終戦宣言を諦められないムンさんの話

韓国ではウィズコロナが一時中断となりました。K-防疫は「国と国民が一体となって作り上げたもの」という定義にしていますので、「K-防疫失敗」とは口が裂けても言わないでしょう。「国民の努力を否定するのか」って話になりますから。(そういう意味では上手い定義です)

しかし残り任期の短いムンさんとしてはウィズコロナの後退は致命的です。「コロナを克服した」という路線での実績アピールが出来なくなったからです。
残された時間でなにがなんでも「南北融和」「平和統一への前進」という実績を作らなければなりません。

 

 

ソウル新聞の記事からです。

ムン大統領「終戦宣言、韓半島平和の時計を再び動かす動力」


ムン・ジェイン大統領は17日、「終戦宣言は戦争の記憶と離散の傷を癒やし、理解と協力、寛容と包容の価値を共有し、韓半島平和の時計を再び動かす動力となるだろう」と述べた。

ムン大統領はこの日、ソウル西大門区のスイスグランドホテルで開かれた第20期民主平和統一諮問会議の全体会議に映像開会の辞を送り、「終戦宣言は恒久的平和の入り口であり、平和と経済の好循環を導く呼び水」とし、このように述べた。

ムン大統領は「韓半島非核化と恒久的平和の道はまだ進んだことのない道」とし「私たちが行く道がすなわち、人類が念願とする平和の道になるだろう。不確実で困難な道だが、私たちには可能なことであり、またやり遂げなければならない」と強調した。
続いて「終戦宣言は大陸と海洋を連結する韓半島地政学的利点を極大化し、平和が経済になる出発点になる」とし「民主平和統一が終戦宣言のための先駆者になることを願う」と述べた。

ムン大統領は続いて「政府は対話と協力のために最後まで最善を尽くす。韓半島平和時代への転換を実現させたい」とした後、「(他の分野を先導する)私たちは平和でも韓半島モデルを作ることが出来る。国民とともに平和と反映の未来に進もう」と述べた。



ソウル新聞「文대통령 "종전선언, 한반도 평화시계 다시 움직일 동력"(ムン大統領「終戦宣言、韓半島平和の時計を再び動かす動力」)」より

「大陸と海洋を連結する韓半島地政学的利点」と言うと、こちらが忘れた頃に持ち上がり、またすぐに立ち消える日韓海底トンネルネタを思い起こさせます。
ぶっちゃけ「海洋」側の日本と、「大陸」側の北朝鮮が応じなければ何の意味もない話なんですけどね。

 

「平和でも韓半島モデルを作る」...そのうち「K-平和モデル」とか言い出しそうです。
しかし言っていることを見ていると、「終戦宣言」きっかけで好循環が始まる、としか言っていないので相変わらずです。