クリスティアーノ・ロナウド選手が「名誉韓国人」認定されてしまった話

韓国対ポルトガル戦、見ごたえありました。後半アディショナルに入ってからまさか逆転するとは。そういえばカメルーンアディショナルタイムに得点してブラジルに勝ってましたね。決勝リーグにこそ進めませんでしたが、確かアフリカ勢がブラジルに勝つのは史上初だったはず。こういうことがあるから面白いんですけど、特に今大会はあっちこっちで波乱尽くしな気がします。

正直、韓国のプレースタイルは若干ラフで、「ゴリ押す」感じがしてあまり好みではないんですが、今回はこれがハマった感じです。お見事でした。

特に韓国が同点に追いついたCKは、ロナウドの背中に当たって弾かれたところを押し込んだものだったので、結果如何に関わらずネタにされるんだろうなぁ、とは思っていたのですけれど「背中アシスト」でまさかの「名誉韓国人」とは予想以上でした。

 



アジア経済の記事からです。

ナルカンドゥ→ハンバンドゥになった...「ロナウドありがとう」住民登録証のパロディまで


韓国で「ノー・ショー」議論で韓国ファンに嫌われていたポルトガルのサッカー選手クリスティアーノ・ロナウド(無所属)が意外な歓声で迎えられている。2022カタールW杯ベスト16入りに少なからぬ貢献をしたからだ。

韓国のネット民はロナウドの助けのお陰で韓国が16強に進出できたとし、ベント*1号のユニホームを来たロナウドを合成したり、ロナウドの住民登録証を合成して製作するなど、皮肉交じりの感謝を伝えている。

パウロ・ベント監督率いるサッカー韓国代表チームは3日午前(韓国時間)、カタールのアル・ライヤーンのエディケーション・シティ・スタジアムで行われたポルトガルとのカタールW杯1次リーグH組最後の3次戦で2-1で勝利した。br /> ウルグアイとの初戦に0-0で引き分けた後、ガーナに2-3で敗れた韓国は1勝1分け1敗(勝ち点4、4得点4失点)となり、ポルトガル(2勝1敗)に次ぐH組2位で、各組1、2位が出場するベスト16入りを果たすことになった。

この試合の主役は先制ゴールを決めたキム・ヨングォン蔚山)、決勝ゴールの主役ファン・ヒチャン(ウォルバーハンプトン)をはじめ代表チームの選手たちだが、ロナウドも大きく貢献した。
0-1でリードされていた前半27分、左からイ・カンイン(マヨルカ)が左足で蹴り上げたコーナーキックロナウドの背中に当たってゴール前に落ちた。
ちょうどゴール前にいたキム・ヨングォンが倒れながら放った左足のボレーシュートポルトガルゴールを開いた。

前半42分には、ビティーニャ(パリ・サンジェルマン)の中距離シュートをキム・スンギュが弾いたのが、ちょうどロナウドの前に流れた。
これに対し遅滞なく身体を飛ばしたロナウドがダイビングヘディングシュートに繋げた。
しかし全く合わせられなかったのか、ロナウドとゴール前のキム・スンギュの間には誰も居なかったがシュートはゴールポストとは程遠い方向に早いスピードで飛んだ。
まるで守備陣が慌てて危険地帯からボールをクリアする姿と似ていた。
事実上、前半だけでっロナウドのお陰でベント号は2ゴールを稼いだわけだ。
 「背中アシスト」がなければキム・ヨングォンのゴールも難しく、ダイビングヘディングシュートも一般的な攻撃手なら入れる確率もかなり高い機会だった。
 
 ロナウドは韓国と悪縁で絡んでいる。
(中略※2019年の「ノー・ショー」に触れ)

そんなロナウドが韓国戦で「活躍ではない活躍」をすると、韓国のネット民たちはロナウドに嘲弄交じりの感謝を表している。
 「ナルカンドゥ」というニックネームは「ハンバンドゥ」に変わった。「韓半島」と「ロナウド」を組み合わせた新造語だ。
 「ロナウド」の3文字*2の名前が刻まれた住民登録証の合成で「名誉韓国人」待遇も受けている。
 
 同日、これといった活躍を見せられなかったロナウドは後半20分に交代した。 この過程でチョ·ギュソン(全北)と口論になった。
ポルトガルメディアの報道とフェルナンド・サントス監督の言葉を総合すると、チョ・ギュソンが早くグラウンドから出て行けとロナウドに促すと、ロナウドは人差し指を唇に当てて「静かにしろ」と対抗したものと見られる。

(後略)



アジア経済「날강두→ 한반두 됐다…"호날두 고마워" 민증 패러디까지(ナルカンドゥ→ハンバンドゥになった...「ロナウドありがとう」住民登録証のパロディまで)」より一部抜粋

2019年に当時ロナウドが所属していたイタリアのユベントスがアジアツアーで韓国と親善試合を行った際にイベント会社が事前に交わした契約書には「ロナウドの45分以上の出場」が条件に入っていました。しかしロナウドは出場せず(ロナウドノーショー)。以来、韓国ではロナウドを「ナルカンドゥ(날강두)」と呼んでいます。
日本語では「ロナウド」ですが、韓国語だと「ホナルドゥ(호날두)」になります。この「ホナルドゥ」と「悪辣な強盗」とか「厚かましい人」を意味する「ナルカンド(날강도)」を引っ掛けた合成語です。

今回の「背中アシスト」で結果的に韓国ゴールをサポートする形になったことで生まれた新たなニックネームの「ハンバンドゥ」は、「ハンバン韓半島)」と「ホナルドゥ」を掛け合わせたものです。


韓国ってやたらニックネームを付けたがる国な印象があります。国に対してもその国の国民に対しても、1つ2つはニックネームがありますし、ムンさんやユンさんも膨大な数のニックネームを持っています。そしてそのほとんどが侮蔑的だったり嘲笑的な意味合いの蔑称です。名前をきちんと呼ぶ=相手を認める(敬意を払う)という認識でもあるのでしょうか?

 

記事へのコメントは213件。反応は「良い情報:12 興味深い:6 非常に共感:156 良い分析:1 続報期待:17」です。

「wwwすべてのことに真摯な韓国人たちwww」(共感631 非共感9)

ロナウドの初アシストが素晴らしく重要な場面でオフサイドと空振りでベリーベリーナイスだった。ロナウドはナルカンドゥではなく、好感度*3だった」(共感420 非共感4)

キム・ミンジェの空席を埋めてくれてありがとう。キム・スンギュが弾いたとき、無意識に入っては急いでヘディングで飛ばした。本物の守備手かと思った」(共感143 非共感1)

「韓国人は意外と根に持ちます。今日、映像を探してみると「ナルカンドゥ」という言葉がまだ出てくる」(共感92 非共感3)

「韓国のエース、隠しておいた最後のカード」(共感35 非共感0)

韓国人が根に持つのは知ってます。ところで韓国人は2002年のイタリア戦とスペイン戦のことは覚えているんでしょうか?
久しぶりに動画見返したらホントめちゃくちゃ。この頃に比べたら随分上品なプレイになってますね。



*1:韓国代表チームのコーチ。

*2:リンク先記事の画像ではハングル表記「호날두」と漢字表記「號捺頭」が確認できる。

*3:原文「호감두」。音が「ホガムドゥ」で似ている。