ストーンヘンジで冬至の儀式の話

昨日は冬至でした。北半球では最も日が短い一日です。
カボチャを食べて、ゆず湯に入りました。

ゆず湯は「冬至→とうじ→湯治」、「ゆず→融通」を掛けたダジャレ*1という説もあります。
が、ゆずの皮に含まれているリモネンという精油成分は、毛細血管を拡張する効果があり、更に油分なので身体の表面で油膜を張ることで保温効果にも優れているのだそうです。科学的に見ても理に適った入浴法だったわけです。


日本での習慣と言えば、カボチャとゆず湯くらいですけれど、遠く英国ではストーンヘンジで日の出を迎えるイベントが行われ、5000人が参加したそうです。新年の初日の出を富士山から拝む感じでしょうか。

ストーンヘンジが何の目的で作られたのかは未だにはっきりしていません。

ですが、夏至の日にヒールストーンと呼ばれる石から、ストーンヘンジの中心に向かって日の出の光がまっすぐに差し込むことから、太陽や月などの天体の動きを表しているとされています。


ストーンヘンジは馬蹄形をしており、中心部の列石の間から見える方角は、夏至冬至など季節の境目の日の入り・日の出、月の出・月の入りとなっており、太陽と月の運行で季節を知ることができます。まるで巨大なカレンダーです。


夏至の日のようにヒールストーンから一直線、というわけではありませんので、派手さでは負けますけれども、キンと冷えた冬の夜明けの美しい空気の中で見る日の出は、それはそれで格別でしょうね。


*1:お風呂に入って融通良く(=病気にならずに)いきましょう。