2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第1金融の貸し渋りによりカードローンが残高が急増している話

カードローン残高が急増しています。先月末までカード会社8社のカードローン残高は約37兆ウォンで前年同期比2兆5000億ウォン増加です。また、カード会社が発行する与信専門金融社債の発行数も急増しています。カード会社は貸出事業に必要な資金の内のおよそ7…

民間債権買取業者の資金調達量が2年で6倍になっている話

不良債権買取専門業者の資金調達量がこの2年で6倍になっていることが分かりました。不良債権は一般的に3ヵ月以上元金戻り金の返済が延滞したもの(NPL)のことを言います。金融機関はこうしたものを不良債権買取専門業者に売却することで一部債権を回収しま…

韓国、第1四半期の出生児童数が統計開始以来最低値を記録した話

韓国では毎年第1四半期が一番出生率が高くなります。年始に生まれた子の方が、同学年の中で発育が一番良くなるためだそうです。日本の場合は年始から4月1日までに生まれた子は早生まれとなるので、この辺りの感覚は逆かもしれません。(というか、発育の良し…

半導体メガクラスタ―には原発14基に相当する電力が必要…今の送電設備では対応できないという話

少し前に発表された半導体メガクラスター、韓国政府はずいぶんとドヤ顔をしていましたが、よくよく中身を見てみると出資するのは民間企業。お金がないので仕方ありません。無い袖は振れないのです。韓国政府は要するに、優先的に認可を下ろしたり、インフラ…

サムスン、ファウンドリ・HBM・折りたたみスマホ…すべてパっとしない話

サムスンが、ファウンドリ市場シェアでTSMCに格差を広げられています。また、主にAI分野で必要とされるHBM(広帯域メモリ)の分野においても先行企業であるSKハイニックスに追いつける見通しが立っていません。(それどころか下手をすると中国政府に後押しさ…

韓国の銀行の家計負債、第2四半期に入ってから毎週1兆ウォン以上増え続けている話

少し前に韓国の第1四半期の家計負債がGDP 100%割り込んだ、という記事を紹介しました(参考)。その時にも触れたのですが、GDP対比での数字は減っていても、総額は増えています。第1四半期は結局、1兆1590億ウォン(5大銀行貸出分のみ)増えていたそうです。…

「LINEヤフー問題」、「ソン・ジョンウィも結局は日本人」という話

「LINEヤフー問題」について今更説明するまでもないでしょうが、韓国でも注目度の高いニュースとなっています。というか、日本よりも熱心に報道しているかもしれません。韓国内の報道ではどちらかというと韓国の技術(利益)が日本に奪われる、といった側面…

サムスン製HBM、発熱と消費電力の問題でNVIDIAのテストに不合格(?)という話

ロイター通信の報道によると、サムスン電子がNVIDIAに納品予定だったHBM(広帯域幅メモリ)がテストで不合格だったということです。発熱と消費電力などが問題になったとされています。韓国メディアがよく言う「超技術格差」の代表格とも言えるHBM関連の話で…

韓国、個人回生件数が毎年30%増している話

個人回生制度は一定の所得がある債務者に対して最低限の生活費を確保した状態で一定期間を債務返済に充て、残りの債務を免除するという借金の棒引き制度のことです。制度の適用を受けるためには裁判所に申請して適用を認められる必要があります。何度か関連…

韓国の政府負債、10年で対GDP比17.5%増…20年後には100%に達するという話

韓国の対政府負債(GDP比)が55.2%と出ました。2013年からの10年間で17.5%増加し、非基軸通貨国の中ではシンガポールに次ぐ2位。このままのペースだと20年後にはGDP比100%に達するとの見通しです。ちなみに、55.2%というのはIMF基準(中央政府債務+地方政府…

韓国の上場企業における「限界企業比重」13.4%...IMF調査基準で対象国中7番目に高いという話

IMFの基準で韓国のゾンビ企業の割合が13.4%と出たそうです。調査対象国のうちで7番目に高い数値だとか。ちなみに調査対象国は「64カ国」と以下で紹介する記事では書かれていますが、調査対象国は63カ国のようです。元のレポートのp.8 Dataの欄に We use quar…

韓国バッテリーメーカーの工場稼働率が前年比20%以上急落している話

欧州で電気自動車市場が低迷していることに伴い、韓国のバッテリーメーカーの稼働率が、前年同期比20%p以上の稼働率低下となったそうです。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 東亜日報の記事からです。 欧州発の電気自動車市場の低迷…韓…

マンション分譲年間計画の進捗度28%水準という話

韓国でマンションの未分譲が増えているとのことです。年初に計画されていた今年の分譲件数は33万5822世帯でしたが、まもなく上半期が終わろうという5月になって成約したのは9万2954世帯のみで、比率にすると27.7%となります。ただ地域差が大きいことから、単…

カード会社の業績好調…しかし延滞率が…という話

昨日は自営業者の銀行貸出でしたが、今日はカードローンの話です。韓国の国内主要カード会社7社の第1四半期の純利益が昨年の第1四半期に比べ15.18%と大幅に増加しました。カード会社の純利益が増えたということはそれだけカードローンを利用した人が増えたと…

自営業者向け融資で1兆3560億ウォンの延滞…前年同期比37.4%急増という話

今年の第1四半期、韓国の自営業者の貸し出し残高は1112兆7400億ウォンで、貸出を受けている人数は335万9590人と集計されました。前年同期は738兆600億ウォンの209万7221人でしたから、それぞれ51%と60%の大幅増となります。さらに、このうち1カ月以上延滞し…

