2021年度の中学教科書、領土教育を強化する話

2021年度から使用される中学の教科書検定の結果が出ました。

全教科で「アクティブラーニング」実施を目標に掲げているようで、グループ活動や対話重視の教育充実を目指していく方向のようです。
学習内容が大幅に削られた所謂「ゆとり」教育の頃に比べて内容は5割増になっています。(恐らく、教育格差が最も拡がったのはゆとり世代ですよね…)
先生の負担が増しそうです。フォローアップが今後大きな課題になりそうです。

論理思考を育てる、という名目のプログラミング教育は技術や数学、理科の教科書と情報リテラシーについては道徳や公民、国語、保体など、分散して掲載されています。
新たな教科を設けるよりは教師の負担は軽いのかもしれませんが、「論理思考を育てる」というふんわりした目標到達のためには迂遠な気がしなくもありません。
正直、プログラミングを授業で実際にやらせてしまう方が手っ取り早いです。
特定の条件を満たすときにだけ処理を実行するif文はそのものズバリ論理的思考ですから。
3年掛けて何かアプリを一つ作り上げるくらいのことはさせても良い気がします。


社会の教科書は、より領土教育を充実させるような内容となっているらしく、毎度のことですがお隣から苦情が出そうです。


ニューシースの記事からです。

「独島、日本の地」歪曲日中学校教科書検定通過(総合)


「独島は日本の領土」という歪曲された主張を載せた日本の中学校教科書が24日、検定を通過した。

24日、読売新聞、毎日新聞などによると、文部科学省(以下、文部省)はこの日、2021年から全国の中学校で使用される教科書の検定結果を発表した。

読売は「すべての社会の教科書」には、竹島竹島・日本が主張する独島名)を「日本固有の領土」と表記するなど、「領土教育を充実した」と伝えた。

毎日によると、19個の教育書の中で、日本の「固有の領土」と明記された領土は北方領土(クリル列島の日本名)は18個、独島が16個、尖閣(中国名・魚釣島)諸島が15個だった。

(中略)

特に、今回の検定を通過した社会科教科書のうち、山川出版の教科書は「従軍慰安婦」という表現を復活させたと産経新聞が伝えた。

(中略)

ただし、私たち女性家族部はホームページを通じて「従軍慰安婦」という言葉は使用に注意を払う必要があると紹介している。女性家族部は「1990年代の日本では『従軍』という言葉には、従軍記者、従軍看護師のように自発的に軍に続いた意味がない方されている。強制的に日本軍「慰安婦」を動員した歴史的責任を隠蔽させる点で、使用に注意を払うべき用語である」と紹介している。

ニューシース「"독도 일본땅" 왜곡 日중학교 교과서 검정 통과(종합)(「独島、日本の地」歪曲日中学校教科書検定通過(総合))」より一部抜粋


私個人の経験則で言わせてもらうと、日本側の韓国絡みの記述において(匿名掲示板等の無責任発言を除く)、教科書の記述そのものに難癖を付けているものは見たことがありません。

「韓国の教科書には○○と記載されているため、そうした知識が刷り込まれ、このような発想になる」と、韓国の日本に対する態度の土台に教科書記述や教育のあり方などがある、と説明されているものは見たことがありますし、ある程度事実だと思います。ですが、「韓国の教科書は歪曲だ」というのは見たことがありません。
※教科書に記載されているが、学術的な根拠がない、という指摘は見たことがありますが、なんの検証も確証もなく「歪曲だ」と糾弾しているものは見たことがありません。


領土教育に力を入れるのは良いことだと思います。「ここは日本の領土だ」と刷り込みを強化しろ、と言っているわけではありませんよ。ちゃんと教えておけば情報アンテナが建つからです。

小・中・高の教育というのは、いかに情報アンテナを多く建てられるかが大事だと思います。
アンテナがあると、メディアやネットで飛び交っている情報に対して感度が上がります。アンテナに引っかかると興味が湧きます。
興味が湧いて調べていくうちに情報が精査され、学校で教えられたことと違う、と感じる人がもしかしたら出てくるかもしれません。

それはそれで良いんです。
ただし、人から教えられたことを鵜呑みにせずに、自分で可能な限り調べて、色んな意見を聞いて、自分の中で噛み砕いて精査して…そこが大事だと思いますし、心がけたい所だと思っています。
一から十まで全て独自の考えです、なんて人は存在しません。どこかの時点で何らかの形で必ず「誰か」の考えに影響されています。(最も身近な大人である両親、教師の影響は絶大)

入り口のきっかけ作りとして学校教育は活用されるべきで、そういう意味ではボカサずちゃんと記載する、というのは良いことです。