イエネコの祖先はエジプトで家畜化された、と少し前まで言われていました。
ネコの姿を象ったバステトなんて神様もいますしね。
ところが、約9500年前のキプロス島の遺跡からリビアヤマネコと同系統のネコの骨が見つかったことでこの通説は覆りました。
現在ではイエネコの祖先が家畜化したのはメソポタミアと言われています。
同じように日本でも、ネコの伝来は中国から仏教の経典を船で運ぶ際のネズミ避けとして一緒に連れて来た、という説が通説でした。
文字としてネコに言及したものが残っているのは7世紀頃のものです。
ですが、それよりもずっと前、約2100年頃のネコの骨が長崎県のカラカミ遺跡から見つかりました。
これにより中国にネコが伝わったのと同時期、あるいはそれより前に日本にネコが伝わっていたことが分かりました。
中国以外から日本に直接伝わるルートがあったのかもしれません。
通説は覆されるためにあるんですねぇ。