とうとう新元号が発表されました。
「令和」…とても美しい響きです。
時に、初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を香らす
引用元とされる万葉集の序文も政治色は無く、純粋に自然の美しさを愛でたものです。
「自然の美しさを愛でることができる平和の日々」
まさしく。自然の美しさや豊かな文化は、平和という確かな基盤がなければ成り立ちません。
平和への願いが込められた素晴らしい元号だと思います。
発表直後に呟いてみたときは、どうもピンときませんでしたが、「令和元年」と言ってみると、しっくりと落ち着きました。
まだ慣れていないなら具体的な年数を入れてみると良いかもしれません。
イントネーションが「れいわ↑」なのか「れいわ↓」なのか…ハッキリしていない事もしっくりこない理由かもしれません。
恐らく「昭和」と同じで良いんだろうと思います。
「平成」の改元のときに懇談会に参加された西原先生が新元号発表前に言われていたことに、元号の「音のリズム」があります。
文久以降の元号は 「流れる音」 と 「締まる音」 を交互に繰り返しているんですね。
- ぶんきゅー(文久)
- げんじ(元治)
- けいおー(慶応)
- めいじ(明治)
- たいしょー(大正)
- しょうわ(昭和)
- へいせー(平成)
「流れる音」とは、末尾が母音になっていて長音で表現できるところのことです。
新元号の「令和」は「締まる音」ですので、このリズムを継承しています。(たまたまかもしれませんが)
西原先生は「流れる音」「締まる音」どちらであるかが、その時代を表す大事な要素になっていると指摘されています。
上のリストを見ると、日本は 「締まる音」 の元号のときに大きな変化や飛躍を経験しています。
令和の時代は変化の時代になるかもしれません。
願わくば災害や動乱による変化ではなく、元号の「令和」が示すように「和たらしむ」形での、より良い変化でありますように。
また、「平成」の残り一ヶ月余が恙無く平和でありますように。