経済

3月輸出、前年比-13.6%...半導体と中間財が大幅減少という話

韓国産業資源部が3月の輸出入動向(暫定)を発表しました。去年の同月比-13.6%の551億3000万ドル、低調の原因は変わらず半導体(と中間財)の不振です。

韓国の経済成長率、2050年に0%台という話

韓国の首相(国務総理室)傘下の韓国開発研究院という公共のシンクタンクが「2050年の韓国の経済成長率は0%台にまで落ち込む」との分析を発表しました。しかしこれでも「生産性が1%に回復したら」との前提となります。2010年代に入って韓国の生産性は0.7%と…

家計負債、DSR100超過割合8.9%、高リスク世帯1年間で2倍に増加した話

住宅を担保とした融資の延滞額の総額が2021年末と比べて54.7%増の1兆20億ウォンとなりました。こちらは担保がある分まだマシ(?)かもしれません。担保無しの信用貸付は、貸付残高自体は減ったものの、延滞額は増えて初めて2兆ウォン台に達しました。また、…

韓国家計・企業負債4500兆ウォン...GDPの約2.25倍で過去最大という話

韓国の家計負債、企業債務が過去最大を更新しました。GDPのおよそ2.25倍の4500兆ウォンとなっています。特に企業の債務では中小企業は減っていますが、大企業は逆に増加率が高く、2021年の第4四半期の増加率が2.5%だったのに対し、2022年の第4四半期は18.2%…

オンライン投資連携金融業(P2Pレンディング)の延滞率が20%という話

日本だと「P2Pレンディング」と呼ばれる形態の金融サービスがあります。オンラインのプラットフォーム上で「借りたい人」と「貸したい人」をマッチングさせるものです。「P2P(peer-to-peer:ピアツーピア)」は「個人から個人」の意味ですが、個人だけでな…

韓国内の日本製品売上回復傾向...NOジャパンは終わった?「輸出管理とホワイト国排除措置が撤回されれば弾みがつく」という話

もう何度目かも分からない「NOジャパン終わったか」記事です。

今年に入って68日間で、すでに昨年の半分近い貿易赤字が出ている話

今年に入って2か月半、日数にして68日間の韓国の貿易赤字が228億ドルで昨年(472億ドル)の約半分(48%)水準に達しているそうです。石油製品-21.6%、鉄鋼-13.9%、コンピュータ関連-58.8%、家電製品-44.9%、船舶-36.9%と主要品目が軒並み減少しています。特…

半導体輸出が半減した話

韓国の2月の輸出入動向が出ました。半導体が前年同比42.5%急減し、ほぼ半減しています。今のところ中国のリオープニングによる恩恵は無いようです。

韓国の20・30代の7割が「韓日関係の改善が必要」...理由は「協力による相互経済的利益の拡大」が最多の話

20・30代の韓国人626人を対象に行ったアンケート結果によると、回答者の71%は「日韓関係の改善が必要」との認識を示し、42.3%が日本に対して「肯定的」と回答したそうです。これは「否定的(17.4%)」の倍以上になります。また、回答者のおよそ半数の51.3%は…

ネットバンク利用者のローン返済遅延額が急増...昨年第1四半期末と比べ3倍という話

ネットバンク3社の利用者のローン返済遅延金額が急増していることが分かりました。去年の3月末時点と比べて3倍だそうです。中でもトスバンクというネットバンクでは、昨年第1四半期対比で延滞金額が56倍にまで急増したそうです。貸出審査において十分に選別…

韓国の輸出不振、他国と比べて「より深刻」という話

昨年の第3四半期と比べると第4四半期は世界的に輸出不振でした。その中でも韓国の輸出不振が他国に比べてより深刻との評価が出ました。去年の第4四半期基準で見ると、前年同期比では米国は8.2%、イタリアは3.3%増加しています。しかし、韓国は前年同期比9.9%…

ASEAN向け輸出が4ヵ月連続でマイナス成長...対中輸出悪化の裏で、こちらも雲行きが怪しいという話

韓国の4大輸出先は中国、ASEAN、米国、EUです。国交正常化後の30年間で162倍に増加した中国の陰に隠れてはいますが、ASEANも中国に次いで2位の輸出規模となっています。昨年は初めて対中貿易が赤字転落したことで大騒ぎになりました。そして、やはり中国の陰…

公共料金引き上げが韓国のインフレ抑制を阻害しているという話

先日IMFが出した2023年の世界経済展望で、主要国の成長率が上方修正されているのに対し、韓国が下方修正された件で、輸出不振、不動産問題以外にもインフレ抑制が出来ていないという指摘がありました。具体的には公共料金の値上げです。電気代については韓電…

1年間で最大3万8千人が不法私金融に押し出された可能性の話

2021年に韓国では貸金業...日本ではレ〇クやアイ〇ルなどの「消費者金融」と呼ばれる業者ですね、そこの法定最高金利が年率20%に引き下げられました(それまでは24%)。これらの業者は合法(適法)に含まれる業者です。第1・第2金融圏と呼ばれるものです。法…

IMF世界経済展望値見直しで韓国を下方修正、日米中は上方修正した話

IMFが出した世界経済展望において韓国の成長率予測値と日本の成長率予測値が25年ぶりに逆転したそうです。昨年10月に発表された値から、韓国は2.0%→1.7%に引き下げ、日本は1.6%→1.8%に引き上げだそうです。まあ、展望値なのであまり当てになりませんけれど、…

韓国、1人当たりブランド品消費額世界1位...不動産価格高騰によるもの、という話

モルガンスタンレーのブランド品消費報告書によると、昨年の1人当たりブランド品消費額(325ドル)で韓国人が世界1位になったとのことです。この資料を引用する形でブルームバーグはその要因を「不動産価格に急騰による純資産の増加」によるものと分析しまし…

