経済
韓国資産管理公社が第2金融圏から買い取った不良債権の額が1兆6000億ウォンを超えることが分かりました。この5年間の買い入れ規模平均の7倍にあたります。韓国資産管理公社の負債比率は今年200%を越える見通しです。負債比率が200%を越えると、財務危機と判…
韓国の第2金融圏における自営業者の延滞率が4.18%を記録しました。2015年の第2四半期に記録した4.25%まで間もなく。先に断っておきますと、以下の引用記事のタイトルでは「第2金融圏全体」の延滞率が「10%に迫る」かのように読み取れますけれども違います。…
久しぶりに不動産PF(プロジェクト・ファイナンス)関連です。特に大きな不良融資を抱えている貯蓄銀行ですが、金融当局が5月に提示した事業性評価を適用すると、競売に掛けられる不良債権規模が4兆ウォンにまで拡大することが分かったとのこと。これは当初…
7月20日までの韓国の貿易収支(税関ベース)が発表されました。昨年12月からしばらくの間、韓国の最大輸出相手国は中国から米国になっていましたが、5月から再び逆転し、中国が最大の輸出相手国となっています。また、輸出をけん引しているのは相変わらずの…
リストラや倒産など、本人の事情に拠らない失業者が2月から6月まで5ヵ月連続で増加幅を拡大し、先月までの累計で124万人に迫ることが分かりました。各月の増加率は2月=4.3%、3月=5.9%、4月=6.9%、5月=14.7%、6月=16.9%です。 特に5月(14.7%増)と、6月(16.…
韓国の5大銀行(KB国民、新韓、ハナ、ウリ、NH農協銀行)が今年上半期に処理した不良債権が3兆2704億ウォンと集計されました。昨年同期と比べ47.1%増と、ほぼ倍増しています。
韓国の来年度の最低賃金アップが大揉めに揉めています。労働者側が示した希望賃金額は時給換算で1万2600ウォン(現時点のウォン円レートで約1470円)。これは前年比で、なんと27.8%アップを要求していることになります。これに対して経営者側が現在の9860ウ…
今年5月の韓国の失業率は2.8%と発表されました。数字的に日本とさして変わりません。ところが、青年層(15~29歳)の正規社員に限ってみると、就業しているのは約235万3000人で、1年前と比べると19万5000人減っています。60歳以上の雇用が青年層雇用減少をカ…
7月に入ってから、たった4日間で韓国の家計負債が2兆1835億ウォンも一気に増えました。銀行圏だけで、です。
韓国で昨年、個人回生申請などの公的手段を通じて債務調整をする人が急増しました。昨年末の時点で個人回生受付件数は約12万件で、前年(2022年)対比34.5%増となっています。今年は5月までで受付件数が5万件を超えており、このペースだと昨年並みになりそう…
4月に59.9億ドル減少、5月に4.3億ドル減少していた韓国の外貨準備高が6月も6.2億ドル減少したと発表されました。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 朝鮮Bizの記事からです。 6月の外貨準備高は6.2億ドル減少...3ヵ月連続の下り坂 (前略…
ストレスDSRの適用が直前になって2ヵ月延期されましたが、適用前の駆け込み需要の為か、5月の家計向け融資が5兆3415億ウォン増えました。2021年7月以来の最大の増加幅です。特に住宅ローンの増加が目立っており、5兆8466億ウォンの増加となっています。家計…
韓国の資本市場研究院が、海外の15の金融機関関係者45名を対象にインタビュー形式で行った調査の結果、「韓国証券市場の透明性は中国より低い」との指摘があったそうです。報告書をまとめた機関の首席研究委員は、単に制度や規制の話ではなく、制度と規制が…
昨日、韓国大統領室が来年度のR&D増額予定を発表しました。その中で「宇宙分野の予算が初めて1兆ウォン」を越えることになりました。韓国航空宇宙局は今年5月27日に設立されたばかりで、いざこれから、という部署ではあります。ユンさんも宇宙産業の国内育成…
韓国金融庁が来月実施予定だったストレスDSRの適用実施を突然2ヵ月延期しました。ストレスDSRは将来的な金利変動に備えて実際の貸出金利にストレス金利を加えて貸出限度を算出する方式で、通常よりも金利が高く貸出限度額は減ります。金融委員会は施行1週間…
韓国青年層(15~29歳)の正規雇用数が1年前と比べて19万5000人急減したことが分かりました。これはこの年齢層の7.9%に相当します。いわゆる「休んだ」と呼ばれる人たち(日本のニートや引きこもりの概念に近いですが、一概に同じとは言えない)は1万3000人…
