韓国の独自核開発を「必要」とする回答が76.6%を占めるとの世論調査結果が出ました。
主要10カ国を対象とした国別好感度順でも北朝鮮が最下位でしたし、北朝鮮の挑発行為のエスカレート、脅威の度合いが反映されたのだろうと思います。
しかし、回答者の3分の2は北朝鮮の脅威に対応するための韓国の戦略について「よく知らない」(54.1%)、「全く知らない」(7.5%)と答えたそうです。それでも「独自核開発は必要」と考えるのですね。およそ6割が「日本の核開発の可能性がある」と考えているようなので、まさか「日本より先に」が理由でしょうか?
聯合ニュースの記事からです。
北韓核脅威の高まりに国民の76.6%「韓国独自の核開発必要」(総合)
(前略)
チェ・ジョンヒョン学術院が30日、中区プレスセンターで発表した「北韓核危機と安保状況の認識」世論調査結果によると、回答者1千人のうち76.6%は韓国独自の核開発が必要だと答えた。
具体的に独自の核開発の必要性についての質問で「非常にそうだ」と答えた割合は15.9%で、「ある程度そうだ」と答えた割合は60.7%だった。「あまりそうではない」という回答は3.1%と集計された。
今回の結果は、過去に似たようなテーマで行われたアンケートより独自の核開発の必要性に対する国民の支持世論が高いことが分かった。
これは北韓が対南核先制攻撃を加える攻勢的核武力政策を採択する一方、韓国全域を打撃できる短距離弾道ミサイルに核弾頭を搭載できるという分析が相次いで提起されたことによる国民の憂慮が反映されたものと分析される。
これに先立って昨年5月、アサン政策研究院が行ったアンケート調査で、韓国独自の核開発支持率は70.2%であり、7月と11月にそれぞれソウル大学統一平和研究院と統一と分かち合い財団が実施した調査当時、似たような質問に対する支持率は55.5%と68.1%だった。
(中略)
今回の調査で回答者の72.4%は韓国の核開発能力も肯定的(「非常にそうだ」、「ある程度そうだ」含む)と評価した。
しかし回答者の3分の2は北韓の核脅威に対応するための韓国の対応戦略について「よく知らない」(54.1%)、「全く知らない」(7.5%)と答えた。
(中略)
また、調査対象回答者の77.6%は、北韓の非核化は不可能だと答え、北韓が7回目の核実験を強行すると考えるかという質問に対しては回答者の78.6%が「そうだ」と答えた。
米国が韓半島有事の際、核抑止力を行使するとみているかについては「そうだ」(「ある程度そうだ」、「非常にそうだ」を含む)が51.3%で、「そうでない」(「別にそうではない」、「全くそうではない」を含む)と答えた割合(48.7%)よりやや高かった。
韓国、米国、日本の間の安保協力が可能だと考えるかについては肯定的に答えた回答者が71.9%で、否定的に答えた回答者(28.1%)よりはるかに多かった。
(中略)
在韓米軍のTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)韓半島配備については賛成の割合が51%と調査された。反対すると答えた割合は18.9%で、「よく分からない」と答えた割合も30.1%に達した。
日本の核兵器開発の可能性があると考える回答者は63.5%で、可能性がないと考える回答者(36.5%)より多かった。
主要10カ国を対象に行った国別好感度順位の結果は米国(7.37点)、英国(6.27点)、ドイツ(5.97点)、ベトナム(5.24点)、日本(5.04点)、中国(4.32点)、ロシア(4.13点)、北韓(3.70点)の順だった。
(後略)
聯合ニュース「북핵 위협 고조에 국민 76.6% "한국 독자적 핵개발 필요"(종합)(北韓核脅威の高まりに国民の76.6%「韓国独自の核開発必要」(総合))」より一部抜粋
韓国独自の核開発については世論調査によって結果がマチマチなんですが、おおむね7割がしっくり来るかな、という印象があります。