経済
買い戻し条件付き債権(RP)というものであります。一定期間後に確定金利をつけて買い戻すことを条件に発行される債権のことで、国債などがこれに当たります。戒厳以後、韓国銀行は金融市場を安定させるために無制限の流動性供給方針を明らかにしていました…
今年の10月に出た「庶民・自営業者オーダーメード型金融支援拡大方案」が実施されます。プチ徳政令です。500万ウォン(50万円くらい)の少額債務で長期延滞者や生活保護受給者などのいわゆる「脆弱層」を対象に、最大で100%チャラにします。また、誠実に債務…
今月10日に韓国の国会で来年度予算案が可決されました。額は673兆3000億ウォンで、当初の政府案677兆4000億ウォンから4兆1000億ウォンも削られています。もちろん、減ったから節約できて良い、などという単純な話ではありません。予算項目の中には削られては…
韓国では個人投資家のことを「アリ」と言います。昆虫の蟻のことです。大口投資家を「クジラ」と呼ぶのは金融業界では一般的ですが、個人を「アリ」と呼ぶのは恐らく韓国だけです。韓国国内市場に投資する個人投資家を「東学アリ」、米国市場に投資する個人…
「韓国経済はなぜ安定しないの?」→「貿易依存度が高いからだよ」「主力輸出品が耐久財中心だからだよ」な記事がありましたので紹介します。貿易依存度…記事では対外依存度という形で具体的な数字が書かれていますが、2024年6月末基準で90.6%と非常に高いで…
韓国は「西側」こと「自由民主主義陣営」のつもりですから、証券市場などをそちら側と同列に見ます。特に今年は日本をベンチマークした「バリューアップ」元年ということもありますし、証券市場の成績が気になる所でしょう。しかし結果は散々です。全然上が…
韓国でたびたびニュースになる賃金未払い問題ですが、公式に何か統計がとられているわけではないため、全貌は分かっていません。様々な民間調査によって、8割は経済的な理由だの、いやいや経済的事情はせいぜい2割で8割は非経済的理由だの、金額は2兆ウォン…
トランプ政権発足前に米国がCHIPS法による補助金の本契約を発表しました。4月の予備契約発表時にサムスンは440億ドル投資して64億ドルの補助金を貰う予定でしたが、投資計画が見直され370億ドルの投資となりました。これにより補助金も47億4500万ドルに減額…
戒厳令の影響、その後の政局の不安定化、さらに追い打ちをかけるようにFRBが追加の利下げを決定したことを受け、ウォン安が加速。約15年ぶりに1ドル1450ウォンを超えました。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 中央日報の記事からです。 …
韓国の統計庁が2017~2022年の6年間の所得層(五分位層)移動をまとめた報告書を公表しました。これによると、所得上位20%に入った10人のうち6人は高所得状態を維持し、逆に所得下位20%に入ると10人中3人は低所得層に止まり続けることになるそうです。追跡分…
少額生計費貸出を受けた個人600万人以上が10月時点で返済を延滞していることが分かりました。延滞率にして29.7%、中には月額1万ウォン(約1000円)の利子すら払っていないとか…。払わないのか、本当に払えないのか分かりませんが貸付制度として破綻している…
ユンさんの弾劾はまだ確定したわけではありませんが、メディア報道の論調を見ていると弾劾されることを前提にしているような印象を受けます。韓国の裁判所は「世論」とやらに敏感です。しかも、声の大きい「世論」です。それは憲法裁判所も同じでしょうから…
今年ももうすぐ終わります。年末にはまだ間がありますが、少しずつ周囲が騒がしくなり始めました。主に大掃除の予定などで…ゴミ出しは計画的に。さて、今年の第2四半期~第3四半期前半あたりの韓国経済ニュースは「輸出好調」に沸いていたように記憶していま…
11月末時点で韓国の家計・企業・政府の債務がGDPの2倍を超える5800兆ウォンと集計されました。分かっていたことではありますが、借金まみれです。家計債務は言わずもがな。企業は資金難に景気低迷の二重苦で投資ができず、政府は国家債務急増により財政緩和…
経済関連で先行きの暗い話題が増えました。さすがに韓国メディアも既に韓国経済が「低成長」入り間近(私はすでに入っていると思いますが)であることを否定できなくなっています。この週明けからは韓国と中国とのシェア比較記事が一気に増えた気がします。…
