ジャンボリー関連の海外出張90件...中には有益な報告書もあったのに活かされなかった話

ジャンボリー絡みの報道はまだまだ続いています。
追加の費用をどこが負担するのかについての懸念もありますが、やはり事前準備の「拙さ」の方に注目が集まっているような雰囲気があります。予算の分配もそうですが、「視察」を名目に行われた海外出張の行先・内容などですね。
細かいものも含めると、ジャンボリー関連で90件以上の出張が行われたそうです。ジャンボリー成功開催キーマンとの面談と事例調査のためにスイスやイタリアの観光地に行ったり(両国にジャンボリー開催経験は無し)、開催地広報と研究として上海で遊覧船旅行をしたりパリでワイン試飲イベントに参加したりとやりたい放題です。
中にはきちんとした報告書(暑さ対策についてや衛生面に関するもの)が提出されているものもあるようですが、今回の運営には残念ながら活かされませんでした。

 



朝鮮日報の記事からです。

米ジャンボリーの出張文書には全部あった...機能しなかった「100のチェック事項」


全羅北道が、所属公務員10人余りを4年前の北米世界スカウトジャンボリー大会に参加させ、セマングム・ジャンボリーに備えるための100種類のチェックリストを作成したにもかかわらず、これをきちんと適用しなかったことが7日分かった。

全羅北道の「2019北米ジャンボリー・スタディチーム活動結果報告」文書によれば、全羅北道公務員14人は2019年7月18日から8月2日まで15泊16日間、米国ウェストバージニア州で開かれた北米ジャンボリー大会でキャンプをした。彼らは31ページ分量の結果報告書で100種類のチェックリストを提示した。

チェックリストの主な内容は「猛暑に備えた暑さの避難所を大幅に拡大する必要」「蚊・害虫などに対する備えが必要」「(簡易トイレの場合)科学薬品を利用しており、薬品の匂いはあるが常にきれいだった」「食材検収など、食品安全管理を徹底して行う」などだ。今大会で浮き彫りになった猛暑と蚊に対する対処不足、トイレの非衛生、腐った卵提供など、ほとんどすべての問題が全羅北道の4年前のチェックリストにすでに含まれていたが、結果的に報告書のための報告書に終わった。

ジャンボリー関連の海外出張は全羅北道をはじめ、全羅北道扶安郡、セマングム開発庁、女性家族部などで90件以上行われたが、このうち大多数が「外遊性出張」だった。訪問地にジャンボリーと関係のない海外有名観光地が多数含まれた。全羅北道公務員5人は2018年「世界ジャンボリー成功開催キーマン面談および事例調査」を名目にスイスとイタリアの主要観光名所に行ったが、両国はジャンボリー開催経験がない。扶安郡の公務員たちは2019年10月「ジャンボリー開催地広報と研究」などを名目に中国上海で遊覧船旅行をし、フランス・パリを訪れワイン試飲イベントに参加した。海外出張に行った公務員たちが書いた報告書には、インターネットにある写真や記事の内容をそのまま貼り替えたり、有名観光地を見て回った後、ジャンボリーとの関係を無理に結び付けた事例も少なくなかった。

(後略)



朝鮮日報「美잼버리 출장문건엔 다 있었다... 작동 안된 ‘100대 체크사항’(米ジャンボリーの出張文書には全部あった...機能しなかった「100のチェック事項」)」より一部抜粋

日本も今、例のフランスの少子化対策絡みの研修旅行の件で批判が出ています(6時間の仕事ために3泊5日の日程が本当なら、日程として成立してないと思います)が、完全に霞みますね。上には上が居ました。

中にはちゃんと仕事をする人たちも居たようですが...これが活かされなかったのは、この人たちのせいというよりもっと上の統括レベルの問題のような気がします。統括の仕事は「報告を受けること」で、問題に対処するのは「現場(下の人間)」との意識があるのかもしれません。
それか、運営には長官レベルが3人関わっていたので、船頭多くして船山に上る状態だったのかもしれませんね。


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全羅道にはもう税金集めを終わらせよう!5.18有労者も徹底的に調査しなければならないようだ...全ての国民が全羅道に世話になったかのように、民主化さえ掲げれば税金を払わずにはいられない構造!国の恥をさらしても反省もない全羅道にはもう支援をやめよう!」(共感23 非共感1)

地方自治制度をただちに廃止して公務員定員を半分に減らし、国会議員定員も30人以下に減らせ。過去の政権のすべての非正常を正常化させるのは本当に難しいね。ユン大統領、がんばれ、ファイト~」(共感16 非共感2)

「国民の税金で業務目的外に海外出張に行ったり、出張に行って業務目的外に歩き回ったとすれば、これは公金横領だ。懲戒とは別にそれに該当する経費は全て該当個人から受け取らなければならない。厳しい生活で国民が収めた血税で彼らの海外観光経費を賄うのは話にならない」(共感13 非共感0)

全羅道の行事はひどいよ...本当に...おい、お前らは本当に良心がない...遊びに行った人たちをみんな拘束しなさい...」(共感21 非共感0)

4万5000人分の清掃スタッフを70人しか選んでいないというのが。1人当たり670人分の汚物管理、シャワー室管理をしなければならないのに。ふざけてるのか」(共感15 非共感0)

「そもそも税金逃れ専門集団の全羅道に、ムン・ジェインが開催申請をしたのが災いだった...被害を与えた全羅道の人々全員を拘束せよ」(共感11 非共感0)

「これは与野党陣営の問題ではなく公務員が国民の税金をきちんと使わず浪費し、遂行しなければならない業務をまともに行わなかった事件だ。与野党を問わず意思決定の過程と実行に関する適切性を明確に問い詰め、その責任を厳しく問わなければならない」(共感9 非共感0)

「ジャンボリー全体予算のうち80%が現政権に入ってから執行されたんだけど~???組織委員会で一番多い予算使ったんだけど~???変な出張に行った公務員たちも懲戒しなければならないし、組織委の3部長官は直ちに拘束しなければならない…」(共感3 非共感2)