IAEA事務総長「韓国野党や意見のある人と会いたい」という話

現在、日本に来ているIAEAの事務総長のグロッシーさんが来週韓国を2泊3日で訪れます。
細かい日程はまだ決まっていないそうですけど、東京で行われた記者会見で福島処理水放流と関連して、野党や意見のある人と会いたい、という趣旨のことを話しています。うーん...どうでしょう?

 



聯合ニュースの記事からです。

IAEA事務総長「韓国汚染水の憂慮を知っている…」野党とも会いたい」(総合)


ラファエル・グロッシー国際原子力機関IAEA)事務総長は7日、「韓国内に福島第1原子力発電所の汚染水(日本政府名称『処理水』)に対する憂慮があることをよく知っており、これに注目している」と述べた。

グロッシー事務総長は、韓国行きに先立ち、日本記者クラブが同日東京で開催した記者会見に出席してこのように説明し、韓国に福島汚染水の放流についての説明を続けるという意志を示した。

彼は「韓国内の日程はまだ調整中」としながらも「韓国で(汚染水放流に反対する)野党と会いたいし、意見のある人と話したい」と強調した。

(中略)

グロッシー事務総長は「汚染水が国境を越えて影響を与える可能性はほとんどないと思う」とし、「日本の汚染水放流計画が国際安全基準に符合するというIAEAの結論に非常に強い自信を持っている」と強調した。

彼はIAEAが安全だとしても汚染水の放流に反対する声があるという指摘に対して「人によって見解が異なり、(IAEAの結論を)絶対に受け入れられない人もいるだろう」とし、丁寧で分かりやすく説明することと質問に誠実に答えることが重要だと力説した。

(中略)

彼は30~40年がかかると予想される汚染水の放流終了時点を予想してほしいという質問に明確な答えを出さず「IAEAは引き続き福島にいるだろう」と明らかにした。

それと共にIAEA福島第1原発現地事務所開設は日本政府の望みではなくIAEAの要請で行われたと紹介し「事務所職員の数は変わることもありうるが、十分な人員を配置する」と話した。

(後略)



聯合ニュース「IAEA 사무총장 "한국 오염수 우려 알아…야당과도 만나고 싶어"(종합)(IAEA事務総長「韓国汚染水の憂慮を知っている…」野党とも会いたい」(総合))」より一部抜粋

グロッシーさんの発言は、意見がある人には「会ってオープンに話す」という意味だと思うのですけれど、韓国野党や反対を叫んでいる市民団体が会うかは疑問です。あちらでは「会う=相手の主張を理解する」という意味になりますからね。


記事へのコメントは201件。反応は「良い情報:3 興味深い:0 非常に共感:63 良い分析:0 続報期待:5」です。
コメントの内容もですけど、共感/非共感の数も見てもらえると割れていることが分かるかと思います。

国際原子力機関が汚染水最終報告書で自分たちには責任が無いと書いておいた...もともとIAEAはこのように報告書を作成するんですか?」(共感108 非共感43)

「すでに報告書が責任もなく、千個を超える汚染水タンクのうち一つずつ分析しており、日本の除去方法も検証していないため客観性が無いことは明らかだ。なぜ韓国に来たのか理解できない。日本に頼まれて?」(共感114 非共感55)

「あなたが来て説明しても、すでに狂牛病のせいで脳に穴が開いてバカんなってると扇動するよwww」(共感192 非共感135)

国際原子力機関が汚染水最終報告書で自分たちは責任持たないと書いておいて......日本のお金を受け取って作った最終報告書に後で責任回避する根拠を作っておいたんだ...一言で言えばチョ・ジュンドンが建設会社の裏金を受け取って広報記事を書いてくれるのと同じことさ」(共感76 非共感31)

「人間ほど地球を滅ぼすものはないんじゃないだろうか?放射能汚染水を海に捨てるのが一番費用が安くつく。海洋生態系はどうあれ、これから30年間。三重水素は浄化も出来なくて数千倍に希釈して海に捨てるというが、人間たちは地球にとって本当にガン的な存在のようだ」(共感37 非共感4)

「政治的に利用して利を得ないといけないのに、種も得られない。数十倍も汚れた汚染水を浴びせる中国には一言も言えず、太平洋を一周してくる汚染水にだけ血眼になっている...」(共感109 非共感79)

IAEAの最終報告書は「安全性の保障」が目的のものではない、というのは以前書きました。あくまでこの報告書は放流計画の「検証」であり、「トリチウムの安全性」を保障するものではありません。そこをはき違えたりスリ替えたりしちゃダメです。

コメントでは「報告書にIAEAに責任は無いと書いた!」と、鬼の首を取ったように言っていますが、じゃあなぜそんな報告書を他国のメディアは問題視しないのか?というところには意識が向かないようです。