北ミサイル発射を受けてユン大統領「対北制裁を徹底的に履行」を強調した話

本日早朝、北朝鮮がミサイルらしきものを複数発(日本発表2発、韓国発表3発)打ち上げました。今年に入って16回目、今月だけで4回目だそうです。

これに対する韓国政府の対応が、今まで(ムン政権)と比べるとかなりハッキリしています。ムン政権の頃は、なんやかんやで「韓米連携して〜」と言いつつ、どうにか北を「庇う」素振りが見られましたけれど、ユン政権は安保理決議違反である事と制裁履行に言及しています。米韓首脳会談直後ということもあるかもしれませんが、はっきり(南北より)米韓に軸足があることを示したわけです。

 



ファイナンシャルニュースの記事からです。

「北、7回目の核実験が迫っている...韓米拡張抑制の実質措置」


北韓が25日、新型大陸間弾道ミサイルICBM)火星17号と2発の短距離弾道ミサイル(SRBM)の計3発を発射した。ユン・ソンニョル政権発足後、半月ぶり2度目の挑発であり、初のICBM挑発だ。

北韓の核実験が最終段階に突入したと判断した大統領室は、北韓のすべてのミサイルに核を搭載できる意図を見せたと判断し、北韓の発射動向を把握した後、ユン・ソンニョル大統領主管の国家安全保障会議NSC)を招集した。

ユン大統領は同日の会議で「韓米首脳間で合意された拡張抑止実行力と韓米連合防衛体制の強化など、実質的措置を履行すること」を指示し「韓米協力を土台に関係国および国際社会と緊密に協力し、国連安保理決議を含む国際社会の対北制裁を徹底的に履行する」ことを強調した。NSC出席者らは国連安保理決議違反であり、韓半島と国際平和を脅かす重大挑発と規定し、これを強く糾弾した。

これに対し、軍も強力な対応に乗り出した。合同参謀本部は同日「韓国軍の玄武-Ⅱと米軍のATACMS地対地ミサイル射撃を実施した」と明らかにした。空軍も前日、F-15K戦闘機約30機が最大武装を装着したまま滑走路に展開し、地上滑走する「エレファントウォーク(Elephant Walk)」訓練を実施した。北韓の戦略的挑発に対する韓米軍当局の共同対応は2017年7月以降、4年10ヶ月振りのことだ。

(中略)

キム・テヒョ国家安保室第1次長は、ソウル龍山庁舎で記者たちと会い、「他の場所で豊渓里核実験のための核起爆装置実権が探知された」とし「望む性能実権のために最後の準備段階が差し迫った状態だ。北韓のすべてのミサイルは核を念頭に置いて考えなければならない」と述べた。



ファイナンシャルニュース「"北 7차 핵실험 임박… 한미 확장억제 실질조치"(「北、7回目の核実験が迫っている...韓米拡張抑制の実質措置」)」より一部抜粋

この様子なら米韓軍事演習の規模縮小も無くなるかもしれません。
ただ、政権が代わるだけでここまで顕著な変化が出るのですから、またいつ逆転するかも分かりません。そういうところは相変わらずという気がします。