韓国からの違法輸出が急増している話

大量破壊兵器などに転用可能な戦略物質が、韓国から大量に違法輸出されていることがわかったそうです。
摘発件数も2015年は14件だったものが2018年は41件と、3年で3倍に増えています。

その一部が第三国を経由して北朝鮮やイランに渡っている可能性があります。


戦略物質とは、使い方によっては兵器に転用できるもののことです。
その種類は多種多様です。
ウランやプルトニウムはもちろん、チタンやニッケルなども含まれます。(参考

日本の場合、これらを輸出するには経産大臣の許可が必要になります。


摘発が厳しくなったから件数が増えたのか、違法輸出の数がそもそも増えたからそれに伴って摘発件数が増えたのか、どちらなのでしょうね。

ここからはかなり個人的な所感なのですが、後者ではないかと思っています。
というのも、韓国内には少なからず今を「チャンス」だと思っている人たちがいるのではないかと感じるのです。


米韓同盟の関係上、韓国は独自で核開発を行うわけにはいきません。
ですが北朝鮮なら問題ありません。
北が核弾頭ミサイルを完成させれば「ウリ民族」は晴れて核保有国です。


韓国人は身内意識がとても強いです。
「ウリ」は、日本人には理解の難しい韓国(朝鮮)独特の身内意識で、その中には「序列」が内包されます。
更に「ウリ」には寛容で「ナム(他人)」には徹底的に不寛容です。

韓国人の言う「道徳」は「ウリ」に適用されるものであって、「ナム」には適用されません。
乱暴な言い方をすると「ナム」に人権はありません。


北朝鮮に融和的な人たちにとっての北朝鮮は「ウリ」なのでしょう。
「身内」だから庇うのでしょう。
儒教は例え悪いことをしたとしても身内であれば庇うのが「正直」なことだそうです。

日本人が考える「正直」は違います。
例え身内でも悪いことをしたなら通報することが正直ですが、それは法治国家の考えです。

どうも儒教が成立した頃にはまだ法治は未熟で、悪いことを通報することは「密告」と見なされたという背景があるようです。

韓国においては、未だにこうした情を優先するところがあり、それを良しとする社会的価値観が根強いようです。


そんな韓国ですから「ウリ」である北朝鮮からも当然、「ウリ」扱いされるつもりのはずです。
となれば「北朝鮮の核は韓国の核」でもあるわけです。

実現性の話ではなく、一部の韓国人の頭の中ではそうした皮算用が行われているだろうという話です。

更に言うと、韓国の血盟であるとこの米国は、北朝鮮の核を韓国が管理するのであれば「お目こぼし」をしてくれるだろうと思っているのではないかと。
これも皮算用…というか早合点というか。

韓国の核武装への憧れ(願望?)は並々ならぬものを感じるときがあります。
この背後にあるのは、核武装することで日本に武力的な圧力を掛けることができるからではないかと思います。


韓国人にとって「力は正義」です。
何かしら外交戦で不利になると「国に力がないからだ」となるのはその考えがあるからではないでしょうか。

経済(GDP)で日本を超えることは未だに出来ていません。(多分、このままでは出来ないでしょう)
でも核武装ができれば、これも一種の「克日」です。
武力を盾に日本を調伏することが出来るのです。
きっととても魅力的な考えに映ると思います。


実際の所、北朝鮮が韓国を「ウリ」と思っているかは怪しいですし、「ウリ」には「序列」の概念が含まれます。
北朝鮮が韓国の下に付くのを良しとするとは思えません。
それに米国が韓国の核保有を認めるかは不確実です。

思惑通りにいかなくなると、お得意の「後頭部を殴られた」がきっと出てきます。


かなり穿った見方であることは重々承知です。でも、こうでも考えないと韓国の北に対する宥和政策の意図が分からないのですよねぇ…。