専攻医に続きインターンまでボイコット...医療大乱の話

専攻医の集団辞職が社会問題化している韓国ですが、専攻医に続いてインターン(研修医)たちの間でもボイコットが広がりつつあるそうです。

 



マネートゥデイの記事からです。

専攻医に続いて専任医・インターンも去る...3月の医療大乱、避けられない


(前略)

25日、医療界などによると、最近、全国の主要大学病院で新入インターンの任用放棄宣言が続出している。医科大学を卒業して修練医として働く新規インターンまで相次いで任用放棄の意思を明らかにし、医療空白の負担が一層加重されるものと予想される。

実際、釜山大学病院と忠南大学病院、忠北大学病院、全南大学病院、済州大学病院、檀国大学病院、順天郷大学天安病院などに入社予定だった新規インターンが大挙任用放棄書を提出した。全国の主要大学病院が専攻の空白で人手不足に苦しんでいる中、新規インターンの補充まで難しくなると医療大乱が悪化する可能性がある。

しかも専攻の空席を埋めている専任医らも医療現場を離れるという声を出しており懸念が大きい。専任医は専攻医が離脱した後、緊急手術現場などを守っている核心人材だ。しかし一部の大学病院では勤務中の専任医の半分以上が勤労契約を延長しないと明らかにするなど、団体行動の兆しが見える。3月に各病院で契約が満了する専任医が契約を延長せずに大挙現場を離れる場合、医療大乱事態は破局に突き進む可能性もある。

(中略)

政府は勤務地を離れた専攻医の現場復帰を強く要請しているが、これと言った効果は見られない。保健福祉部によると、22日までに主要94病院所属の専攻医の約78.5%である8897人が辞職届を提出し、7863人(69.4%)が勤務地を離脱した。保健福祉部は現在までに専攻医7038人に業務開始命令を下した。このうち5976人に対して所属修練病院から「業務復帰不履行確認書」を受け取った。

(中略)

医師団体は、政府が医学部増員政策を強行する場合、最後まで抵抗すると声を高めた。大韓医師協会(医協)非常対策委員会(非対委)はこの日午後2時、ソウル龍山区の医協会館で「全国医師代表者拡大会議」を開き、政府の医大増員計画を批判し、今後の闘争戦略などについて議論した。

これと関連して大統領室はこの日、医大増員規模「2000人」を変わらず推進すると強調した。医大増員2000人拡大計画と関連して、「規模を減らす妥協はない」と再確認した。

(中略)

全国医科大学教授協議会は政府と医師団体を仲裁するとし、24日「医学部の教授らは、より望ましい方向に医療政策が決定されるよう努力する」と明らかにした。特に「全国の医科大学の教授らは必須不可欠な医療空白を埋めるために、引き続き一線で患者の診療に最善を尽くしており、今後も最善を尽くす」とし「一日も早く専攻医と学生たちが絶望から抜け出し未来に対する希望を持って再び患者に戻ってくることを心から願う」と伝えた。



マネートゥデイ「전공의 이어 전임의·인턴도 떠난다…3월 의료대란 불가피(専攻医に続いて専任医・インターンも去る...3月の医療大乱、避けられない)」より一部抜粋

ますます意味が分からない事態に突入しています。
もしかしたら…

1. 自分たちは将来の高給を夢見て薄給でこき使われる今を耐えている
2. 専門医になれるのは限られた人数

のような理由から、医大生増員という競争相手を増やすような政策に反対している人たちも居れば「医大に入るためにこんなに苦労したのに、定員枠が増えれば楽して入れる。そんなのズルい」と考える人たちも居るのかもしれません。

いずれにしても、その根底にあるのは「はく奪感」ではないでしょうか?この政策によって「私から奪われる」という意識が強い...というか、強すぎるように感じます。