韓国憲法裁判所が「朝鮮人戦犯」の訴えを却下した話

韓国のB級・C級戦犯憲法裁判所に「韓国政府が日本政府に対し、自分たちへの賠償責任について積極的に働きかけないのは基本的人権を侵害している」として訴え出ていた件が却下されました。

とりあえずこの件はここで止まると思われます...多分、ですが。

慰安婦訴訟は、2015年の慰安婦合意の後に憲法裁判所にこの合意が「違憲だ」として訴え出ています。その際、「憲法裁判所が判断する問題ではない」としたものの同時に慰安婦合意には「いかなる法的拘束力も無い」との見方を示しました。そこからは基金を解体して合意を形骸化したり、賠償命令を出したりとやりたい放題です。

今回は一応、はっきりと「却下」の判断が下されましたので、元戦犯訴訟という流れには今の所ならなさそうです。

聯合ニュースの記事からです。

憲法裁判所、「朝鮮人戦犯」被害者の憲法請願を却下


憲法裁判所が日本軍として動員され戦犯として処罰された朝鮮人被害者らが政府の積極的な賠償問題の解決を求めて提起した憲法請願に対し、却下の決定を下した。


憲法裁判所は31日、朝鮮人戦犯生存者の会である東進会会員と遺族らが、韓国政府が自国の戦犯問題を放置し、基本的人権を損害しているためこれを確認して欲しいと出した憲法請願審判事件で裁判官5(却下)対4(違憲)の意見で却下を決定した。


憲法裁判所は「国際戦犯裁判所の判決による処罰で受けた被害について政府に韓日請求権協定による紛争解決手続きに進まなければならない具体的な作為義務が認められるとは考えにくい」と説明した。


(後略)


聯合ニュース「[2보] 헌재, '조선인 전범' 피해자 헌법소원 각하(憲法裁判所、「朝鮮人戦犯」被害者の憲法請願を却下)」より一部抜粋

ナニ言ってるのかちょっと分からないと思います。

戦犯っていうのは当然、太平洋戦争での戦犯です。戦争当時、日本軍に所属していた朝鮮系の兵士たちも戦後裁判で戦犯になった人たちがいます。その賠償を韓国政府が積極的に日本政府に求めないのは違憲、とそんな訴えを起こしていたわけです。

...やっぱりナニ言っているのか分からないと思います。

彼らの理屈としては「徴用されてやったこと(自分の意思ではない)なのに戦犯にされた」→「私は被害を被った」→「日本は賠償すべき」です。

ちょっと意地悪な見方をすると「自分が戦犯にされたのは日本が負けたせい」とも聞こえますね。

この理屈が通るなら何をしても「会社が悪い」「社会が悪い」で通りますよって話です。

必要であれば韓国政府が面倒見ればいいでしょうに。