じわじわ増えてる再陽性患者の話

今日、福岡県で退院した30代の女性が再陽性と判定された事例が報告されました。
2月と3月にも40代の女性と70代の男性が再陽性判定を受けていたので、日本国内では恐らく3件目の事例と思われます。


韓国では既に再陽性が133人に増えています。感染者全体から見ると再陽性率は1.25%と、割合は決して多くないものの、何が起こっているのかはっきりと分かっていないだけになんだか不気味です。
韓国の疾病対策本部が133人を年齢別で分析したところ、80代以上と10歳未満の再陽性率が相対的に高いことが分かったそうです。


年齢 陽性全体人数 再陽性人数 再陽性率
0 - 9歳 132 3 2.27
10 - 19歳 569 6 1.05
20 - 29歳 2895 30 1.04
30 - 39歳 1131 20 1.77
40 - 49歳 1408 16 1.14
50 - 59歳 1937 25 1.29
60 - 69歳 1339 15 1.12
70 - 79歳 702 5 0.71
80歳以上 478 13 2.72


ニュース1の記事を元にすると、現在の分布は↑のようになっています。
再陽性と判定された人数だけ見ると、20代が最も多いのですが、この年齢層はそもそもの感染者数が多い層でもあります。

世代別の感染者数から再陽性と判定される割合を出すと、80代以上と10歳未満が2%を超えるので割合としては他と比べて多くなっています。
ただ、単純にある一定の基準年齢から年齢が高い/低い、だけで再陽性率が上がる、というような単純な様子でもないようです。70代なんて、際立って低いですからね。


原因は分かっていませんが、再感染ではなくウィルスの再活性化の可能性が高いとされています。

PCR検査は体内のウィルス量が少ないと検出できないことがあるため一度は陰性と判定され退院となったものの、何らかの理由(免疫力の低下など)で再活性化したのだろう、という見方です。

退院後、最大で2週間ほど経過してから再び症状が出ているケースがあることから、退院後も経過観察が必要になりそうです。
今の所、再陽性確定者からの感染は確認されていないそうですが、伝染力はあると見ておいた方が無難でしょう。