韓国自営業者、過去5年間で180万人増加...105万人は2021年のコロナ禍の1年で増えたという話

コロナ禍も含めたここ5年間で韓国の自営業者が180万人増加していたそうです。特に2021年は1年だけで105万1千人と一気に増えています。

退職後に自営業を始めるというのがよくある流れというのもあるのでしょうが、2021年頃はコロナの影響で事業資金が借りやすかったということも関係あるかもしれません。(この時期はまだ金利上昇も始まっていませんしね)
第2金融(ノンバンク)の貸出はコロナ禍の3年間で2.3倍に跳ね上がり、昨年第4四半期末基準で全体自営業者の全金融機関貸出残高は1119兆8千億ウォンと過去最大。今年9月には貸出元金満期延長と利子償還猶予も終わる見通しです。

 



KBCの記事からです。

「稼ぎは毎年くれる...」自営業者、5年間で180万人増えた


(前略)

国会企画財政委員所属の共に民主党ヤン・ギョンスク議員室が国税庁から受け取った資料を分析した結果、2021年の自営業者(総合所得税申告者の中で事業所得を申告した人)の数は656万8千人でした。

自営業者は2017年の472万6千人から2018年に502万2千人、2019年に530万9千人、2020年に551万7千人と5年で184万人増えました。

特にコロナ19感染症が続いた2021年には1年で105万1千人が増え、19.1%の増加率を記録しました。
これは同期間の勤労所得者増加率(2.4%)の8倍に達する数値です。

(中略)

自営業者の平均所得(年間)は2017年の2170万ウォンを皮切りに2018年は2136万ウォン、2019年は2115万ウォン、2020年は2049万ウォンと毎年減少してきました。

自営業者数の増加率が最も大きかった2021年には平均所得が1952万ウォンを記録し、2千万ウォン台を割りました。

(中略)

所得上位20%の自営業者の平均所得は2017年の7744万9千ウォンから2021年の7308万8千ウォンへと5.6%減少しました。
同期間、所得下位20%の零細自営業者の平均所得は186万9千ウォンから84万1千ウォンへと55.0%大幅に減少しました。

(後略)



KBC「"벌이는 매년 주는데.." 자영업자, 5년간 180만 명 늘었다(「稼ぎは毎年くれる...」自営業者、5年間で180万人増えた)」より一部抜粋

日本のデータだと、自営業者の定義は「個人経営の事業を営んでいる者」というザックリした括りではありますが、2012年の740万人がピークです。
記事と同期間、2017年は680万人、2018年は687万人、2019年は676万人、2020年は667万人、2021年は662万人、2022年は648万人です。
日本の半分以下の人口の韓国で、自営業者数が日本とほぼ同数と考えるとその多さがお分かりいただけますでしょう。

日本の自営業者の平均年収は384万円、手取り平均は264万円(2021年度データ)となっています。