韓国野党、福島処理水放流を「9月の国連議題に」という話

韓国野党、共に民主党が福島処理水の放流を9月の国連議題にしようとしているようです。与党の国民の力は「国際的恥晒し」と牽制しています。

個人的に「恥晒し」よりも、「IAEA」という国際機関の権威・中立性について「韓国には思う所がある」と国際的な場で公言することになる方がマズイのではないか...そんな気がします。

 



毎日経済の記事からです。

野党「日汚染水、国連へ」...与党「国際赤っ恥」


(前略)

民主党のキム・グンテ系の集まりである「経済民主化と平和統一に向けた国民連帯(民平連)」は27日、福島原発汚染水問題を9月の国連定期総会案件に指定するための国会決議案を推進することにした。

民平連代表であるホン・イクピョ民主党議員は同日、国会で記者会見を開き「汚染水の放出問題が国際社会の注意が必要な問題だという点に注目し、国連など国際社会で緊急かつ重要な議題としてこの問題を扱えるよう、あらゆる努力を尽くす」と強調した。それと共に「政府は汚染水放出問題の重要性と緊急を認められ、緊急アン系として採択されるよう必要な手続きを遵守し、案件として提出するなど国際協力のためのあらゆる外交的努力を尽くせ」と促した。

(中略)

民主党は21日、18の太平洋島嶼国に党所属議員名義で汚染水放流対応と関連した協力書簡を発送し、外交部と摩擦を起こした。

これに加えてアン・ミンソク民主党議員は27日、BBSラジオで「断食座り込みと場外集会をしているが、これが実質的に汚染水放流を防ぐのにどれほど効果があるだろうか。訪日闘争をしなければならない」として「数日内に訪日闘争団が構成され、日本に行くのではないかと考え、そのように準備している」と説明した。続けて「日本国会や首相官邸前で、その次に国際原子力機関IAEA支部が東京にあるので、その前で私たちが非常に効果的に放流を阻止するための闘争をし、また私たち国民の意思をメディアに知らせることが出来るようにしなければならない」と主張した。

このように野党が直接乗り出して日本の汚染水問題を国境を越えて政治争点化しようとする試みを続けると、与党は「民主党は国際的恥晒しだけの行動を止め、真の国益のために努力せよ」と強く反発した。

国民の力のユン・ジェオク院内代表は民平連決議案推進に対して「どんな代表性を持ってそのような主張をするのか分からない」とし「国連という特性上、国家的立場を国際機関に公式表明するのが正常なのではないか」と指摘した。

(後略)



毎日経済「野 "日오염수, 유엔으로"… 與 "국제망신"(野党「日汚染水、国連へ」...与党「国際赤っ恥」)」より一部抜粋

韓国野党がゴネている理屈の一部には、日本がお金をたくさん出しているからIAEAは「日本に都合の良い」報告書を作成した、というものがあります。
では、国連はどうでしょう?
2022年、日本の国連分担金は第3位の2億3000万ドル(約8%)です。韓国は9位、7300万ドル(約2.5%)です。ほら、国連だって同じになりませんか?

訳からは省いたのですが、与党である国民の力の院内代表は、処理水放流の「主体が韓国ではない」という点にも触れています(断食座り込みで「韓国政府」に抗議するのは筋違い、という趣旨で)。
そう、放流の主体は「日本」です。「主体」そっちのけで毎度毎度、よくここまで(内輪モメで)盛り上がれますよね。