「韓国経済の成長モデルは13年前がピークだった」という話

英経済紙フィナンシャルタイムズが4月22日に、韓国経済の既存成長モデルはすでに13年前に頂点に到達していたという記事を載せました。龍仁半導体クラスターを例に挙げ、投資の必要性は認めながらも、しかし、韓国政府が依然として製造業と大企業を中心の成長…

不動産PF関連で5000億ウォンの赤字を出した貯蓄銀行、家計向けローン規模を拡大させる話

韓国には貯蓄銀行というものがあります。「銀行」 と銘打ってはいますが、いわゆる第1金融圏といわれる「銀行」とは別物です。貯蓄銀行自体は第2金融圏、ノンバンクに分類されます。しかし、業務内容としては銀行と大差のないものとなっています。この貯蓄銀…

電気料金政策で韓国を真似したら失敗したという話

電力会社の赤字垂れ流しの件については、韓国の事例を度々取り上げていますが、実は台湾も負けていません。1995年の電力自由化以降、台湾の民間発電所が生産する電力は台湾経済部傘下の国営企業に全て購入されています。しかし、ここ数年の急激な原材料価格…

米経済紙「韓国の不動産PF不良111兆規模」、金融当局「誇張されている」という話

ブルームバーグが韓国のPF(プロジェクト・ファイナンス)に関してリスク懸念の記事を報じました。ノンバンク(第2金融圏)の「不動産融資の規模は926兆ウォンで10年で4倍」、「PF負債規模は111兆ウォン」としています。記事は、韓国で起こることは他の国で…

建築業界の不況が関連業種の就業者数に影響し始めた話

2023年下半期の雇用調査結果が発表されましたが建築業界の不況が関連産業の就業者数へも影響を与え始めているようです。就業者数の減少幅が大きい従業者のうち五業種が建設景気の萎縮の影響を受けた見られています。

平均年収が5000万ウォン(500万円)突破と未払い賃金前年同期比40%急増が両立する話

おそらく基準が異なるため、単純な比較はできませんが一説では日本の十数倍と言われる韓国の賃金未払い問題。昨年、史上最大規模を記録しましたが、今年に入って第1四半期だけですでに40%も急増していることがわかりました。主な原因は建築業界の不況とされ…

医大生増員、韓国政府事実上の「譲歩」提案の話

医大生増員に関して、韓国政府が譲歩するような動きを見せました。今まで「2000人増員に変更はない」としていましたが、2025年度に限ってのみ、増員枠の50%以上100%以内で大学側が増員数を自主的に決定できるようにする案を提案しました。2025年度募集枠に関…

今年のG7には招待されなかった韓国…「G7プラス外交目標が色あせた」という話

今年の6月にイタリアで開催される主要七カ国首脳会議(G7)に韓国が招待されませんでした。韓国メディアが一斉に報じています。招待国の選定は議長国であるイタリアの権限です。今回、主な議題として取り上げられるのが地中海難民問題や中東問題と見られるこ…

急激なドル高に韓国4大銀行の外貨負債額が急増している話

ドルに対して円安が進んでいますが、同じように韓国のウォンもドルに対して安くなっています。これにより、韓国の4大銀行が抱える外貨負債規模が拡大していることが分かりました。5年前の2018年末時点での外貨負債額は1391億ドル、それに対して昨年末時点で…

米チップス法によるサムスンへの補助金が64億ドルに確定した話

米国がチップス法によるサムスンへの補助金を64億ドルと発表しました。当初は60億ドルという話でしたので微増したことになります。しかし、一時言われていたようなTSMCを上回るというようなことにはなりませんでした。補助金の規模でいうと、最大はインテル…

不測の事態に備えてサムスングループの役員らが週6日勤務との話

サムスングループが役員だけとはいえ週6勤務を実施するそうです。一般社員の同伴出勤は現金とのこと。ロシア・ウクライナ事態、中東問題など不測の事態に備えた非常経営体制のことですが、その実効性には疑問の声も上がっています。

未分譲マンションが急増しているらしい話

昨日お伝えしたニュースで、一部プロジェクトファイナンスに関して建築会社が金融当局に金融機関、特に第二金融券の手数料が高すぎると苦情を申し立てたというものがありました。金融当局は立ち入り調査を実施しています。金融機関側の言い分では、建築業界…

「PF手数料が高すぎる」...建設会社の苦情を受け、金融当局が第2金融圏に立ち入り調査している話

プロジェクト・ファイナンス(PF)関連の「4月危機」というのは、今のところ起こっていないようですが、建設業界が不動産プロジェクト・ファイナンス手数料関連で金融当局に苦情申し立て、金融監督院が大々的な現場検査に乗り出したということです。対象は第…

韓国政府、マイナス通帳で税収不足を穴埋め…一時貸出残高が史上最大規模の32.5兆ウォンという話

韓国の国家負債が1100兆ウォン突破し、初めてGDP比50%以上となったことは先日お伝えしました。ところが、どうもそれだけではなかったようです。第1四半期、韓国政府は韓国銀行から32兆5000億ウォンの一時貸し出しを受け、税収の不足分を埋め合わせたことが分…

「専攻医1万2千人を『モンスター』に育てたのは国の責任」という話

いわゆる「医療大乱」はまだ終息していません。医大の授業は一応、再開されたようですが、先月集団辞職を予告した医大教授たちの本格辞職が始まるのは今月25日とされています。辞職表を提出してから実際に辞職するまでに一カ月掛かるためです。期日を前に全…

