とうとうユンさんが逮捕されました。現職大統領が逮捕されるのは韓国史上初の事態です。
ユンさん側は、すでに公捜処の捜査員と警察官が官邸敷地内に進入している状態で「捜査員が撤収すれば午前中に自主出頭する」と発表していたようですが公捜処側はこれを受け入れなかったようです。あくまで令状の執行を目的とし、午前10時半過ぎに逮捕したと公式発表しました。
逮捕から48時間以内に拘束令状が請求され、公捜処の取り調べは10日間、その後検察に移されてさらに10日間の取り調べが行われると見られます。それから起訴となります。
韓国日報の記事からです。
「内乱首魁」ユン逮捕した公捜処…10日間の拘束捜査が死活
12・3不法戒厳事件のトップであるユン・ソンニョル大統領が15日に逮捕され、内乱容疑の捜査が急流に乗ることになった。高位公職者犯罪捜査処はユン大統領が逮捕された時点から48時間以内に拘束令状を請求し、10日以内に事件を検察に移すものと予想される。黙秘権を行使するユン大統領を相手に制限された期間内にどれだけ成果を出せるかに関心が集まっている。
(中略)
公捜処は刑事訴訟法によって48時間以内に拘束令状を請求するか、ユン大統領を釈放しなければならない。現職大統領を逮捕する強硬姿勢を取っているだけに、拘束令状の請求は決まった手順だ。
(中略)
令状は公捜処が直接裁判所に請求する。「公捜処法上、公捜処の管轄裁判所であるソウル中央地裁に請求すれば令状審査に直接出席する」というのがユン大統領の立場だが、公捜処は逮捕令状を発行されたソウル西部地裁に令状を請求する方針だ。
(中略)
拘束令状が発給されればユン大統領の拘束起訴期限は来月3日頃だ。刑事訴訟法上、拘束捜査期間は最大20日(1回延長を含む)で、期限内に起訴しなければ被疑者を釈放しなければならない。不法令状であることを主張してきたユン大統領が逮捕・拘束適否審(裁判所が逮捕・拘束が適法かどうかを審査する制度)を請求することもできる。この場合、事件書類が裁判所に受け付けられた後、捜査機関に返還されるまでの期間が逮捕・拘束期間に算入されず、起訴時点が遅れる可能性がある。
公捜処は逮捕10日目の今月24日を前後に事件を検察非常戒厳特別捜査本部(本部長、パク・セヒョン・ソウル高等検察庁長)に移牒するものとみられる。公捜処は大統領に対する起訴権がないため、検察がユン大統領の起訴を準備できるようにあらかじめ事件を移牒しなければならない。
(後略)
韓国日報「'내란 수괴' 尹 체포한 공수처… 열흘간 구속수사에 사활(「内乱首魁」ユン逮捕した公捜処…10日間の拘束捜査が死活)」より一部抜粋
ユンさんは黙秘を続けているそうです。もともと検察出身ですから、手続きや取り調べの手順などは熟知しているでしょう。
ユンさんとしては、どれだけ時間を稼げるかが大事になってきます。以前もお伝えしましたように、韓国の各種世論調査ではユンさん支持率が急速に伸びています。一カ所の調査ではなく、複数箇所でほぼ例外なく伸びているので、操作されたものと見るより、韓国国民が政争にウンザリしていると見た方が自然でしょう。
そしてユンさん支持が伸びれば、世論に影響されまくる韓国司法は動くしかありません。イ・ジェミョンさんの方の裁判手続きも速度が上がっています。
やはりユンさんへの弾劾審が先に出るか、イ・ジェミョンさんの有罪判決が先に出るかの勝負となります。
ところで、翻訳記事を作成するにあたり機械翻訳に頼る部分が結構ありますが、一部の機械翻訳サービスに「윤석열 대통령(ユン・ソンニョル大統領)」と入れると「尹錫悦(大統領)」と、括弧書きで出すケースが増えてきました。
韓国に政治的でないものは無い、と言われますけれども機械翻訳でさえ政治的なんだなぁと、しみじみする今日この頃です。