ムンさんの「任期末支持率」、歴代大統領の中で過去最高との話

韓国ギャラップによる世論調査で任期末期におけるムンさんの支持率が、歴代大統領の同時期の支持率と比較して最高との結果がでたそうです。
最近支持率が上がるようなことしてましたっけ?と不思議に思っていたのですが、韓国メディアのマネートゥデイも同じ疑問を持ったようで検証記事があがっていましたのでご紹介します。

 

 

マネートゥデイの記事からです。DJというのはキム・デジュンさんのことです。

「任期末40%実話か」ムン支持率、DJも超える歴代最高..なぜ


(前略)

今月14日、韓国ギャラップの1月第2週の定例調査で、ムン大統領の職務肯定率は42を記録した。否定率は53%。

政党支持も共に民主党は33%、国民の力34%で1%の差で押されているが、大統領の国政に対する肯定的な評価は40%を上回る。民主党のイ・ジェミョン大統領候補の支持率(37%)も上回る。

(中略)

ムン大統領は昨年10月〜12月、つまり執権5年目の第3四半期に平均支持率37%を確認した。ギャラップによると、これは直接選挙制度復活以後、歴代大統領の中で最も高い。
第13代のノ・テウ大統領は同じ時期の1992年5月に12%、キム・ヨンサム大統領は8%(1997年8月)につけた。キム・デジュン大統領は28%(2002年9月)を維持したが、ノ・ムヒョン大統領は27%(2007年9月)、イ・ミョンバク大統領は23%(2012年7〜9月)と少しずつ下がっている。
第18代のパク・クネ大統領は2016年12月、弾劾訴追案可決で職務停止したので5年目の評価数値が無い。

(中略)

ムン・ジェイン大統領の時代は国論分裂が激しかった。統合の大統領を標榜したが、現実は難関の連続だった。失敗した政策も少なくない。しかし任期終盤の支持率は30%後半と40%台を維持する。その理由はなんなのか。

強力なファン層を背景とした、なかなかバラけない支持層があると思われる。それだけでは物足りない。ギャラップの1月第2週の調査で肯定的な評価をした者は「コロナ19対策」(28%)、「外交/国際関係」(17%)、「最善を尽くす/熱心にする」(6%)の順で理由を選んだ。

国民はコロナ19危機に政府が総力で対応すること、ムン大統領が米中間で東奔西走しながら外交に乗り出したことをそれなりに認めているわけだ。

(中略)

もちろん考えることもある。否定的な評価をした者は「不動産政策」(29%)、「コロナ19対応が不十分」(15%)、「経済/民生問題解決不足」(8%)、「北韓関係」(7%)の順で理由を挙げた。

(中略)

世代別にバランスの取れた評価を受けていないのも限界だ。年齢別では20代の肯定的な評価が28%と最も低い。30代は45%を経て、40代は51%、50代は49%で最も高い水準だ。続いて60代と70代以上はそれぞれ38%へ下落する。否定的な評価は肯定的な評価とは逆に20代が最も高く、40〜50代では低かった。

20代と60代以上の否定評価、つまり強力な拒否感情は国民の力が、いわゆる「世代包囲網」でユン・ソクヨル大統領候補支持勢力の結集を狙う背景だ。不動産政策の失敗が無かったらより高い国政支持率を維持し、様相が今とは違っていただろうという推定も出来る。

(中略)

韓国ギャロップは11〜13日、無線電話RDD標本フレームから無作為に抽出した番号で電話調査員のインタビューを実施した。回答率は14%で全国の成人1001人に調査した。標本誤差は95%、信頼水準±3.1%。(後略)



「"임기말 40% 실화냐" 文 지지율, DJ도 넘어 역대 최고..왜(「任期末40%実話か」ムン支持率、DJも超える歴代最高..なぜ)」より一部抜粋

課題はあるとしつつも、マネートゥデイ的にはムンさんへの評価を喜んでいるのかなと思えました。

が、これ最後まで読んだらアレ?となりました。
せっかくイロイロ理由を考察してくれているのに、なんか全部吹っ飛ぶというか...だって回答率が14%しか無いんですもの。1001人に聞いて14%ってことは140人くらいしか答えてないってことです。
これは私見でしかありませんが、支持率調査の電話が掛かってきた際に積極的に回答するのは支持者が多いんじゃないかと思っています。残りの860人の回答次第でこの結果は全く異なるものになるでしょうね。