11ヶ月不在...内定者どころか「噂」にすらならない駐韓米国大使の話

駐韓米国大使が決まらないまま11ヶ月が経ちました。2ヶ月前に韓国の外交統一委員たちが訪米し、現地で会ったホワイトハウス・インド太平洋調整官のキャンベルさんに「早く駐韓大使を送って」と要請し「わかった」と返答を貰っていたはずですが...。(その時の記事はこちら
間もなくクリスマス休暇ですし、今年中の決定はないと思います。

 

 

 

MBCの記事からです。

「駐韓米国大使が11ヶ月目の空席、両国の緊張要因」


今年1月に発足したバイデン米政府は韓国駐在大使をまだ指定しておらず、両国間の緊張要因として浮上したとNBC放送が報じました。
放送によると、米国のある元高官は「ここ数ヶ月、これをめぐる話が出ており、今はさらに大きくなっている」とし「ますます争点に浮上している」と述べました。

中央情報局(CIA)の元関係者は「韓国当局者たちは米国側に数回にわたってこれを取り上げた」とし「彼らはどんな対話の場でもこれを取り上げている」と伝えました。
また、ある議会関係者が「駐韓米国大使に誰も指名されず、噂になっている人物の名前すらないという点で韓国人は侮辱されている」と話したと伝えました。

このような点で長年の同盟である韓国と米国の間に緊張が高まっているというのが前・現職当局者たちの見方だ、とNBC放送が報じました。
特に韓半島情勢がムン・ジェイン大統領の終戦宣言構想をめぐり重大な時期を迎えた中で駐韓米国大使が空席だと指摘しました。
「来年3月に韓国で大統領選挙があるが、駐韓米国大使の席が空いているのは時期的に良くない」と元ホワイトハウス関係者は憂慮しました。

(中略)

ある元高官は「ソウルに大使指名者がいないのに東京と北京にいるというのは侮辱的なこと」と言いました。
駐中大使指名者はニコラス・バーンズ元国務次官、駐日大使指名者はラム・エマニュエル元シカゴ市長で、2人とも米政界の大物という点でバイデン政府の対中、対日関係構想を伺うことが出来たということです。

韓国高位級当局者はNBC放送に「米国大使が任命、または指名されていない国は韓国だけではない」とし「米国政府が従う手続きがあるということを知っている。日本、中国に米国大使が指名されたということは、手続きの異常を意味するものではない」と述べました。
それとともに「現実的な理由で新任の駐韓米国大使は近い内に決まるのが良いこと」と付け加えました。

(後略)



MBC「"주한 미국 대사 11개월째 공석, 양국 긴장 요인"(「駐韓米国大使が11ヶ月目の空席、両国の緊張要因」)」より一部抜粋

駐韓大使の早期派遣を依頼した同じ口で直後に終戦宣言を取り上げているんじゃないでしょうか?
「どんな対話の場」でも「駐韓大使」と「終戦宣言」の話しか出なかったら「あーはいはい。またそれね」って気分にもなるでしょう。

 

NBCのソース記事は確認していませんが、MBCの記事に従うと、駐韓米国大使が居ないから米韓関係が緊張との流れですけれど、私はこれ逆じゃないかと思います。米韓関係が緊張(?)したから駐韓大使の選定を見合わせているんじゃないかと。
バイデンさんが同盟重視とか関係なく、韓国(ムンさん)の言うことを信用してホイホイ米朝会談に臨み何の成果も挙げられなかったトランプさんの二の舞いになることを警戒しているのかなぁ、という気がしています。
なんの根拠もなく「終戦宣言推し」の間は今のままかもしれませんね。