徴用解法、日本の「誠意や呼応」自体が適切ではないという話

日韓の外交当局による強制動員賠償案の解法について「終盤調整」というような論調の記事が増えてきました。3月には日韓首脳会談が開かれるのでは?というような話も。
多分このスケジュールでないと5月のG7広島サミットへのユンさんの招待が難しいからだと思います。

各紙いずれもカギは「日本の誠意ある対応(呼応)」としていますけれども、(自称)被害者側は日韓の議論に「意味を付与するつもりはない」とバッサリです。それどころか「日本の誠意や呼応というもの自体が適切ではない」と。つまり「悪いと思っているのなら、誠意を見せるより判決を履行せよ」ということです。

 



聯合ニュースの記事からです。

徴用解法韓日議論に被害者側「意味を付与する考えはない」


日帝強制徴用賠償解法を議論するための韓日両国外交当局の協議に対し、被害者と支援団体は「意味を付与するつもりはない」として批判的反応を示した。

日帝強制動員市民会のイ・グクオン理事長は30日、聯合ニュースとの通話で「韓国政府が言う『日本側の誠意や呼応』はそれ自体で適切ではない」とし、このように明らかにした。

彼は「被告(日本)企業は韓国裁判所が判決した通り賠償命令を履行しなければならない主体であり、誠意を示したり呼応をしなければならない対象ではない」と説明した。

合わせて「たとえ彼らが誠意を見せたり呼応をするとしても、それに意味を付与するつもりはない」と強調した。

(中略)

イ理事長は「歴代の談話では植民地支配に対する反省や謝罪に言及したものの、結局自分たちの不法行為を認めたわけではなかった」とし「そのような談話を受け入れるということは『不法ではない』という日本の合理化主張を認めることと変わらない」と指摘した。

また「(歴代談話を通じて)反省する」とし「最高裁の判決を履行しないのは二律背反的な態度だ」とし「反省するなら判決を履行すればいい」と促した。

強制徴用被害者当事者であるヤン・クムドクさんも「間違った人が謝罪するのは当然ではないか」とし「(賠償金に)日本ではない韓国のお金が少しでも混ざっていれば絶対受け取らない」ときっぱりと話した。

(後略)



聯合ニュース「징용해법 한·일 협의에 피해자 측 "의미 부여할 생각 없다"(徴用解法韓日議論に被害者側「意味を付与する考えはない」)」より一部抜粋

やっぱりというかなんというか...「徴用訴訟」というのはあくまで手段であって、目的は「日本による併合は『不法』であった」にもっていくための下地作りのようですね。

たとえ韓国が解法を出してきて、うっかり日本政府が受け入れたとしても、これで終わるなんて本気に考えない方が良さそうです。


あと、反省してるなら判決に従えって変な理屈ですよ。違法じゃなくても「悪かったね」の感覚を持つことは普通にあり得ますし、なんなら私は「関わってごめんね」と反省しています、はい。