何かしらデータが公表されるたびに状況が悪化している貯蓄銀行のPF(プロジェクト・ファイナンス)不良です。今年第3四半期の延滞率が発表されましたが、資産規模上位10ヵ所の貯蓄銀行において、昨年末と比べて延滞率(金額ベース)が70%急増していることが…
韓国銀行が政策金利を0.25%ポイント引き下げ3.00%としました。前回の引き下げ時に、記者から年内の追加引き下げについて聞かれた際には牽制していた韓国銀行総裁ですが、恐らく予想よりも韓国経済の状況が思わしくなかったのでしょう。現状の韓国は輸出が明…
韓国ロッテグループに流動性不安が持ち上がったことをきっかけに(グループ側は否定しています)、株価が大きく下落しました。また、流動性危機は否定したものの、そのすぐ後にグループ会社の一つであるロッテケミカルでちょっと問題が起こりました。約2兆ウ…
ゴールドマンサックスが来年の韓国の経済成長率を0.4%下方修正し、1.8%としました。韓国の今年の輸出額は史上最大の6850億ドルに達すると見られているのに、です。実はIMFやその他の国際投資系金融機関の多くは韓国の成長率を下方修正しています。修正してい…
金融機関が破綻した際に預金者の預金を一定額保障する預金者保護ですが、韓国では今まで日本の約半分の水準の5000万ウォンでした。それを1億ウォンに引き上げる法案が委員会を通過し、本会議にかけられうことになりました。保護される預金額が増えるのは利用…
韓国統計庁が出した統計によると、今年第2四半期の賃金労働者の新規採用において、青年層(15~29歳)の働き口が統計開始以来最も少ないことが分かりました。(関連統計は2018年かららしいので、データ蓄積としては少ないですが)10代、20代の働き口は145万4…
あっちもこっちも借金まみれの韓国ですが、契約者貸出制度による貸出も4年で8兆ウォン程度増えていることが分かりました。契約者貸出制度とは、生命保険契約者が保険を解約した場合に支払われる払戻金の一部(以下に紹介する記事の場合、最大95%となっている…
不動産PF(プロジェクト・ファイナンス)の不良を管理するために韓国の金融当局は今年5月に新たに事業性評価基準を出しました。これを元に積み増し金を上乗せしたり、不良債権化したものを処理したりすることで軟着陸を目指す算段でした。ところが、この基準…
韓国の第3四半期の家計信用統計(暫定)が公表されました。今期はDSR規制強化前の住宅ローン駆け込み需要の影響で前四半期より+18兆ウォンの1913兆8000億ウォンとなっています。もちろん過去最大値です。前年同期比だと+35兆4000億ウォン、1年で約2%の増加で…
不動産PF(プロジェクト・ファイナンス)リスク問題が持ち上がって少し経った頃、建設業界が金融監督院に「金融会社の手数料が高すぎるんです」と泣きついたことがありました。金融監督院はその後調査してたみたいですが、方針が決まったみたいです。もちろ…
韓国の1人世帯にのみ絞ったデータですが、月平均所得が315万ウォン(約35万円)あっても1日平均1.8食しか食べられていないという調査結果が出ました。韓国の1人世帯は783万世帯、全体の35.5%を占めます。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({})…
韓国の青年雇用は低下し続けています。統計庁が発表した10月のデータでは、青年就職者数は18万2000人減少しました。雇用率は45.6%です韓国は日本以上の速度で少子高齢化が進んでいますから、就職者数には人口動態による自然変化も要因として作用します。しか…
韓国の不動産PF(プロジェクト・ファイナンス)は、自己資本比率3%、残りの97%は借金というトンデモ錬金術で回っていました。日本を含め諸外国はおよそ30%~40%の自己資本が投入されているとのことで、こんな国は「世界で唯一」だとか。(参考)不動産PFを軟…
サムスンの下落が止まりません。少し前のNVIDIA(企業名は明言されていませんので恐らくですが)のHBM試験に進展があったというプレスが出た直後に少し戻したので「やっと底か」的な報道が一瞬だけ出たのですけど、ただの調整だったらしくまたズルズルと下げ…
10月に韓国銀行は政策金利を3.50%→3.25%に引き下げました。政策金利はローンや預金金利の基準になるので、普通ならこれらも連動して下がります。しかし今、韓国では預金金利は下がるのにローンの金利は上がるという不思議な現象が起こっています。基準金利引…