ユン政権への否定評価が60%を超えた話

韓国ギャロップが行う世論調査でユン政権に対する否定的評価が60%を超えました。就任2ヶ月目としては異例のことです。

 



中央日報の記事からです。

ユン否定評価60%突破「歴代級の速度」..「就任ダック」まで出る[韓国ギャラップ]


22日、ユン・ソンニョル大統領の国政運営に対する否定評価が初めて60%を突破した。就任して73日ぶりのことだ。

韓国ギャラップが19日~21日に全国満18歳以上の1000人にユン大統領が現在大統領としての職務を上手く遂行していると見ているか尋ねた結果、肯定評価は32%で先週と同じだった。しかし、否定評価は先週より7ポイント上昇した60%だった。

ユン大統領に対する否定評価は歴代大統領に比べ速い速度で増加している。韓国ギャラップの世論調査でパク・クネ、ムン・ジェインの大統領職務否定評価が初めて60%台になったのは各々執権3年目であった2015年1月第3週(60%、年末調整・増税論難)、執権4年目であった2021年4月第3週(62%、4.7再補欠選挙後)だった。就任2ヶ月で支持率が急落するのは任期末のレームダックではなく「就任ダック」という声まで出ている。

(中略)

回答者らはユン大統領が職務遂行を上手くできずにいると見る理由として、人事問題(24%)を最も多く挙げた。この他にも「経済・民生を見ていない」(10%)、「経験・脂質不足/無能さ」(8%)、「独断的/一方的」、「疎通不十分」、「職務態度」(以上5%)、「政策ビジョン不足」(4%)、「前政権との摩擦/前政権のせい」、「公約実践不足」(以上3%)などの理由を挙げた。

ユン大統領が職務を上手く遂行していると見る回答者たちは「疎通」と「主観・所信」(7%)を肯定的な点に挙げた。「決断力/推進力/粘り強さ」、「前政権克服」(以上6%)、「公正/正義/原則」、「熱心やる/最善を尽くす」(以上5%)などの回答も出た。

(後略)



中央日報「尹부정평가 60% 돌파 '역대급 속도'..'취임덕' 말까지 돈다 [한국갤럽](ユン否定評価60%突破「歴代級の速度」..「就任ダック」まで出る[韓国ギャラップ])」より一部抜粋

退任間近の大統領に求心力が無くなり国内政治を上手くまとめられなくなることを、足を引きずるアヒルに見立てて「レームダック(足の悪いアヒル)」と言いますが、「就任ダック」って...それだけ期待が大きかったということでしょうか?大統領さえ代われば上手くいく、と。
ある意味、対米政策は米寄りを明確にアピールすることで一定の効果を得ているでしょう。
ただまだ口先だけ感が否めない部分があって具体的な行動としては見えてきません。
そのせいか「見返り」は十分ではなく、少なくとも韓国は「国格」に相応しい扱いを受けているとは考えていないはずです。結局スワップの話も出てきませんでしたし、目に見える成果が無いことが不満に繋がっているように思います。

余談ですがアヒルの意味の「ダック(덕)」と「徳」は同じハングル表記です。