韓国総選挙の出口調査、今回も外れが多かった中で健闘したJTBCの話

韓国の出口調査は当てになりません。日本の選挙でも出口調査を元に「当確」が発表されたりします。開票率0%でも普通に「当確」になっていたりしますが、その感覚で見ていると信じられないくらい外れます。というか、それやっちゃうと大事故になるくらい外れ…

韓国国家負債、1100兆ウォン突破…初のGDP比50%以上という話

ユンさんは就任前の公約で財政健全化を語っていました。財政収支赤字幅を毎年、GDPの3%以内に抑えるというのがその骨子です。そのこと自体は問題なのですが、それによって結果的に自ら国債発行のハードルを上げてしまうことになりました。そして今日、2023…

借金して投資の「ビットゥ」、半年ぶりに最大増加額という話

借金して投資するいわゆる「ビットゥ」が増えているそうです。先月末時点で、月単位の信用取引融資の増加額としては昨年9月以来最高の9510億ウォンを記録しました。信用取引全般を一括りに「借金投資」として問題視するものではありませんが、しかしほとんど…

日本とAUKUSとの協力体制具体化の話

岸田さんの訪米日程が本格スタートしました。安保関連の話題は日本メディアより韓国メディアの方で積極的に報道されている印象を受けます。今回、前々から言われていたAUKUSとの協力体制が本格的に始動するものと見られます。実際、AUKUS参加国の国防長官が…

「韓米同盟楽観論の危険性」の話

韓国メディアにおいて、米韓同盟というのは「米国が蔑ろに出来ない物」です。なぜなら「地政学的に米国は韓国を捨てることが出来ないから」です。実際のところはともかく、こうした見方で論じられることが多く、韓国は米国に対して「強い」立場を取れる、と…

韓国企業の中国への直接投資額が前年比‐78%の激減した話

「中国」という巨大消費市場の斜陽というのがテーマっぽいんですが、その中で韓国の中国への直接投資が78%減と約20年前の水準に低下したこと、米国を100としたときの国家核心技術(人工知能、量子力学、次世代通信・原子力、宇宙航空・海洋など136個)で韓国…

個人回生(個人再生)件数の話

2023年の個人回生申請件数が約2万件に達したと報じられました。特に20代の若年層が、件数そのものの全体に占める割合は小さいものの、伸び率が45%と急増しているとのこと。ただ、この公表されている数字、ちょっと変なんですよね。その辺は後述します。

香港ELS販売会社関係者が告発された話

予想通りの展開というか何というか…香港ELS賠償に関して、(自称)被害者らが販売会社を告発しました。法廷闘争に発展しそうです。要求はもちろん「損失100%賠償」です。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); イーデイリーの記事からです。 …

「オープンAIのアジア初の拠点は、韓国ではなく日本を選んだ」という話

今月、ChatGPTでおなじみのオープンAIがアジア発拠点となる東京事務所を開設します。日本だけでなく、アジア全域へのサービス拠点となると思われます。オープンAIのCEOが来日するなど、お隣韓国メディアでも取り上げられています。「オープンAIのアジア初の…

「韓流」コンテンツを通じた韓国への認識変化調査の話

韓国の文化体育観光部と韓国国際文化交流振興会が2023年基準の韓流実態調査なるものを公開しました。韓国国外の、韓国文化コンテンツに接している人たちを対象に調査したものです。基準をどのように絞ったのか分かりませんが、回答者の韓国コンテンツ月平均…

韓国銀行の金保留量、2013年以降「変化なし」という話

安全資産として好まれる金が高騰しています。中国を始め、主要各国が金の保有量を増やす中、韓国銀行の金保有量は2013年から変わっていないことが分かりました。金の購入には外貨準備高であるドルを取り崩す必要があります。韓国メディアの分析によると、ド…

医大生増員処分取り消しを求める集団訴訟に韓国医大生の約70%参加している話

医大生増員に対して、医大生のおよそ70%に相当する1万3000人規模による集団訴訟が提起されました。これで関連訴訟は6つ目です。すでに全国医大教授協議会、大韓専攻医協議会などが取り消し訴訟と執行停止仮処分申請を行っています。 (adsbygoogle = window.a…

「韓国はナッツクラッカーに追い込まれている」という話

韓国には「ナッツクラッカー(くるみ割り器)」と呼ばれていたことがあったんだそうです。私は初耳でした。価格競争力に優れた中国と、強い技術力を持つ日本の2カ国に挟まれた韓国は、くるみ割り器に挟まれたくるみのように押しつぶされる、と。日本語で「サ…

香港ELS、販売した6銀行全てが自主賠償に動き出した話

香港ELS購入者に対する銀行の自主賠償が始まりました。販売していた6銀行すべてが自主賠償を行う方針だそうで、ハナ銀行が一部購入者と賠償比率について合意したとのこと。しかし、平均賠償率は40%水準に止まる見通しです。 (adsbygoogle = window.adsbygoog…

ブルームバーグが韓国エンタメ株への投資に注意喚起を促す理由の話

昨年、韓国の知的財産権貿易収支が歴代最大の1.8億ドルの黒字を記録したそうです。関連統計がとられるようになったのが2010年なので、まだ10年ちょっとの記録ですが、初めて黒字になったのが2021年の1.6億ドル。その翌年にはまた11.6億ドルの赤字に転落して…