「大韓民国と慰安婦に謝罪せよ」という話

韓国の女子高生たちが水曜集会(慰安婦集会)に参加して「日本は大韓民国慰安婦に謝罪しろ」と言ったそうです。

百歩…いや、千歩譲って「慰安婦に謝罪せよ」という主張は理解できます。論理や意図が分かる、というだけで納得も共感もしませんが。

でも、大韓民国に何か謝罪する必要があります?
慰安婦問題に関しては「大韓民国」が謝罪すべき立場です。
1965年の日韓基本条約(請求権協定)に慰安婦を議題として取り上げなかった責任は全面的に韓国にあるからです。国民の権利を守る義務は韓国政府にあったのですから。

それに、朝鮮系の慰安婦には朝鮮系の軍人のお客さんが多かったそうです。
言葉が通じる、故郷が同じ…大事な要素ですものね。
ということは、朝鮮系慰安婦に無体を働いていたのは、同じ朝鮮系の軍人ってことです。


ニュース1の記事からです。

「日本は大韓民国慰安婦たちに謝罪せよ」


全北高敞平和の少女像推進委員会(共同代表ペク・ウォンチョル他)が高敞女子高生40人と共に日本大使館前で水曜集会に参加し、戦争戦犯国である日本の真の謝罪を要求した。

高敞女子校は8日、日本大使館前で開かれた1421回「日本軍性奴隷制問題を解決するための定期水曜集会」に参加しプラカードを持ってを持って日本の戦争犯罪に対する認定慰安婦のための謝罪を要求した。

この日開かれた水曜集会は1992年1月8日を皮切りに28周年を迎えた集会として国内外のマスコミの取材熱気が熱かった。

パク・ミンジョン(3年)学生とソン・ヘスン(2年)学生は、この日の自由発言で「水曜デモに一度参加したことで終わらず、継続して日本に対してお婆さんたちへの心からの謝罪を要求して彼らの過去の行いに対する償いを認めるまだお婆さんたちと共にする」と念を押した。

高敞少女像推進委は昨年12月、高敞洞里シネマで開催された「映画 金福童」映画祭を通じて歴史意識を植え付けたりした。

この日の水曜集会に参加した学生は、南営洞民主人権記念館を見学し、韓国民主化運動の歴史と人権の大切さを再確認する時間をもって歴史探訪日程を終えた。

ニュース1「"일본은 대한민국과 위안부 할머니들에게 사과하라"(「日本は大韓民国と慰安婦たちに謝罪せよ」)」より


徴用工にせよ、慰安婦にせよ、「日本の罪を認定せよ」を前面に押し出すスタイルにトレンドが移ったようです。

これは逆に言うと、今までどこも(誰も)公的に日本の罪(?)を認定していなかった、ということです。
そりゃそうです、誰も立証できなかったのですから。


そもそもこの「日本の罪」とは何でしょう?
慰安婦も戦時徴用も、戦争犯罪にはあたりません。当時は売春は合法(違法ではなかった)ですし、戦時徴用は法的に整備されています。(大戦に参加した国は多かれ少なかれ実施しています)

そして日本政府は慰安婦の存在も徴用工の存在も否定していません、認めています。


ということは、「日本の罪」についての論点はそれらが「戦争犯罪=重大な人権侵害」にあたるか、またはその状況、ということになります。

ここで韓国は「強制連行」という虚構を持ち出して、「慰安婦」「徴用工」という言葉に「強制連行」のイメージを結びつけることで「日本の戦争犯罪」という主張をするわけです。
でも、先に述べたように「誰も立証できていない」んです。


何度も言いますが、当時は慰安婦(売春)は違法ではありません。戦時徴用は法律で整備された制度です。
日本側が発覚を恐れて秘密裏にコソコソ実施した、などということは考えにくいことです。
それなのに目撃者が一人として存在していないのは、なぜなのでしょうか?


この背後には、徴用工の共同協議体と同じ命題があると感じています。
すなわち、「日本による朝鮮併合は源泉無効(違法)である」という命題です。

大韓民国慰安婦に謝罪せよ」…大韓民国を含めるのも、先に持ってくるのも、「日本による違法な併合を認めて謝罪せよ」という本音が垣間見えている所のように思えます。