2040年には生産年齢人口が56.8%に...「2000年代以降、大韓民国の産業は『失われた20年』に陥っている」という話

「失われた20年」とか「30年」という表現は、韓国メディアでは基本的に「日本経済はもう終わった」の意味で使われます。たまに反面教師として「このままでは韓国もそうなる」の意味で使われることもありました。しかし最近、2000年代以降、実は韓国は「失わ…

基準金利は下がってないのに貸出金利が下がっている話

昨年下半期、急激な基準金利引き上げを受けて韓国の市中銀行では預金金利引き上げ合戦が起こっていました。そこにレゴランド事態に端を発した債券市場の凍てつきが起こると、11月には韓国金融当局が銀行に資金が集まりすぎることを防ぐために「預貯金金利引…

韓国企業、LCDに続きOLEDでも中国企業にシェアを奪われるか?という話

昨日、サムスンとLGの2022年第4四半期の営業利益がヤバイってよ、な話をお伝えしましたが、それに追い打ちをかけるかどうか...AppleがiPhone15以降の液晶パネル(OLED)の主流を中国製に切り替えるという話が出てきています。iPhone14はサムスンディスプレイ…

サムスン、LGの昨年第4四半期営業利益暫定値が市場予想を大きく下回った話

サムスンとLGの昨年第4四半期の暫定営業利益が公示されました。市場の事前予測よりかなり悪いです。サムスンは12月頭には7兆ウォン前半(ゴールドマンサックスは12月半ばに5兆ウォン後半)と予想されていましたが、実際は4兆ウォン台。LGはさらにギャップが…

家計負債史上最高額、過度に低い延滞率は錯視の可能性が高いという話

パク・クネ政権終盤からムン・ジェイン政権に掛けて、ソウルで加熱する住宅価格上昇を抑え込むためにあらゆる規制を設けていました。住宅担保ローン比率(LTV・住宅価格のうちローン支払いが組める割合)を40~50%までに抑えたり、特にムン政権が行った複数…

貸付業者の法定上限金利の引き上げを検討...「庶民の制度圏での金融利用を保護するため」との話

急激な金利上昇の影響で、韓国では非銀行圏とその他貸付業者が融資を中断する事例が相次いでいます。非銀行圏には第2金融、その他貸付業者には日本でいう消費者金融が相当します。銀行圏(第1金融)より審査基準が緩いので銀行ローンを組めない人たちの受け…

現代自動車のEV、「リース向け販売」のみIRA法案の税控除適用認められる話

米国のIRA法案では、EV購入時に最大7500ドル(約100万円)の税控除が受けられます。ただし適用には、購入したEVの最終組み立て地が「北米(米・加・メキシコ)」であることが条件に含まれており(「Made in America条項」)、日韓欧の自動車メーカーからは反…

「所得より支出が上回る」との回答が12.7%...ハナ金融研究所の調査レポートの話

公的機関ではなく民間金融機関の研究所による報告となりますが、韓国の満20~64歳の金融消費者5000人を対象に調査した結果、月平均世帯所得は489万ウォンで、そのうち86%に当たる421万ウォンは毎月の固定費として支出されることになり、余裕資金は68万ウォン…

住宅価格が今年6月より20%ほど下落すると債務者の5%は破産するという話

韓国銀行が出したレポートによると、住宅価格が今年6月の時点からさらに20%下がると、債務者の5%は手持ちの全金融資産を叩いても借金が返済しきれないという内容が含まれているとのことです。さらに下落幅が30%なると、プロジェクトファイナンス(PF)の不良…

韓国の2023年経済政策の方向性...電気料金増、国公債は発行額縮小、個人投資資金の社債市場流入を促すためハイ・イールド債を奨励する話

ユンさん主宰の非常経済民生会議兼第1次国民経済査問会議において「2023年経済政策方向」が策定されました。この中で、韓国電力公社の来年の社債発行額を今年(29兆ウォン)の約3分の1規模の10兆ウォン前後に縮小する方針が示されました。垂れ流し続けている…

物価高・金利上昇の二重苦による保険解約が急増しているという話

韓国の生命保険協会が発表した数値によると、今年の保険解約者が昨年同期比23%増加しているそうです。これは解約時の払戻金による集計です。また、加入している生命保険を担保に還付金の範囲内で貸出を受ける契約者貸付制度の利用も急増しており、6月からの3…

裁判所競売業者による競売物件が急増...金利上昇の影響が本格化するのは来年上半期という話

韓国で裁判所競売専業者によって競売に掛けられる物件が急増しているとのことです。住宅担保ローンの返済が滞ったために差し押さえられた物件です。今月の競売件数は1904件で前月より29%増。しかしこの上昇は不動産市場が停滞したことにより年初からの「売れ…

累計輸出額、2年連続で歴代最高値更新も経常収支は激減で貿易収支は1ヶ月で赤字に逆戻りという話

今月10日時点で、韓国の累積輸出額が歴代最高値を記録した昨年の実績(6444億ドル)を突破し、2年連続で歴代最高値を更新することが確定しました。しかし昨日発表された10月の経常収支を見ると、輸出は525億9000万ドルで1年前より6%減少し、輸入は原材料高…

ソウルの競争力が東京に負けているという話

ソウルの競争力が東京に後れを取っているそうです。都心のオフィスビルの㎡あたりの賃貸料はソウルの方が若干ではありますが高くなります。ソウルの住宅賃料は東京に比べ3割ほど高く、福岡と比べると2倍近くなるとのことです。これらは為替の影響です。ドル…