ベルリン慰安婦像撤去命令に停止仮処分申請する話

ベルリンに設置された慰安婦像の「撤去命令」に対して、命令停止仮処分申請をするそうです。
ミッテ区が「日本軍云々〜性奴隷云々〜」の碑文を問題視しているなら、像自体の撤去ではなく碑文の交換をまず言ってくるのが筋、ということらしいです。
慰安婦像(少女像)のそものが持つ政治的メッセージ性の方が問題だろうと思うんですけど。


ファイナンシャルニュースの記事からです。

「ベルリン少女像」撤去命令停止仮処分申請する


(前略)

11日(現地時間)、海外メディアによると、少女像設置を主導した現地の韓国関連の市民団体であるコリア協議会(Korea Verband)は12日、ベルリン行政裁判所に撤去命令の執行停止仮処分を申請する予定である。

日本軍慰安婦被害者を称える少女像は、国際的に戦争時の女性の被害問題を知らせるために管轄のミッテ区の許可を得て、先月末に公共の場所である通りに設置された。

(中略)

碑文には第二次世界大戦当時、日本軍がアジア・太平洋全域で女性を性奴隷として強制的に連れて行き、このような戦争犯罪の再発を防ぐためのキャンペーンを行う生存者の有機に敬意を評する、という説明文言が表示されている。
正義記憶連帯が寄贈したという文言もある。

ある消息すぎは「ミッテ区が碑文を問題視したが、その場合、像の撤去ではなく碑文交換の要求が先という判断が法律上出てくる」とし「行政当局の無理な行政命令であるため、司法当局が仮処分申請を受け入れる可能性を大きく見ている」と述べた。

一方、ドイツ現地では少女像撤去反対請願運動が始まった。
請願サイトによると、この日の午後2字までで1千769人が署名した。請願サイトの統計情報を見ると、署名者のほとんどがベルリンなどドイツ居住者であることが分かった。


(後略)

ファイナンシャルニュース「'베를린 소녀상' 철거명령 정지 가처분신청 한다(「ベルリン少女像」撤去命令停止仮処分申請する)」より一部抜粋


「国際的に戦争時の女性の被害問題を知らせるために〜云々」…これは記者が勝手に書いたことでしょうか?それともコリア協議会の公式の見解でしょうか?
どちらかは分かりません。

ですが、ミッテ区の話と食い違っていますね。ミッテ区は飽くまで「芸術作品」として設置を許可したのであって、女性被害云々を知らせるための運動に協賛したわけでも許可したわけでもありません。

韓国にとっての「慰安婦像(少女像)」がこうした意味を持つのであれば、対外的に間違った(意図しない)メッセージをベルリン市は発することになります。
ベルリン市がどういうつもりか、ではなく、像を見た人間がどう受け取るか、が問題になってくるのです。 ですから、設置すること自体が不適切だったわけです。
申請自体を不適切と判断すれば、却下は不当な行政命令ではありません。


署名の参加者は「ベルリンなどドイツ居住者」としていますが、別にドイツ人とは書いていません。ミスリードは狙っていそうですが。

ドイツ語は、ほぼほぼ分からないのですけれど、英語での配信も行っているニュースサイトを4〜5箇所確認してみましたところ、慰安婦像関連の記事はヒットしませんでした。
ドイツ人の興味を大きく引いているわけではないようです。せいぜい360万人規模の都市で1,769人の署名が集まる程度の関心度ということでしょう。


ドイツには、この像の扱いをどうするかは非常にシビアでセンシティブな問題として真摯に対応して欲しいものです。
そしてこれに懲りて、もう慰安婦・徴用関連の団体には関わらないことです。