映画「2001年宇宙の旅」、観たことなくても音楽は超有名ですから、聞いたこと無い人の方が少数派だと思います。
その続編に、「2010年」という映画があります。80年代の映画ですが、第一作目に比べて知名度はあまり高くない印象です。(個人的にはこっちの方が好きなんですけど…)
「2010年」では、クライマックスに木星に巨大な黒点が現れます。
それは「モノリス」と呼ばれる、物語の中で重要な意味を持つ黒い長方形の不思議物体が密集して出来たもので、木星を侵食しているのですが、それを彷彿とさせるような画像がNASAから公開されました。
木星探査機ジュノーが発見したそうです。
円の直径は約3,540km……日本列島の全長が約3,000kmと言われますから、円の中に丸々すっぽり入っちゃいます。
でも映画と違って木星が侵食されているわけではなく、衛星イオの影なのだそうです。
地球でいうところの日食と同じ理屈です。
日食の場合は、地球の衛星である月が太陽と同じ向きにあることで太陽に月の影が重なります。
同じことが探査機ジュノー(地球)、衛星イオ(月)、木星(太陽)の位置関係で起こったわけです。
木食とでも呼べば良いでしょうか?…あ、ある意味、木星が侵食されていますね。
前出の映画には、黒点出現後に次のようなセリフがあります、シーンの演出はすごくホラーっぽいんですけど。
"Something's going to happen, Something wonderful.(何かが起こる、何か素晴らしいことが)"
吉事の兆しだとい良いですね。