韓国防衛産業に逆風の予感の話

韓国が力を入れている輸出産業に防衛産業があります。ウクライナへの支援が消極的なのとは打って変わって、お隣のポーランドへは積極的に武器装備輸出を輸出しています。一時期、輸出入銀行と貿易保険公社の金融支援を限度額いっぱい使い切ってしまい、追加…

不動産PF全体リスク資産規模、基準強化とセマウル金庫分追加で100兆ウォン増加した話

韓国の不動産PF(プロジェクト・ファイナンス)の不良処理が本格化するようです。しかし、当初政府が発表していた「135兆ウォン」規模に達する全不動産PFリスク資産の規模が、いつのまにやら「230兆ウォン」規模になっています。これは基準を強化したことと…

韓国の家計負債がGDP対比100%以下に…でも延滞率は急騰&総額は増えているという話

韓国の家計負債比率がGDP比で3年半ぶりに100%を下回りました。調査対象国34ヵ国中では依然として1位ですが、1年間で2.6%ポイント下落したとのこと。しかし喜んではいられません。今まで韓国の家計負債は「量は多いが質が高い」と言われていました。これは借…

韓国バリューアッププログラム…「韓国企業は本当に過小評価されているのか?」という話

韓国でバリューアッププログラムが発表されました。基本的には企業の「自律」性に任せるというスタンスで、要するに「頑張れ」です。それはともかく、バリューアップの必要性というか、その根本的な部分は「韓国企業の価値が不当に低評価されている」という…

韓国自営業者の融資額、融資規模、延滞率…全て急増しているという話

コロナ以降の4年間で、韓国の個人事業主への融資額が51%増えたことが分かりました。また、高金利の影響で延滞率は1年で53.4%急増、3ヵ所以上からお金を借りている多重債務者も62%急増の172万人となりました。これは調査対象(貸し出しを受けている全個人事業…

2019年のシンガポール会談、トランプ陣営は「故意に」ムンさんを「排除した」という話

トランプ政権時代、トランプさんの側近だった人たちを中心に、約16名が共同著書として、親トランプ寄りのシンクタンクから書籍を発行したそうです。次期大統領選を見据えた宣伝本と思われます。その中で少しですが、日本・韓国ともに触れられています。安倍…

ユンさん、BBC記者から質問に「事実上答えていない」と認識されてしまった話

大統領就任2年の記者会見で、外信記者のロシア関係の質問に対し、ユンさんがトンチンカンな応答をしたことがかなり話題になっています。BBCの記者はロシアと北朝鮮の軍事的協力について「韓国のボーダーラインはどこか?」という趣旨の質問をしたのですが、…

韓国の外貨準備高、1ヵ月で60億ドル減…預金は117億ドル減という話

韓国銀行が外貨準備高の残高を発表しました。4月末の時点で4132億6000万ドルで、3月末と比較して約60億ドルのマイナスです。この規模は世界9位の水準で、韓国のGDPの約25%にあたります。OECDの平均がGDP17%規模だといいますから、十分な備えのように見えます…

CPTTPに必要な核心国家は「韓国」...?という話

ユン政権は当初、 CPTPP加入に前向きでした。2022年の大統領選挙後の政権発足直後にでも加入申請をするかのような勢いでしたが、加入推進計画が決議された後目立った動きがありません。で、早ければ今年10月にCPTTP加盟国らで新規加盟申請国についての「加盟…

1月の実質賃金、前年同月比-11.1%...大企業・富裕層支援に政策集中という話

2022年1月の韓国の実質賃金(前年同月比)は17.4%という高水準でした。しかし、ユン・ソンニョル政権発足後の5月(ということに、以下で紹介する記事ではなっていますが実際は2月から)以降は急落し、マイナスに転じます。その後ほぼ横ばいが続き、今年の1月…

半導体依存の韓国経済構造が大企業と中・小企業の格差を広げているという話

韓国経済を支えているのは輸出です。輸出は主に半導体輸出によって成り立ってきました。(半導体を除けば、貿易収支は2018年から赤字) そうしたことから韓国メディアを中心に「輸出が回復すれば韓国経済は安泰」ひいては「半導体さえ回復すれば大丈夫」とい…

韓国GDP成長率前四半期比1.3%増…半導体錯視によるものという話

昨日、韓国の4月の輸出が前年の13.8%増となっているが、それは前年同期比という錯視効果によるもので輸出は回復していない、よって内需回復を実感できないのは当たり前のことだ、という話をしました。今日はそのGDP版です。韓国の今年第1四半期のGDP成長率は…

7ヵ月連続「輸出+」...輸出は「回復」したのか?という話

韓国の4月の輸出が昨年同期より13.8%増加し、7ヵ月月連続で輸出プラスとなったそうです。この件を報じた記事の内容を一言で表すと「やった」となるのですが、本当にそうなんでしょうか? (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); 聯合ニュースの…

チェジュ島を訪れる韓国人旅行客10%マイナス…同じ価格なら海外旅行に行くという話

チェジュ島を訪れる韓国人の国内観光客が減っているのだそうです。(少し前に「増加傾向」との記事を見たような気がするのですが...記憶違いだったのかも)前年同期比で10.4%のマイナスと言いますから、結構なインパクトです。主な原因は旅行費の高騰で、同…

どれだけ為替レートが急騰しても「通貨危機が起こる可能性は0」という話

1997年の通貨危機は韓国人に大きなトラウマとして残っていて、ドル高ウォン安になると通貨危機がまた起こるのではないかという記事がすぐに出てくるくらい根深いです。今日紹介するのは、通貨危機が再び起こる可能性は「ほとんどゼロに近い」という主張のコ…