やられたらやり返す的な何か?な話

韓国の電力会社4社に検察の家宅捜索が入りました。
ムン政権下の「脱原発」政策を円滑に進めるために、当該電力会社の幹部(意思決定部)を政権の意向に従う人材に置き換えたかったのではないか、そのために産業部から圧力があったのではないか...そんな疑惑がありました。
というのも、残り任期が1〜2年残っていたにも関わらず4社の社長は一斉に辞表を提出する(2017年9月20日受理)という不自然な流れだったためです。
疑惑が提起されたのは3年前です。

そして月城(ウォルソン)原発です。2018年6月に早期閉鎖が決まりました。(2019年12月、原子力安全委員会により採決)
しかし後になって閉鎖を決めた際の監査に問題(過小評価)があったことが発覚。ムン政権の「脱原発」政策に忖度した疑いがあるとして、検察が動きました。
当時の検察総長が次期大統領であるユン・ソクヨルさんです。検察改革を進めていたムン政権(チョ・グクさんやチュ・ミエさんら当時の法相)と真っ向対立する形となりました。

そんなユンさんが次期大統領となり、就任直前のこの時期に「3年寝かせた疑惑」に対して家宅捜索...これは偶然でしょうか?イロイロ準備してたら、たまたまこのタイミングになっただけ?

 



ニューシスの記事からです。

「産業部ブラックリスト疑惑」電力会社の緊張「状況を見守る」


(前略)

電力会社によると、韓国南東発電、南部発電、西部発電の電力会社4社の本社では、この日午前から検察の家宅捜索が行われている。

今回の家宅捜索は、国民の力の前身である自由韓国党が2019年1月に提起した「産業部人事ブラックリスト疑惑」によるものだ。

これに関連して今月25日には産業部原発関連部署と企画調整室、革新行政担当官室、運営支援課など人事関連の中核部署を対象に押収捜査が行われた。

この疑惑は現政権が脱原発政策を推進する中で人事コードを合わせるために上部が手を打ち、結果的に韓国電力傘下の電力会社4社の社長が辞表を出した、という内容だ。

(中略)

これを受け、自由韓国党はペク・ウンギュ元産業部長官、イ・インホ元次官ら4人を職権乱用権利行使妨害の疑いで告発し、検察は告発状を受けて3年振りに強制捜査に着手することになった。

(中略)

家宅捜索が行われたは背景にも関心が集まっている。
政府の脱原発政策と関連した「標的捜査」が再び始まるのではないかという厳しい反応も出ている。

(中略)

2020年11月、大田地検は「月城原子力発電所1号機の早期閉鎖」に関する疑惑で産業部と韓国水力電子力、韓国ガス公社本社などを家宅捜索したことがある。
その後、当時検察総長だったユン・ソクヨル次期大統領は辞任することになったが、これは「月城原発」関連捜査によるものだという見解が多かった。

実際にユン次期大統領は「政治に参加するようになったのは脱原発、月城原発事件と無関係ではない」と言及している。
政権交代を控えて「軍規引き締め」に出たという見方もある。

(後略)



ニューシス「'산업부 블랙리스트 의혹' 발전사 초긴장.."상황 지켜봐야"(「産業部ブラックリスト疑惑」電力会社の緊張「状況を見守る」)」より一部抜粋

嫌なんですけど「復讐」とか「報復」とかいう言葉がついつい思い浮かびます。

そういえば、北に原発関連のデータをUSBで渡した疑惑なんてものもありましたね。ムンさんを追い詰めるのは、やはり原発ネタってことでしょうか?