2015年慰安婦合意時の韓国外交部とユン・ミヒャン氏の面談記録が公開された話

昨年の2月の話です。正義連の元代表だったユン・ミヒャンさん(現無所属議員)と外交部との2015年の面談記録の公開請求訴訟が韓国の弁護士団体によって出されました。
(自称)元慰安婦のイ・ヨンスさんと揉めたときに、ユンさんは「日本との合意内容を事前に知らされていたのに(自称)被害者たちには何も伝えていなかった」疑惑があったためです。

外交部は「国家の利益を害する恐れがある」として拒否していました。(2020年6月頃)この判断に対し前述の弁護士団体が訴訟を提起、一審、二審とも原告勝訴となりました。その後、外交部は上告せず判決が確定。具体的な協議内容を黒塗りで隠した文書が公開されました。

具体的な内容は隠されていますが、ユン・ミヒャンさんが日本との合意内容を事前に知らされていたことは、ほぼ間違いないと思われます。

 



聯合ニュースの記事からです。

慰安婦合意」関連の外交部文書に「局長がユン・ミヒャンに会って説明」


外交部が2015年に日本と慰安婦合意をする過程でその内容を当時、正義記憶連帯(正義連・旧韓国挺身隊問題対策協議会)常任代表だったユン・ミヒャン無所属議員に数回知らせた事実を記録した文書が公開された。

韓半島人権と統一のための弁護士の集い(韓弁)は26日記者会見を開き、このような内容を盛り込んだ外交部の「東北アジア局長 - 挺対協代表面談結果(日本軍慰安婦問題)」など4件の文書を公開した。

この文書は当時「イ某外交部東北アジア局長が2015年3月9日、正義連側の要請でユン議員に会い、慰安婦問題関連の韓日協議動向と慰安婦被害者の中で既に死亡した人に対する補償問題、被害者意見修練などに関して意見を交換した」と書かれている。

他の文書は、同年3月25日と10月27日、12月27日もの外交部東北アジア局長がユン議員と会って協議したと記録している。

対話内容は隠された状態だが、対話を要約した項目の題は一般公開された。これによると北東アジア局長は「現在の慰安婦交渉進行状況」と「最近の日本側の雰囲気」などに言及し、ユン議員は「挺対協が受け入れ可能な慰安婦問題解決水準」と「挺対協推進予定事業」などに言及した。

ある文書では、外交部局長がユン議員に日本政府との合意内容を知らせ、被害者支援団体と合意内容を共有する方案を議論した記録も盛り込んだ。

(中略)

韓弁は記者会見で「ユン・ミヒャン氏は朴槿恵政府が慰安婦被害者や被害者支援団体の意見を尋ねもせずに日本と合意した、と非難した」とし「なぜそのような虚偽の話をしたのか分からない」と話した。

(後略)



聯合ニュース「'위안부 합의' 관련 외교부 문건에 "국장이 윤미향 만나 설명"(「慰安婦合意」関連の外交部文書に「局長がユン・ミヒャンに会って説明」)」より一部抜粋

関連団体(正義連)はちゃんと合意内容を知っていたわけですね。それをきちんと(自称)被害者たちに伝えたかどうかは日本側のあずかり知らぬことです。

慰安婦合意が「被害者主義」になっていないのであれば、その原因は韓国国内での対処にあります。日本は関係ありません。