韓国の大学の経済・経営学科の教授204人を対象に、韓国経済の現状と先行きに関するアンケートを採ったところ、およそ半数の52.7%が現状を「2008年の金融危機と似てるかもっと悪い」もしくは「IMFの時と似ているかもっと悪い」と答えたとのことです。
韓国メディアの記事で現状を「金融危機」や「経済危機」と伝えているものはありません。「このままだと危ない」的な記事はたくさんありますが。
しかし、52.7%の専門家はすでに「危機的局面」と認識しているということではないでしょうか？
聯合ニュースの記事からです。
専門家の半数、「韓国経済、2008年の金融危機に似ているか、より厳しい」
（前略）
韓国経営者総協会（経総）が全国の大学の経済・経営学科教授204人を対象に、最近の経済状況と2023年の経済展望に関する意見を尋ねた結果、52.7%が現在の経済状況を「2008年のグローバル金融危機の時と似てるか、より厳しい」と診断したと13日明らかにした。
回答を見ると、2008年危機の時と似ているとした答えが27.1%で、IMF通貨危機ほどではないがグローバル金融危機よりさらに厳しいという答えが18.7%と出とており、IMF通貨危機の時と似ているか、さらに厳しいという答えも6.9%に達した。
厳しい経済状況の主な原因としては57.4%が「ロシアーウクライナ戦争、米中覇権争い、エネルギー価格など全世界的経済・政治リスク」を挙げた。続いて「対外依存的な韓国経済・産業構造」（24.0%）、「政策当局の迅速な危機対応が不十分」（11.3%）、「グローバルスタンダードに遅れた法・制度」（7.4%）の順だった。
来年の韓国経済成長率については1.5%超過～2.0%以下という予想が66.2%、1.5%以下という見通しが13.2%で、79.4%が2.0%に達しないと見通した。2.0%超過～2.5%以下は20.6%にとどまり、2.5%を越えるという回答はなかった。予測値の平均は1.87%だった。
韓国経済が回復する時点では53.9%が2024年、24.0%が2025年以降を挙げ、2024年以降という見通し（77.9%）が優勢だった。来年に回復が予想されるという意見は22.1%だった。
（後略）
聯合ニュース「전문가 절반 "韓경제, 2008년 금융위기 비슷하거나 더 어려워"（専門家の半数、「韓国経済、2008年の金融危機に似ているか、より厳しい」）」より一部抜粋
物価上昇のピークは来年の第1四半期との見方が優勢（47.1%）です。これは米国の基準金利引き上げが一先ず落ち着いて、韓国の基準金が3.50%水準で引き上げが止まることを前提にしていると思われます。
記事中の「52.7%が現在の経済状況を『2008年のグローバル金融危機の時と似てるか、より厳しい』と診断した」は正確ではありません。52.7%ではなく、45.8%（27.1% + 18.7%）がこのように答えています。
残りの6.9%は「IMFの時の似てるかもっと悪い」です。
どちらも「危機的状況」という認識としてなら同じ意味ですが、アンケートの設問集計としては分けて伝えるべきかと。
記事へのコメントは179件。反応は「おすすめ：17 いいね：14 感動：10 怒り：368 悲しい：12」です。
「国の経済がこんな有様なのに大統領はどうするのか
無知で無能で...本当に心配だ」（共感283 非共感3）
「無知と無能を恥じない大統領
オウムのように『法と原則によって厳重に処理する』と言う大統領
2024年までではなく、今後5年間は経済暗黒期です
検察の野郎ども*1だけ暮らしやすくなりそうだね～」（共感170 非共感3）
「腐れユン*2は経済のことなど知らず、頭が痛くて関心もない。
告訴告発とかだけに関心がある」（共感118 非共感2）
「総体的な外交失敗が経済危機をさらに煽る」（共感95 非共感4）
「いや、どうしたら6ヶ月であっという間に...」（共感73 非共感8）
ユンさんが効果的な対策を打ち出していないことは事実としても、専門家の考えは対外要因との見方が多勢です。ムン政権の頃から兆しはあったでしょうに。敢えて言うならユンさんはタイミングが悪かったですかね、色々と。
