カードローン借り換え融資が1年で45%増という話

韓国でカードローンの借り換え融資が急増しています。1年前と比較してなんと45%増とのこと。

借り換え融資は通常のカードローンとは違って、既にあるカードローンを返済するために受ける融資のことで、借り換え融資専門のローンというのがあります。(日本でも複数のカードローンを一本化する「おまとめ」ローンの案内がありますが、あんな感じです)
個人回生のように裁判所への申請・認可が必要なわけではありませが、事実上、広義の意味での「債務調整」と見ることが出来ます。

 



ヘラルド経済の記事からです。

「カードローンも返済できず使い回し」1年間で45%急増


(前略)

10日、与信金融協会によると、カードローンの借り換えを取り扱う専業カード会社7社(新韓・三星・KB国民・現代・ロッテ・ハナ・ウリ)が先月取り扱ったカードローンの貸換えローン残高は1兆7981億ウォンで、1年前(1兆2385億ウォン)より45.2%急増した。

カードローンの借り換え融資は、これまで受けたカードローンを直ちに返済することが難しく、カードローンを受けていたカード会社に再び融資を受けることで、事実上、債務調整(満期延長)に近いため、第1金融圏などで金利がさらに低い融資に乗り換える借り換え融資とは違いがある。

(中略)

金融圏では貯蓄銀行などから融資を受けられなかった中・低信用者がカードローンに集中しているだけに、カード負債を返せなかった人がさらに増えると見ている。韓国金融研究院によると、昨年末の借主数基準でカード会社の多重債務者(3社以上の金融会社から融資を受けた人)の割合は33.7%で、金融会社のうち貯蓄銀行(38.3%)の次に最も高い。

先月末基準で8社のカード会社(ロッテ・BC・サムスン・新韓・ウリ・ハナ・現代・KB国民)が扱ったカードローン残高(カードローン対還貸出を含む)は39兆9644億ウォンと集計された。3月末(9兆4821億ウォン)より4823億ウォン増加し、前月の歴代最高記録を更新した。

(中略)

最近まで減少傾向を見せていた決済性リボルビング繰越残高も増加に転じた。決済性リボルビングは、会員が決済日にカード決済金額を全て支払うのが難しい時、高い手数料を払って決済金額の少なくとも10%を来月に先送りするサービスだ。

同期間、専業カード会社8社の決済性リボルビング(一部決済金額繰越約定)繰越残高は7兆2226億ウォンで、前月(7兆2129億ウォン)より97億ウォン小幅増えた。

決済性リボルビングは手数料率が最大19%を超える高金利貸出と変わらないうえ、頻繁に利用する場合カード価格がすぐに増え、信用点数の下落にも影響を及ぼす。

(中略)

先送りにできず結局返せなかった借金はすでに2兆ウォンを越えた。金融監督院の金融統計システムによると、昨年末基準で専業カード会社8社の1ヵ月以上のクレジットカード延滞総額は2兆924億ウォンだった。前年同期対比30%増加した水準で金融監督院が統計を作成し始めた2003年以後、3番目に大きな規模だ。

いわゆる「カード大乱」で信用不良者を多く生んだ2003年(4兆4227億ウォン)、2004年(2兆5413億ウォン)に準ずる程度に滞納した借金が急速に増えたのだ。

(後略)



ヘラルド経済「“카드론도 못 갚아 돌려막기” 1년 새 45% 급증(「カードローンも返済できず使い回し」1年間で45%急増)」より一部抜粋

カード延滞額2兆ウォンは昨年末の時点のものです。既に6ヵ月経っていますから、規模はもっと増えていることでしょう。
何事においても、とにかく「悪化」の速度が尋常じゃなく早いです。