徴用問題を「日韓関係の最も大きな石(障害)」と喩えた韓国首相、支援団体に非難される話

韓国の首相が徴用工問題を「(日韓関係の障害として)片付けた」という趣旨の発言をして支援団体から批判されています。

 



京郷新聞の記事からです。

強制動員被害者支援団体「ハン首相『石を片付けた』という容認できない暴言」


強制動員(徴用)被害者支援団体が韓日首脳会談の成果について「最も大きな石が片付いた」というハン・ドクス国務総理の発言に対して「容認できない暴言」として強く反発した。

日帝強制動員市民の会と韓日歴史正義平和行動は5日に発表した声明を通じて「ハン・ドクス国務総理は4日、国会で開かれた対政府質問で韓日関係悪化の原因を韓国最高裁判所の判決のせいにする一方、日本の盗人猛々しい主張を積極的に擁護した」とし「ハン総理は『今回、最も大きな石を片付けた』として日帝強制動員被害者たちを単なる石ころに喩え『今回片付けた』というように卑下した」と述べた。

彼らは「過去のそうした避けられない痛い歴史のため未来に進むことを現実的に難しくする問題」というハン総理の発言に対して「強制動員被害者を韓日関係回復の障害のように扱う暴言」と話した。

彼らはハン総理が韓日関係悪化の要因の一つとして2018年の最高裁判決に言及したことについて「2018年の最高裁判決を正面から否定したもの」と規定した。続けて「法治国家大韓民国で司法最高裁判所の判決を大韓民国総理がこき下ろし嘲笑った」とし「国際法に関する一部の学者たちの見解を無理に引き寄せて最高裁の判決を貶めたが、司法府の決定が学者たちの見解よりも劣るものならば司法府の存在はなぜ必要なのか」と明らかにした。

続いて「ハン総理の発言は日本の主張と同じだ。韓日関係悪化の原因を日本ではなく韓国最高裁判決に求めることにも呆れるだけでなく、韓国を『約束を守らない国』と罵倒する日本側の論理をそのまま持ってきた」と批判した。

(後略)



京郷新聞「강제동원피해지원단체 “한 총리 ‘돌덩이 치웠다’는 용납할 수 없는 폭언”(強制動員被害者支援団体「ハン首相『石を片付けた』という容認できない暴言」)」より一部抜粋

悪法も法。司法も間違う。だから相互に監視・検証する必要があるわけです。

色々書いてありますが、結局のところ「日本の意見と一致」というところが気に食わないのでしょう。「日本の主張と同じだ」が批判する理由になるのが韓国という国です。
もう一歩踏み込んで、なぜ日本の主張と一致するのか?を考えてみれば、日本の主張が理に適っている(今回の場合、国際法として適法)なのでは?と考え付きそうですが、そこに気が付くと自我が崩壊してしまいます。
そのため、より賢明な人は安全装置が働いて「見ないふり」をします。そうすれば「日本のせい」のまま「仕方のない日本を道徳的に優位な韓国が許してやる」「未来のために建設的な態度をとろう」と精神勝利ができます。