昨日は「医療大乱」の動きとして医大生の約半数が有効な休学申請を提出済みとの件をお伝えしました。
今日は以前から動きのあった医学部教授の「集団辞職」についての話です。
今分かっているだけで既に700人近くの医科大教授が辞職届を提出しています。期日は一応、29日までと見られていますので、まだ増える可能性があります。
SBSの記事からです。
医学部教授の辞職行列に診療縮小が続く…「患者は〇ねというのか」
(前略)
チョンナム大学医科大学教授非常対策委員会によると、昨日(26日)までに非常対策委に辞表を提出した教授は、定員283人のうち50人余りです。
チョソン大は医学部の教授161人のうち33人が辞職届を出しました。
千人近い職員が在職するウルサン医大は教授433人の辞職届が大学側に提出されました。
チェジュ大学は今日の午前までに医科大学の教授153人のうち10人余りが辞職届を出しました。
忠清南道天安の順天郷大学天安病院では233人の医学部教授のうち、これまで100人前後の教授が辞表を提出しました。
忠北大学病院も教授200人余りのうち、少なくとも50人以上が辞職したと伝えられています。
江原大学校の医学部兼職教授1人は昨日、直接辞表を提出したことが確認されました。
慶尚南道の慶尚国立大学医学部では今日まで、全体260人余りのうち25人の教授が辞職届を出しました。
啓明大学医学部の教授たちも今日午前から個別的に辞表を出すことが確認されました。
全国の医学部の教授の多くが29日までに個別に辞職届を提出する予定である中、今週までに辞職届を提出する教授が増えるものとみられます。
(中略)
各病院では、来週から教授たちの勤務時間の縮小が可視化すると見て対応策作りに苦心しています。
全北大学病院は最近、病院に医療界の現状問題で一部診療科の診療時間が制限されることにより「患者の皆様のご了承をお願いする」という案内文を貼りました。
案内文には、眼科救急診療が午前9時から18時まで、整形外科救急診療が7時から22時まで以外の時間には救急手術を除いた他の診療が不可能だと案内しました。
(中略)
腎臓内科で会った70代のチョン某氏は、「腎臓の機能が15%しか残っておらず、毎月定期検診を受けるが、透析する状況が近いうちに来るかもしれない」とし「教授らが辞職すれば、患者らは〇ねというのか」と胸を打った。
全国民主労働組合総連盟は医療正常化を促す全国同時多発記者会見を開きました。
民主労総江原地域本部は、政府と医師集団は患者を生命の危険に追い込み、労働者の生存権を剥奪する医療空白事態を放置せず、早急な診療正常化を成し遂げるよう要求しました。
それと共に、現在の医療空白事態の解決は政府の責任がなければならないとし、これは市場医療ではなく公共医療の強化を通じて可能なことだと強調しました。
(後略)
SBS「의대 교수 사직 행렬에 진료 축소 이어져…"환자는 죽으란 거냐"(医学部教授の辞職行列に診療縮小が続く…「患者は〇ねというのか」)」より一部抜粋
辞職ということは、まあ「辞めた」ということなんですけれども…仮にこの医師たちが後日、復職したとしても私は担当医になって欲しくないですね。また何かあれば治療放棄されかねませんもの。
医者の権利とか、人権とか分からなくもないですけど、患者の側からすれば医師との信頼関係って大事です。特に難しい病状であるほど担当医と治療方針に対する「信頼」が無ければ成り立たないでしょう。
集団辞職はその信頼を根底から裏切る行為のような気がしてしまって、私はどうもダメです。医師の側の主張に何一つ共感できません。