イランが機雷を除去した?話

昨日のホルムズ海峡でのタンカー攻撃事件、米国は「イランによるもの」と主張しています。
当然、イラン側は全面否定しています。


米国はイランが不発だった機雷を除去する映像を公開していますが、不鮮明ですし、専門知識に乏しい私には真偽が判断できません。


イラン艦艇、船体の機雷除去=日本タンカーに接舷-米軍が動画


「機雷」とされていますが、浮遊型の機雷であるなら普通は船首側に当たるのだそうです。
今回「回収された」とされているのは「リムペット・マイン」という設置タイプのものだそうです。
船底に設置し、遠隔で起爆させることができるタイプですが、設置するためには工作員が内部に侵入する必要があります。
もし本当にこのタイプの機雷が使われていたのだとしたら、船員に工作員が紛れていたか、あるいは港湾で既に仕掛けられていたかのどちらかになります。


ただ、この状況…米「イランだ!」イラン「知らんわ!」…になんとなく既視感のようなものを感じていまして…。

2003年のイラク戦争の発端となった米国の主張 イラク大量破壊兵器保持説」 を思い出してしまいました。
米国の発表に同盟国として英国が「同調」しているのまでそっくりです。


結局、イラク大量破壊兵器は存在しませんでした。
2011年には情報提供者自身が「イラク大量破壊兵器情報はうそ」と認めています。


もちろん、現段階で何が言えるわけではないのですけれども…米国は自国の利益のためには、時として平気で「でっち上げ」を行う、というイメージを持ってしまったもので…つい、嫌な見方をしてしまいます。