9月の訪日外国人数の推計値が発表になりました。
前年同月比5.2%増の227万3千人で、先月は前年同月比を下回りましたが、前年同月比増に戻りました。ラグビーW杯効果です。
9月までの累計人数は 2441万人(伸率4%) となりました。
- 国・地域別訪日人数
国 | 数(人) | 伸び率(%) |
---|---|---|
韓国 | 201,200 | -58.1 |
中国 | 819,100 | 25.5 |
台湾 | 376,200 | 14.3 |
香港 | 155,900 | 23.6 |
タイ | 62,100 | 14.1 |
シンガポール | 29,100 | 24.5 |
マレーシア | 28,800 | 8.0 |
インドネシア | 25,000 | 2.3 |
フィリピン | 37,800 | 52.5 |
ベトナム | 38,300 | 30.9 |
インド | 15,900 | 19.5 |
英国 | 49,600 | 84.4 |
フランス | 26,500 | 31.6 |
ドイツ | 22,800 | 14.0 |
イタリア | 13,400 | 9.2 |
ロシア | 10,500 | 39.0 |
スペイン | 11,500 | 8.8 |
米国 | 127,200 | 21.6 |
カナダ | 28,500 | 23.4 |
豪州 | 60,500 | 24.4 |
韓国(-58.1%) は大きいですが、有り難いことに韓国以外は軒並み前年同月比プラスです。
特に 英国(84.4)、フランス(31.6)、ロシア(39.0)、米国(21.6)、カナダ(23.4)、豪州(24.4) といったラグビーW杯出場国の伸びが顕著です。
スコットランドとイングランドは共に英国にカウントされているので、中でも突出した伸び率となっています。
スポーツの国際試合の効果ってバカにできませんね。
中国(25.5) は9月としては過去最高の訪日人数です。
有り難いことではありますが、中国は相手国との関係が悪くなると渡航制限を掛けて交渉カードとして利用することがありますので、依存のし過ぎは禁物です。
特定の国の旅行者のみに依存する形は相手がどこであろうと、やはり好ましくありません。
台湾(14.3) は9月としては過去最高人数です。
新規就航便(エバー航空)による座席供給量の増加や、ストライキによる航空運賃値下げなどが影響したと思われます。
香港(23.6) のデモは未だ続いていますが、昨年の9月は台風の影響でそもそもの訪日人数が少なかったため、同月比プラスになりました。
東南アジアでは タイ(14.1)、シンガポール(24.5)、フィリピン(52.5)、ベトナム(30.9)、インド(19.5) が好調です。
マレーシア(8.0) と インドネシア(2.3) の伸び率が少し見劣りしますが、この地域は人口も多いですし、まだまだポテンシャルの高い地域と言えます。
韓国人訪日客の減少は大きいですが、タイミング的にラグビーW杯と重なったために、人数という数字の上では前年同月比プラスとなりました。
このままのペースでいけば年間人数3,000万人は超えます。今の所は堅調に推移していると見て問題ないと思われます。
ただ、2018年(3,119万2千人)を超えられるかは微妙なところです。