韓国の梨泰院で発生した集団感性について、韓国の防疫当局は期間中に対象となるナイトクラブを訪れたという5517人の名簿を元に所在の確認作業を行っています。
報道の当初から、一体どうやって名簿を入手したのかずっと疑問でしたが、ナゾが解けました。
どうやら会計時のクレジットカードの利用明細みたいです。
カード会社に照会して、4月24日〜5月6日までの間に対象の店舗で利用されたカード番号から利用者の個人情報の提供を受けているのだろうと思います。
今後、連絡がつかない人を追跡するために携帯基地局の通信情報とカード利用履歴など、使えるリソースをすべて動員するそうです。
時事ジャーナルの記事からです。
クラブ訪問2000人「連絡途絶」..カード・基地情報の追跡
(前略) ソウル市は4月24日から5月6日までに梨泰院一帯の5つのクラブ(キング・トランク・クイーン・ヒム・ソホ)の訪問者5517名の名簿を確保して出入りした人の身元確認および所在把握を進めている。このうち2405名は、直接通話して調査を終えた。電話を受けていない3112名のうち、1130名にはショートメッセージを発信した。 連絡がつかない1982名については、基地局情報とカード決済内訳などを通して確認している。龍山警察署は疫学調査を支援するために梨泰院一帯の閉鎖回路(CC)TV資料を確保した。警察庁は全国的に8559名規模の迅速対応チーム運営体系を構築し所在が確認されていないクラブの訪問者を把握する計画である。 移動通信の通信3社の協力で同期間に梨泰院のクラブと居酒屋5ヶ所一帯の基地局に接続した1万905名の名簿も確保した。当局は、これらにコロナ19の検査を受けるように要請するメッセージを送った。 (後略) 時事ジャーナル 「클럽 방문 2000명 '연락두절'..카드·기지국 정보 추적(クラブ訪問2000人「連絡途絶」..カード・基地情報の追跡)」より一部抜粋
韓国の防疫をどう評価するかは個人の自由です。
私はちょっと遠慮したいですけれども、もし見倣うのであれば、行政が必要と判断すれば個人の情報を簡単に接収できる体制を含めて見倣う必要があります。手足縛っといて「頑張れ」は無理ですからね。
しかし、警察まで導入して追跡を行う様は、どうしても犯罪捜査を連想させる物々しさです。
穿った見方かもしれませんが、こうした執拗な姿勢により感染者=悪者という認知を広め、社会的制裁を加える口実になりはしないかと心配になります。