昨日お伝えした韓国内で開催中のジャンボリーですが、継続が決定したそうです。
すでに英・米・シンガポールの参加チームは退所済みなので戻ることはないでしょうが、ドイツやその他のチームは残留を決めています。理由は「急速に環境が改善されている」からです。出来るなら最初からやれよ...というのが率直な感想です。
準備不足を前政権の責任にしようとしたり、ユンさんの「鶴の一言」で劇的に改善されたり、というのを見ていてふと思ったんですけど、わざと杜撰な準備をしておいて、それを「改善（本来は通常状態にすることですが...）」させることでユンさんの強いリーダーシップを示す「演出」に利用していたりして...？ほら、基準点がマイナススタートの方が上への振れ幅大きいじゃないですか。
それはともかく、このジャンボリー絡みでもう一つ騒動が起こっていました。今月2日に海外（タイという話）の男性指導員が女性用シャワー室に入出するという事態が起こっていたそうです。被害にあったのは地元韓国のチームです。100人余りの目撃者が居るそうなので、結構堂々と入ったんでしょうね。
この件で指導員は「警告」処分となったものの、数日が過ぎても被害者保護や分離措置が取られず、対応不十分を理由にチームは退所を決めたそうです。
聯合ニュースの記事からです。
全羅北道地域スカウト「領内で性犯罪が発生...措置不十分により退所」（総合）
2023セマングム世界スカウトジャンボリーに参加した全北地域スカウトが、領内で性犯罪が発生し、6日午前に早期退所すると明らかにした。
この日午前、キム・テヨン全北連盟スカウト第900団隊長は現場のプレスセンターで記者たちに「2日、領地内の女子シャワー室に30～40代と推定されるタイの男性指導者が入ってきたことが発覚し、100人ほどの目撃者が居る」と話した。
彼は「午前5時に（タイ人男性）指導者がうちの女性隊員に付いて入って来たが、現場で捕まった後に『シャワーを浴びに入った』と嘘をついた」と主張した。
続いてキム隊長は「世界ジャンボリーの手続きに従って決めるというので待っていたが、結果は『警告措置』で終わった」と話した。
彼は「全北所属の指導者たちと共に警察に届けて扶安警察署に受け付けられ、事件の深刻性が認知され全北警察庁女性青少年捜査隊に移管された」と述べた。
キム隊長は「数日が過ぎたのに何の措置もなく、被害者保護と分離措置もなされなかった」と述べた。
彼は「隊員たちと話した結果、怖くて領地にいられないと話、女性指導者も精神的*1な衝撃が大きすぎると話す」と付け加えた。
（後略）
聯合ニュース「전북지역 스카우트 "영내 성범죄 발생…조치 미흡해 퇴소"(종합)（全羅北道地域スカウト「領内で性犯罪が発生...措置不十分により退所」（総合））」より一部抜粋
ボーイスカウトは米国で組織的・継続的な児童性搾取が明るみになって大きな問題となりました。こうした組織は規模こそ大きいですが、外部の目が届かない一種の「閉鎖空間」には違いありませんし、指導員との間には精神的な主従関係が成立します。
今回の件が例え「うっかりミス」で起こったことだったとしても、まずは被害者側の保護を最優先すべき事例だったと思います。
記事へのコメントは407件。反応は「良い情報：83 興味深い：8 非常に共感：4 良い分析：0 続報期待：67」です。
「今回のジャンボリー大会は本当に色々あって大変だね。全羅道はこれから国際大会を二度と開いてはいけない」（共感690 非共感123）
「要約）ジャンボリー敷地造成2千億＋ジャンボリー推進予算1千億を受け取るだけだった。そもそもまともな行事進行意志は無いのでマスコミを呼んでメチャクチャにする＋全羅北道の行事で全羅北道が出てしまう状況。…ドイツ＋スウェーデン＋アルゼンチンも残留してくれるそうだが...。：何とか煽動の種を追加してみるという意志」（共感335 共感35）
「国の恥さらし、世界の迷惑、盲目の国のお金を盗むこと...誘致、準備、開催、運営で何が間違っていたのか。犯罪だったのかを必ず抜本的に処罰、処断して責任を問い、もう国際イベント・大会誘致はいい加減にしろ。国のお金を節約しよう!!!そしてヨンアムF1、ヨス・エキスポ、光州ユニバーシーアート水泳、ムジュ冬季五輪、セマングム・ジャンボリー...など国のお金を後ろで虎視眈々と飲み込んで国庫血税などなどカルテルで使い果たす全羅湖南側は絶対に大会誘致を禁止させろ」（共感283 非共感28）
コメントの内容は「準備不足」や「運営の未熟さ」云々を指摘するものと言うより、大体において「（主に金銭的に）ズルしたやつが居るから上手くいかなかった」「出来たのにやらなかっただけ」という視点が圧倒的に多いです。
*1:原文「정치적（政治的）」は「정신적」の誤字と思われる。