昨日のMSCIの話と少し関係がありますが今日は韓国ウォンの取引時間延長についての話です。実は韓国ウォンは現段階では午前9時から午後3時30分までしか取引ができません。日本円は東京市場がクローズした後もロンドンやNYなどの市場で土日祝以外の24時間取引…
モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社が算出しているMSCIという指数があります(厳密には指数の総称がMSCI)。世界約70カ国の国と地域の株式市場をカバーしており、代表的な指数として機関投資家や投資信託のベンチマークに採用されてい…
韓国でたびたび話題となる不動産PF(プロジェクトファイナンス)ですが、その施工会社が総事業費のおよそ97%を借金で賄っているという調査結果が出たそうです。残りの3%だけが自己資本投入となります。こんな国は他にありません。韓国以外の調査対象国は自己…
韓国金融当局は昨年と今年の2回、少額(2000万ウォン=約200万円)以下の延滞者個人を対象に、期日までに返済を行えば延滞記録を削除し、信用点数を回復する措置を取っていました。延滞記録を「無かったこと」にすることで、第1金融など、より金利の低いとこ…
韓国金融当局が債務に苦しむ自営業者に向けて、個別に支援を提供することにしたそうです。とはいえ、今から計画に必要な状況把握のための「調査」に乗り出すという段階です。果たして間に合うんでしょうか? (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push(…
不良債権市場の動向が少し分かる記事があったので紹介します。おそらく、記事の趣旨としては不良債権の物量云々がメインではないのですが、私が興味あるのはその部分です。簡単にまとめると、不良債権市場は2019年ごろまで4兆~5兆ウォン規模でした。それが…
2022年の分析結果では、韓国企業の10社に4社が営業利益で利子分を払えないということでしたが、2023年の分析でも同じ結果が出ました。その割合は40.1%。歴代最高水準だそうです。ただし、実際はもっと多い可能性があります。なぜかは分かりませが、集計対象…
不動産PF(プロジェクトファイナンス)の不良債権の整理が進んでいますが、中小証券会社と貯蓄銀行に対しての各種信用評価会社による格付けが相次いで下方修正されています。先月にも一度、下方修正が行われていたのですけれど、金融当局による不動産PF軟着…
韓国でカードローンの借り換え融資が急増しています。1年前と比較してなんと45%増とのこと。借り換え融資は通常のカードローンとは違って、既にあるカードローンを返済するために受ける融資のことで、借り換え融資専門のローンというのがあります。(日本で…
各種統計の基準年を2015年から2020年に変えることで韓国のGDPが韓国銀行基準で一気に増えました。これにより世界第14位から12位に上がったそうです。また、各種財政指標もGDP比をベースにしたものは一気に改善しました。家計負債においては一気に6.9%も下が…
昨年、韓国の経済成長率(1.36%)に占める輸出の割合が86.1%(1.17%)だったことが分かりました。 輸出産業が経済成長率を牽引したという見方もできますが、裏を返すと内需がそれだけ萎縮していたとも取れます。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).p…
今年の韓国の1~3月の税収は前年同期より2兆2000億ウォン少ない84兆9000億ウォンでした。法人税収入が激減したことが原因とされています。何せ、韓国を代表する大企業であるサムスン電子やSKハイニックスの法人税が「0」でしたから。この傾向は4月も継続して…
カードローン残高が急増しています。先月末までカード会社8社のカードローン残高は約37兆ウォンで前年同期比2兆5000億ウォン増加です。また、カード会社が発行する与信専門金融社債の発行数も急増しています。カード会社は貸出事業に必要な資金の内のおよそ7…
不良債権買取専門業者の資金調達量がこの2年で6倍になっていることが分かりました。不良債権は一般的に3ヵ月以上元金戻り金の返済が延滞したもの(NPL)のことを言います。金融機関はこうしたものを不良債権買取専門業者に売却することで一部債権を回収しま…