違法駐車のレクサスがラッカースプレーで落書きされた話

韓国の路上で違法駐車をしていた日本車(レクサス)に赤いスプレーで落書きがされたそうです。
「レクサス○○」と書かれた写真がアップされているのですが、○○の部分はモザイクになっていて読めません。

写真を見ると、交差点にボンネット半分くらい入り込んだところで停まっているように見えます。確かに酷い。韓国では路上駐車が多いとは聞いていますが、こういうのが普通なんでしょうか?対向車線の路肩にも路駐が見えますけれども。

 

 

朝鮮日報の記事からです。

違法駐車の日本車に赤ペンキテロ...「痛快」 vs 「器物損壊」


違法駐車の日本車に赤いスプレーで落書きをした写真をめぐり、ネットで論争が起こった。

5日、オンライン・コミュニティの宝貝ドリーム*1には「レクサス駐車の様を見ろ」というタイトルの写真が1枚掲載された。写真の中で白いレクサスは交差点の右折ラインの停止線を超えたところで駐車されている。ボンネットには赤いラッカースプレーで「レクサスXX」と悪口が書かれている。

(中略)

作成者は「駐車をXX一緒にしておいた」とし「勇者(勇敢な人)兄さんカッコイイ」と褒め称えた。違法駐車した日本車への報復措置を巡り痛快だという反応を示したのだ。

この書き込みには「コーナー駐車なので痛快」「すっきりするが、あとのことが心配」など、数十件の書き込みがあった。特に日本製品がこのようなテロにあったことについて「すっきりした」というユーザーもいた。彼らは「レクサスはああなってもいい」「日本車に乗ったのなら耐えなければならないこと」「3.1節と光復節にあんな車がサービスセンターに何台か入ってくる」などの意見を出した。

一方、「違法駐車が悪くてもこのような行動は器物損壊」「法治より先に正義は危険だ」「もっと高価な外車だったら果たしてあんなことができただろうか」などと懸念する声もあった。刑法366条によると器物損壊罪は一時的に高揚を落とす場合に適用される。この場合、三年以下の懲役または700万ウォン以下の罰金に処される。

(中略)

レクサス正式サービスセンター関係者は「塗装作業に100〜200万ウォンの費用がかかる」と予測した。



朝鮮日報「불법주차 일본차에 빨간 페인트 테러...“통쾌” vs “재물손괴”(違法駐車の日本車に赤ペンキテロ...「痛快」 vs 「器物損壊」)」より一部抜粋

「勇者」に「勇敢な人」と注釈が付いているのは原文ママです。ハングルでは「용자」と書きますが、「容姿」と同じ綴りなので注釈を付けないと分からないのかもしれません。

 

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「法治より先に正義は危険だ」...この「正義」が何を指すのか興味深いですね。違法駐車を罰することが「正義」なのか、日本を罰することが「正義」なのか...。
写真に写っている後ろの車は完全に横断歩道上で停まっていますが被害にはあっていないようです。少なくとも写真の投稿者は違法駐車を罰したのではなく、「違法駐車を罰する」という名分のもと、日本車に危害を加えたのでしょう。
本音を正当化するために建前を探すので、定規の長さがコロコロ変わるんですね。

*1:보배드림