地球から約2400光年先で、約1万〜2万年前に起こった超新星爆発により放出されたガスの残骸を「はくちょう座ループ」と呼びます。
外縁は毎秒350kmの速度で拡大し続けていて、満月の見かけの大きさの直径(視直径)の約45倍程度という広範囲に広がっています。
あんまり巨大なので、はくちょう座ループの一部が別個の星雲として名前が付いていたりします。
上の画像はハッブル宇宙望遠鏡によって撮影された「はくちょう座ループ」の一部です。
広域惑星カメラ2によって撮影されたものです。
赤外線や紫外線は人の目には見えないので擬似的に着色されたものですが、一見、壁紙画像のように見えませんか?
ちなみに、全貌は↓です。9枚の画像を継ぎ接ぎして作ってあるそうです。
超新星爆発は恒星が死ぬ時に起きるとされていますが、こうして飛び散ったガス雲の中から新しい星が生まれると考えると、大きな循環の中の一段階に過ぎないのかもしれません。