第2四半期、自営業者の延滞額が前年同期比30.7%増という話

金額ベースの話になりますが、韓国の5大銀行(国民、新韓、ハナ、ウリ、NH農協)の自営業者向け貸出の延滞額が、前年同期比で30.7%増えていることが分かりました。

 



イーデイリーの記事からです。

借金爆弾危機の自営業者...延滞率、1年間で30%も上昇


(前略)

4日、金融界によると、KB国民、新韓、ハナ、ウリ、NH農協の5大銀行の第2四半期末基準の個人事業者貸出延滞額(1カ月以上元利金延滞)は1兆4537億ウォンで、1年前(1兆1119億ウォン)より30.7%増えた。 銀行別に見ると、KB国民銀行の個人事業者向け融資の延滞額は、昨年第2四半期末の2070億ウォンから今年第2四半期末は3164億ウォンへと52.9%増えた。延滞率も0.24%から0.35%に上昇した。新韓銀行の延滞額も同期間2106億ウォンから2739億ウォンに30.1%増加し、延滞率も0.32%から0.40%に上昇した。ハナ銀行はこの期間の延滞額が2717億ウォンから2860億ウォンに5.3%上昇した。延滞率は変わらず0.5%と高かった。

ウリ銀行は延滞額が昨年6月末1860億ウォンから今年6月末2070億ウォンに11.3%増え、延滞率も0.36%から0.41%に上昇した。NH農協銀行の延滞額は2366億ウォンから3704億ウォンへと56.6%に上昇した。6月末の延滞率は0.67%で、1年前(0.44%)より0.23%ポイント上昇した。金融監督院が集計した資料では全銀行圏個人事業者延滞率も5月末に0.69%で1年前(0.45%)より0.24%上がった。2014年11月(0.72%)以来、9年6ヵ月ぶりの最高値だ。

(中略)

自営業者の資金難が深刻になると政府は先月初め「小商工人自営業者総合対策」を発表した。政策資金償還を最大5年まで延長する内容などを盛り込んだ。

(中略)

ただし政府のこのような支援策にも貸出償還猶予のような「延命治療」では延滞を減らす根本的な解決策にはなりにくいという指摘も出ている。法務法人ロジプサのイ・ジョンヨプ代表弁護士は「売上がなければ貸出で固定費を出しながら持ちこたえなければならないが、今は貸出延長も難しくなり(方法が)個人回生しかない」として「コロナ時代に貸出を継続して受けたことよりむしろその時に破産した方が良かったという話が出てくるほどだ」と話した。



イーデイリー「빚폭탄 위기의 자영업자…연체율 1년새 30% 껑충(借金爆弾危機の自営業者...延滞率、1年間で30%も上昇)」より一部抜粋

米国が9月に利下げを行うのではないかと見られており、それに伴い韓国も10月の利下げが期待されています。

とはいえ、利下げされたところで元金は減りません。金利負担が減るので借りやすくなって、借金で借金を返しやすくなりはするかもしれませんが...。借金で経済を回すモデルが既に限界ですよね。