30・40代は住宅ローン、50・60代はカードローンが増加しているという話

数日前に資本市場研究院の出したレポートの分析で35~44歳の所得対比金融負債率は146%、34歳以下は149%と出ているのを紹介しました。こちらは家計負債の中でも主に住宅ローン関連の話でした。

今日はクレジットカードローンの方で、こちらは50、60代を中心に残高がコロナ前の2019年6月末より71%増加しているとのことです。

以下で紹介する記事に「カード借り換え融資(原文「카드 대환대출」)」というのが出てきます。
私にそっち方面の知識があまり無いので推測で申し訳ないのですが、多分、複数のカードローンを一本にまとめる借り換えローンのことだと思います。

 



デイリアンの記事からです。

信用不良者大乱が再現されるのか…カード負債を返済する「延滞の沼」


(前略)

15日、与信金融協会によると今年9月末、新韓・KB国民・サムスン・現代・ウリ・ハナ・NH農協など国内専業クレジットカード会社7社のカード借り換え融資残高は1兆3709億ウォンで1年で43.3%急増した。

カード借り換え融資はカードローンの延滞者のカードローンのために貸し出す商品*1だ。延滞危機に置かれた利用者の償還負担を減らす長所を持っている。

(中略)

問題はカードローンが高齢層を中心に上昇曲線を描いているという点だ。金融界によると今年上半期末基準で60代以上のカードローン残高は6兆9180億ウォンで、新型コロナウィルス感染症直前の2019年6月末(4兆550億ウォン)より71%増加した。同期間、▲50代38%、20代27%▲40代11%の順で、30代は15%減少した。

カードローンの延滞額の増加も急激だ。60代は1年で490億ウォンで全世代の中で最も多く増え、続いて▲50代(340億ウォン)、▲20代(100億ウォン)、▲40代(70億ウォン)の順だった。30代は170億ウォン減少した。

このような中、カードローン金利が法定最高金利(20%)に迫っている点も懸念される。実際、カードローン金利は先月末、年15%を超えた。9月末基準でカードローン貸出が可能だった最も低い信用点数区間(コリアクレジットレビューで基準501~600点)では年19.9%を適用された借主もいた。

金融界ではこのような現象が過去のカード事態と似ていると憂慮している。2001年末に2.6%だったクレジットカード延滞率は2003年に14%に急増した。これにカード会社が貸出ドアを閉めてから、さらにカードの返済が難しくなり信用不良者が続出したのだ。2003年末の全体信用不良者372万人のうち240万人(64.5%)がクレジットカード関連の信用不良者だった。

(後略)



デイリアン「신불자 대란 재현되나…카드 빚 돌려막다 '연체의 늪'(信用不良者大乱が再現されるのか…カード負債を返済する「延滞の沼」)」より一部抜粋

記事中で言及されていませんけれど、クレジットカード貸出の延滞率は8月末時点で2.9%です。
昨年の9月末時点は1.8%だったので1年で1.1%ポイントの増加と考えると、ちょっと増加ペースが早いですね。


*1:多分、おまとめ乗り換えローン的なもののこと。