ソウル旅行に興味のある外国人にソウル旅行をする意向を聞いて、91%が「行きたい」と答えたら「全世界がソウルにハマる」という謎理論の話

三が日明けであまりネタもなく、なんというか...正月ボケかな?というような小ネタです。

ソウル観光財団が7言語圏、約9000人を対象に取ったアンケートで90%以上が「海外旅行が可能ならソウルに行きたい」と答えたとのことなんですが...この時点でちょっと違和感感じませんか?有名観光地のローマやパリでも90%なんて数字、出せるとは思えませんものね?ええ、そうです、オカシイんです。(何がオカシイのかは後述)
けれど「韓流が世界を席巻」脳で見ると「全世界がソウル旅行を夢見ている」となるようです。

 

 

中央日報の記事からです。リンク先は日本語版です。

全世界がソウルにハマる…内外国人10人に9人は「ソウル旅行したい」


全世界がソウル旅行を夢見ている。ソウル観光財団が11月1~19日に7言語圏の9181人を対象に行ったアンケート調査結果、外国人回答者の91.9%が「ソウルを旅行する意向がある」と答えた。韓国人の94.6%は「海外旅行が可能な場合にもソウル旅行がしたい」と答えた。

(後略)



中央日報「全世界がソウルにハマる…内外国人10人に9人は「ソウル旅行したい」」より一部抜粋

この記事だけだとソウル観光財団がどうやってアンケートを取ったのか分かりません。
元ネタの記事がどこから出たのかもハッキリしないのですけれど、一応日付で一番古いものは東亜日報でした。多分、他の報道はこの記事のコピーだと思います。

 

で、東亜日報の方にはちゃんとアンケート対象が書かれています。これを見れば仕組みが分かると思います。

外国人91.9%『海外旅行可能になればソウル旅行行く...ホットプレイス訪問したい


(前略)

ソウル観光財団は30日、最近ソウル観光公式ホームページを通じて7ヵ国語(韓国語、英語、日本語、中国語簡体字、中国語繁体字、ロシア語、マレーシア語)の合計9181人の回答者を対象に「ソウル旅行デジタルコンテンツ選考度調査」を実施した。
アンケート調査結果によると、国内居住回答者の94.6%は「海外旅行が可能な場合でもソウル旅行をする意向がある」と答え、海外居住回答者の91.9%は「海外旅行が可能になればソウルを旅行する意向がある」と答えた。
これにより2年間のパンデミックにも関わらず、以前としてソウル旅行への高い関心を見ることが出来る。

(後略)



東亜日報「외국인 91.9% “해외여행 가능해지면 서울여행 갈 것…핫플레이스 방문하고파”(外国人91.9%「海外旅行可能になればソウル旅行行く...ホットプレイス訪問したい」)」より一部抜粋

ソウル観光公式HPをわざわざ見に来ておいてソウル旅行に興味がないって方が逆に不思議なんですけど。興味があるからHP見るわけであって、そこで「ソウル旅行行きたいですか?」って聞かれたら普通「はい」では?

こんな母数に偏りのあるマーケティングに一体何の意味があるのでしょうね?