買い戻し条件付き債権(RP)というものであります。一定期間後に確定金利をつけて買い戻すことを条件に発行される債権のことで、国債などがこれに当たります。
戒厳以後、韓国銀行は金融市場を安定させるために無制限の流動性供給方針を明らかにしていました。韓国銀行はRPを買い入れることで史上に流動性を供給しています。
去年、韓国銀行は年間で106兆1000億ウォンの買い入れを行いました。そのうち47兆6000億ウォンが昨年12月の1ヵ月間の買い入れ金額です。年間の約44%のあたります。
これはコロナ期間の1年分(42兆3000億ウォン)を超える規模です。
SBS Bizの記事からです。
韓銀、戒厳後のRP買い入れに47.6兆…パンデミック時の年間総額より多い
(前略)
今日(13日)、国会企画財政委員会所属の共に民主党のチョン・イルヨン議員が韓銀から提出された資料によると、韓銀は昨年12月の1ヵ月間に47兆6千億ウォン規模のRPを買い入れました。
これはコロナパンデミックが真っ最中だった2020年の1年間の買い入れ総額(42兆3千億ウォン)を上回る規模です。
韓国銀行は昨年1~11月にすでに58兆5千億ウォンのRPを買い入れ、12月に47兆6千億ウォンを加えて年間買い入れ額が史上最大の106兆1千億ウォンに達しました。
(中略)
韓国銀行は流動性供給量を把握するために償還後残高の一日平均値を基準に活用しますが、これを見ても戒厳事態の余波が相当だったというのがチョン議員の指摘です。
先月のRP残高の平均は14兆9千億ウォンに達し、直前最高だった2020年6月の14兆ウォンをはるかに上回りました。
チョン議員は「内乱による金融市場の悪影響がコロナパンデミックより大きいということを韓国銀行が立証したわけだ」とし「ユン・ソンニョル大統領が国家経済の足首を折ったのと変わらない」と話しました。
続けて「金融市場梗塞を防ぐためにイ・チャンヨン総裁をはじめとする韓銀役職員皆が苦労した」として「この事態が完全に終えられる前まで状況を鋭意注視しながら最善を尽くしてくれることを願う」と要請しました。
SBS Biz「한은, 계엄 후 RP 매입에 47.6조…팬데믹 때 연간 총액보다 많아(韓銀、戒厳後のRP買い入れに47.6兆…パンデミック時の年間総額より多い)」より一部抜粋
確かに戒厳の影響は軽視できるものではありませんけれど、弾劾連発して事態の混乱を長引かせているという意味では共に民主党も同罪だと思うんですけどね。