梨泰院から1年...3700名体制で迎えるハロウィンの話

梨泰院の痛ましい事故(一部で人災とも)から間もなく1年です。再びハロウィンの喧騒が戻ってくる時期になりましたが、一応、「今年はこんな警備をします」的な話は出て来るものの、それ以外は特に話題がありません。日本だと渋谷に「渋谷の街はハロウィン会場ではありません(意訳:来んな)」との横断幕が設置されたりしていますが、特にそういった動きもありません。

警備体制は休前日の27、28日に1260人ずつ、日月の29日、30日に620人ずつ、トータルで3760人規模となるそうです。ハロウィン当日の31日は平日のためか外されています(この対応はちょっと疑問)。

 



朝鮮日報の記事からです。

ハロウィン週末に警察4000人投入...弘大・梨泰院・江南液などで人出を管理


(前略)

ソウル警察庁によると、警察は27日と28日の2日間、機動隊10個部隊を含め警察1260人、29日と30日にはそれぞれ620人を投入する予定だ。

警察は人が多く集まると予想される麻浦と龍山、江南に高密集危険路地6ヵ所を選定した。幅の狭い弘大の屋台横丁とコプジャン横丁、狭い階段がある江南の英風文庫横の小道、傾斜のある梨泰院路地などが対象だ。警察は状況によって幅の狭い路地は一方通行で運営し、比較的広い路地は双方向通行が円滑に行われるよう強制的に誘導する予定だ。

(後略)



朝鮮日報「(ハロウィン週末に警察4000人投入...弘大・梨泰院・江南液などで人出を管理)」より一部抜粋

「状況によって一方通行」としていますが、途中で変えると混乱のもとです。最初から一方通行は決めておいて迂回路を掲示するなどした方が良いんじゃないかと思います。

「高密集危険路地」では混雑の管理基準を3段階に分けて管理するそうで、1平方メートル当たり5人をA(深刻)、1平方メートル当たり4人をB(警戒)、1平方メートル当たり3人をC(注意)とするそうです。

警備体制としては整えられたとはいえ、システム面での問題意識がどう変化したのかは不明です。
昨年は緊急連絡受信事後の対応の遅れが問題視されました。当日に別の場所で行われていたデモの対応に多くの人出を割かれていたという事情もありましたが、明らかにシステム面の問題が大きかったです。
今年はハロウィン警備で人手が割かれることになります。対応システムの根本が変わっていないため、別件が起こった時の対応でまた別の問題が発生する可能性があります。