NHKへのTV設置届け出義務化と世帯情報照会制度の話

NHKさんは、ご家庭や事業所にTVを設置したら届け出を義務化させたいそうです。
受信料の回収率を上げるためなんでしょうけど、案が乱暴です。そんなにスクランブル掛けたくないんでしょうか?何かスクランブルではまずい理由でもあるのでしょうか?


うちは今のところ見る/見ないに関わらず受信料は支払っています。

が、「NHKなんか見ない」という理由で受信料の支払いを拒否したい人たちの気持ちは分かりますし、支払っていない人たちを非難する気も起きません。

だって見ませんもの、NHK


※※※ 11月8日追記 ※※※
有識者会議での検討の結果、7日に「時期尚早」として見送りが決定されたそうです。
一方で、19年度末までにNHKには1280億円の余剰金が貯まっており、契約者に還元できるような枠組みについて検討される予定です。


共同通信が報じているところでは、16日、受信料の在り方を検討する総務省有識者会議で、TVを設置した場合にNHKへの届け出を義務化すること、受信契約を結んでいない世帯の居住者の氏名や、転居情報を公的機関に照会できるようにする制度の導入要求が出されたそうです。


個人情報を一体なんだと思っているのか...。

引っ越したら引っ越し元と引っ越し先の住所・氏名を、TVを購入したらその事実を、家に何台TVがあるかを。こうした情報を漏れなく収集するってことになりますけれども、NHKは新たに国民監視事業部でも立ち上げるんですか?って感じです。

普通、一般企業が消費者と契約を結ぶ場合、個人情報保護の同意を得た上で情報を収集するのが流れです。それを逆にNHKと契約を結んでいない個人の情報を照会できる制度って、サラっととんでもない強権を要求しています。


NHKの受信料はTVを設置してしまえば見なくても受信できるので発生する、というヤクザな商売です。消費者側に選択権がないんです。

今の世の中、TVはTV番組を見るだけではなく、DVDやコンシューマゲーム機のためだったり、PCモニタとしても使われていますから、TV設置=受信料発生の仕組みが既に時代錯誤も甚だしいように思います。


NHKの存在意義とは一体何なのか?から考えなおした方がいい気がします。