の雇用は減っているという構造は相変わらずです。
韓国企業の3分の1(35.1%)は、昨年の営業利益で債務の利子すらも払えないことが分かりました。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 韓国経済の記事からです。 「お金を稼いでも利子も返せない」...10社中4社「限界企業」[カン・ジンギュ…
コロナ禍も含めたここ5年間で韓国の自営業者が180万人増加していたそうです。特に2021年は1年だけで105万1千人と一気に増えています。退職後に自営業を始めるというのがよくある流れというのもあるのでしょうが、2021年頃はコロナの影響で事業資金が借りやす…
韓国の輸出鈍化について、韓国政府や韓国銀行(中央銀行)は「中国がリオープニングすれば回復する」と言い張ってきました。特に何らかの対策を講じることもなく「耐えて待つ」方策です。関連内容を報じる韓国メディアも、一部では中間財の対中輸出が10年前…
韓国には信用回復委員会というところが提供する迅速債務調整制度というのがあります。日本に類似の制度があるのかはちょっと分からないのですが、一時的に返済の負担を減らせる制度です。具体的には延滞1ヵ月以内であれば、この制度を利用することで延滞利子…
今日は所得に関する記事を2本紹介します。韓国の高齢者の貧困率がOECD加盟国内で1位となったというものと、それとは真逆でMZ世代は親世代(60代以上)の半分の収入しかない「相対的貧困」だというものです。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push(…
今月上旬に、韓国の自営業者の延滞率も急騰しているという記事を紹介しました。その記事の中で、昨年末時点における自営業者の全金融機関を対象とした債務は1119兆8千億ウォンと集計されています。今回出てきたデータは銀行圏に限定されたものですが、 自営…
昨年5月以来、韓国の対中貿易は悪化し続けています。国交正常化以降、27年9ヵ月の間で韓国の対中貿易収支が赤字に転落したのは昨年5月が初めてのことです。9月にはわずかばかり黒字に戻ったものの、10月から再度赤字に転落、以降、現在発表されている4月実績…