【バンダーさん】「『バランス感覚不在』が生んだ『反日精神病』」の話

久しぶりに趙甲濟(チェ・ガプジェ)ドットコム覗いたらバンダーさんが復活していました。
昨年の1月が最終投稿のはずですが、6月1日以降、既に10本以上のコラムが投稿されていました。ボチボチ訳していこうと思います。


趙甲濟(チェ・ガプジェ)ドットコム」よりバンダービルドさんの記事から、「『バランス感覚不在』が生んだ『反日精神病』」です。


「バランス感覚不在」が生んだ「反日精神病」

中国や北韓、日本内の反政府勢力などの走狗の役割を自任し、反日に熱を上げる様はむしろコメディーに近い。

日帝時代は1910年から1945年までの期間だ。今日の韓国人たちは、この35年間を主に暗黒期として記憶する。韓国の病気を残念に思っていたある日帝時代の経験者はこのように嘆いた。

「この世を去る日まであまり残っていないが、今からでも真実を言いたい。日帝時代は今日の人々が話すような暗黒期では決してなかった。当時、一般の人々にとって日帝時代は平和で静かな時代だった」

今日の韓国人の頭の中にある「日帝時代」のイメージは日本帝国末期に朝鮮半島に徴用が適用された1944年3月から1945年8月までの混乱期に朝鮮人たちが経験した「苦痛」と「悲しみ」だけで綴られているようだ。そして朝鮮人たちの苦しみと悲しみが日帝時代35年全体を支配したと確信しているようだ。しかし1年6ヶ月に過ぎなかった日本帝国末期の戦争混乱期は割合で5%にも満たない短期間だ。5%にもならないのが全体を代弁することは出来ない。5%なら全体を代弁するどころか、むしろ例外側に属すると見る方が妥当である。

日帝35年と同一期間として、それ以後の35年を見てみよう。日帝以降の35年といえば、1946年から1980年までの期間である。6・25、4・19、5・16。、5・18などの混乱期があった。だからといって、今日の韓国人たちは1946年から1980年までの35年間を描写する際「同族が争う6・25によって死と死の苦しみと悲しみに満ちた35年」というようには語らない。普通の韓国人なら「6・25などがあったが『漢江の奇跡』という経済発展を成し遂げた跳躍期」という形で描写するだろう。

ファクトを言うと、韓半島に人権が入り、法治が導入され、義務教育や産業化、男女平等、衛生観念、金融システムなどのあらゆる分野で近代化が始まったのは、日帝時代からである。冷遇されていた『ハングル』が体系的に普及し始めたのも、日帝時代からだ。学校などの公式の場で日本語だけを使うべきだという政策が1938年に導入される前まで、ハングルを広く普及させ、教育するようになったのは全面亭に日帝のお陰だった。

日帝以来、35年間にわたり6・25、4・19、5・16、5・18などの混乱があったのに対し、日帝35年に起こった混乱は3・1運動と徴用程度だ。武装独立運動の場合、その活動が誇張された面が多く、当時の一般人には何の影響もなかったと言える。要するに、一般人の立場では日帝時代の35年は以降の韓国の35年に比べ、むしろ平穏な時代であったという逆説が成立している。

太平洋戦争当時、朝鮮人たちはむしろ本土の日本人より安全に過ごしたというのもファクトだ。本土の日本人の場合、太平洋戦争初期から、若い男性の多くは戦場に動員され、死亡または負傷した。一方、朝鮮人たちは戦争末期に徴用として動員され、主に後方にある軍需工場や炭坑などに勤務した。徴用はそれ自体が合法だ。当時、日本を相手に戦争を行った米国の場合も、自国の女性たちのほとんどを徴用し、軍需工場などで働かせた。徴用は地球上全ての国が施行する合法的制度だ。当時、朝鮮人は全て日本国籍保有していた。日本国籍を持つ国民が政府の合法的措置である徴用に応じることは当然であり、もし拒否すれば不法となるのだ。今日、韓国政府の徴兵制度が合法であり、拒否すれば不法となる理屈と同じだ。太平洋戦争のときは朝鮮人、日本人共に苦労した。当時は米国民、英国民、フランス国民、オーストラリア国民、ドイツ国民、イタリア国民、ロシア国民など地球上のほとんどの国の国民は男なら徴兵されて戦場で死に、女なら徴用されて軍需工場などで働いていた、そんな時代だった。

以上の事実にも関わらず、現在の韓国人たちは特定勢力によって「捏造された(作られた)」日帝時代のイメージのみ内部に注入され、無気力に扇動されている。基本的なバランス感覚を持ち日帝時代を見据えると、決して今日のような病的反日に陥ることはできない。日本政府への非難や宣伝扇動においては日本国内の左派勢力、中国政権、北韓政権が普通一緒になって動いているが、いつからかここに韓国人たちが加わる奇妙な現象に馴染んできた。アカ勢力の反日活動に韓国人たちが力を貸すことが起きているのだ。

①日本内の反政府勢力(韓国メディアが「良心的勢力」と称する勢力)
②中国政権
北韓政権という「反日三角コネクション」に韓国国民たちが行動隊長の役割を自任するのが現実だ。事実上の走狗の役割と全く同じである。世界10大経済大国であり、一人当たりのGDP3万ドル以上の国民が、中国や北韓、日本内の反政府勢力など世界の共産党の集まりの走狗の役割を自任し、同じ自由民主陣営の日本に向けて反日に熱を上げる姿はむしろコメディに近い。

病気がちな韓国人たちのこうした姿を見て、日本政府と日本国民は結局、忍耐の限界に達し、韓国人たちを事実上、透明人間扱いするようになった状況が最近はっきりしている。なぜ韓国人たちは米国に次ぐ自由民主陣営最強国の日本からこのような冷遇を受けることになったのか?一言で自業自得と言える。立場を変え、もし韓国の隣国が約束を覆すことを日常茶飯時にし、世界各地で韓国を中傷することに熱心であり、することにいちいち文句を付け食い下がることを好むなら、その場合、韓国人ならその隣国を好きになることができるだろうか?

問題の最大の原因は韓国人に「バランス感覚」がないことだ。日帝末期の束の間の混乱を、まるで日帝時代の全体としての存在であるかのように受け止め、不順勢力によって捏造された「日帝」像に囚われて生きているのは「バランス感覚」が無いための現象だ。韓国人がとりわけ扇動に弱いのは「バランス感覚」の不在のためと言える。バランス感覚がなく、里山で発見される鉄の杭を日帝が民族の精気を断つために打ち立てたものとしても疑いなくただ信じるものであり、道行く娘が日本の巡査に連れて行かれたという声も疑いなく信じてしまうのだ。「バランス感覚不在」が続く限り、韓国人たちは哀れだがアカ連中の走狗の役割から逃れられない。

趙甲濟ドットコム「'균형감각 不在'가 낳은 '反日 정신병'(「バランス感覚不在」が生んだ「反日精神病」)」より


記事内に出てくる日付は以下の通り。
6・25=朝鮮戦争(1950年)。
4・19=四月革命(1960年)。3月の大統領選挙の不正に反発した大規模なデモ。イ・スンマン失脚の原因。
5・16=軍事革命、または軍事政変(1961年)。パク・チョンヒによる軍事クーデター。
5・18=光州事件(1980年)。民衆蜂起。