ベルリン市に少女像が設置された話

ドイツのベルリンに新たに少女像が設置されました。 あくまで「芸術作品」としての展示のようです。
一応、日本政府は撤去に向けて動くようですが、難しいでしょうね。

SBSの記事からです。

官房長官、ベルリン少女像の設置に「極めて遺憾」


(前略)

日本政府のスポークスマンである加藤長官は今日(29日)の定例記者会見で、ドイツのベルリン市内に建てられた少女像は、日本政府の従来の立場と両立できない、と指摘しました。
彼は続いて、日本政府は様々な関係者と接触して既存の立場を説明するなど、引き続き少女像撤去のために努力すると述べました。

(中略)

先立って去る25日、ベルリンの街に韓国関連の市民団体であるコリア協議会による主導で少女像が設置され、28日に除幕式が行われました。
ドイツに少女像が設置されたのは今回が3件目であり、公共の場に建てられたのは初めてです。

(後略)

SBS「日 관방장관, 베를린 소녀상 설치에 "지극히 유감"(日官房長官、ベルリン少女像の設置に「極めて遺憾」)」より一部抜粋


ベルリンの関係者は日本のTBSの取材に対して、ベルリンは公共の場所での芸術に対して開放的であり、あくまで芸術作品として1年間期間限定で設置を許可した、という趣旨の返答をしています。
期間限定、ということは空いていた年更新の作品展示スペースを借り受けた、ということなのかもしれません。

引用したSBSの報道では「1年限定」の話には何故か触れていません。


いずれにせよ、正式な手続きを経て正式に許可されたものであるのなら、「芸術作品」と言い張っている間は過度な反応はしなくて良いと思います。

もちろん、多くの日本人はこの像に多大な「政治的意味」が込められていることは知っていますでしょう。
ですから、日本政府として正式にドイツの関係者には韓国国内での意味、日本の公式見解を伝えることは必要です。

けれど、正面切ってドイツ人に説明したところで、自分たちは善意の第三者と思っているドイツ人に理解してもらえるものでものありません。
決して強硬策には出ないように。米カリフォルニアのグレンデール市の二の舞いにならないように注意すべきです。