世界最高のK防疫の韓国、コロナ回復力指数で4位の話

ブルームバーグが独自にコロナ対応に上手くあたった国をランキングしました。
考慮されるのは、直近1ヶ月の10万人あたりの感染者数、致死率、検査能力、ワクチン供給契約の確保状況、国内医療体制、都市封鎖による移動の自由の制限...などなど10項目の指標です。

結果、韓国は第4位でした。
対象53ヵ国中の4位なので、まずまずの結果です。が、なんと日本は2位でした。
韓国では連日日本の感染者数増加やGo Toについて報じており日本の対応はもはや「失敗」というのが大方の見方です。
失敗した日本に世界最高のK防疫が負けたというので、コメント欄は「デタラメだ」や「ブルームバーグも日本の資産で動いた」などとなかなかの荒れっぷりです。


マネートゥデイの記事からです。

「コロナ対応よくやった」日本2位、韓国4位...なぜ?


韓国がブルームバーグ通信が分析指数化したコロナ19対応を上手くやった国ランキングで4位を記録した。1位はニュージーランドだった。
24日、ブルームバーグは23日(米国時間)時点で「コロナ回復力指数」を公開してこのように明らかにした。

(中略)

これによると、1位はニュージーランド、2位は日本、3位は台湾で大韓民国は4位だった。

(中略)

日本が2位になったのには、強い封鎖令はなかったが社会的信頼性が高く、市民が積極的にマスクをして混雑した場所を避けていると説明した。また、過去の結核に対応していた追跡チームを介して医療体制を維持していると付け加えた。重症患者は現在331人で多くないことも順位に貢献した。日本のコロナ19累積患者は13万人、死者は約2000人である。

ブルームバーグは韓国については別途の説明はしなかった。ただし、上位10ヵ国が共通して効果的なコロナ19検査と追跡システムを持っているとし、 「(これは)韓国が実装した方法」と伝えた。 スコアは最近1ヶ月の致死率、社会的封鎖程度で1〜3位の国よりも相対的に低く評価された。

マネートゥデイ「"코로나 대응 잘했다" 일본 2위, 한국 4위..왜?(「コロナ対応よくやった」日本2位、韓国4位...なぜ?)」より一部抜粋


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ブルームバーグの日本語版で元記事が読めます。
それによると、マネートゥデイの記事にあるような、トップ10の国々の手法が韓国発であるかのようにミスリードすることは書かれていません。


一方、韓国の手法に象徴されるように、効果的な検査や追跡調査はトップ10のほぼ全ての国の共通項だ。韓国は感染拡大から数週間以内に国産の診断キットを承認し、ドライブスルー方式の検査拠点を最初に導入した。感染者の足取りをクレジットカード履歴チェックや監視カメラで追う調査員も備えた。2015年の中東呼吸器症候群(MERS)流行で苦労した経験を生かした。


このように書かれているのみで、素直に読めば「ドライブスルー方式の検査拠点は韓国が最初に導入。国産の検査キット承認も早かったよね」としかなりません。(実際、日本のクラスター班は韓国の追跡システムとは関係ありませんし)
ちょっと意地悪言わせてもらうと「韓国がやっているような検査と追跡調査の徹底(K防疫)はトップ10のほぼ全ての国が行っている基本的なこと」であるので目新しいものではなく、これ以上記事内で韓国について言及する必要が無かったのかもしれません。


コメント欄はかなり荒れています。「日本のロビーだデタラメだ」って。
自国ニュースの「世界がK防疫を絶賛」に慣れきっているからデタラメに感じるんでしょうね。