南北関係より日韓関係を先になんとかすべき、として外交戦略が練られているらしいです。
でもこれは現在の日韓関係を憂いてではありません。最終的には南北関係のためにはそうするのが順調にいく、というだけの話です。
東亜日報の記事からです。
［単独］政府高官「韓日関係、南北より優先」...任期末の文政権、三角協力の復元に乗り出す
ムン・ジェイン政府が任期末の外交戦略の最優先事項に韓日関係の修復を挙げ、南北関係復元に向けて、韓日関係から先に改善するという構想を検討しているという。米国のバイデン政府が北韓、中国問題で韓米日三角協力の重要性を強調しながら韓日関係の改善を注文しているため韓日関係を先に解決してこそバイデン政府と対北政策の調整が順調にいくと政府が判断したということだ。
政府高官関係者は14日「南北関係復元より韓日関係復元を先にしなければならない」とし「現在、韓国の外交安保が早急に解決しなければならない課題が韓日関係復元」と明らかにした。このため、政府当局者らはバイデン政府との疎通の過程で韓国が韓米日三角強力に参加する考えを先に明らかにし、韓日関係改善に向けた韓国の努力を説明し、米国も韓日関係の改善への役割を果たして欲しいという趣旨で話している、と関係者は伝えた。
（後略）
東亜日報「[단독]고위당국자 “한일관계, 남북보다 우선”… 임기말 文정부 삼각공조 복원 나선다（［単独］政府高官「韓日関係、南北より優先」...任期末の文政権、三角協力の復元に乗り出す）より一部抜粋
前から言われていますが、バイデン政府が日米韓協力を重視しているので南北関係のためには日韓関係をどうにかしないといけない、というヤツです。今までは主に報道レベルでそうした主張が出ていたのものが、政府内で実際に検討が始まっている（らしい）という記事ですね。
ムンさんは明らかに「南北宥和」を自身の大統領としての遺産にしよう考えています。そのためには日本に対してもスリ寄るだろうと思うのです。
任期は残りわずかです。日本に対して多少折れたとしても次の政権になればリセットされるのですから。
日本としては周辺国との関係が良好であることは決して悪いことではありません。
でも韓国は政権が交代すると「初期値に戻す」ことを意識しておかないとダメですね。しっかり言質を取って合意文書として記録を残して出来るものは公表してしまうことです。
また、北朝鮮自体の脅威はなんら変わっていない、ということも重要です。
ここら辺りを韓国がどう考えているのかについても質しておくべきでしょう。
